9月11日質問事項2

2島根原発(中電校正記録の不適切な取り扱い)
○山陰中央新報:済みません、本日、中国電力が点検記録の偽造問題の最終的な報告書の提出をすると思うんですけれども、今後、県としてどのように対応されていくのかというのをお伺いしたいんですが。
○溝口知事:中国電力は、連絡があったところ、きょうの今ぐらいですかね、東京の規制委員会に中国電力の調査報告書を提出をするということになっているようです。
それから、私のところには4時過ぎぐらいになりますかね、中国電力の清水副社長が説明に来られます。そういう状況であります。
○山陰中央新報:きょう報告書を受けられた後の県としての対応というのはどのように考えておられますか。
○溝口知事:一つは、まず規制委員会にしっかり調査報告の内容を見て、十分であるのかどうか、そういうことを検討していただくことになりますが、私どもとしては、報告書を中国電力から4時過ぎにいただいた後、規制委員会の島根の事務所ですね、そこにありますけども、規制委員会の事務所、規制事務所でしたかな、そこに文書でしっかり規制委員会としてもチェックをお願いしますということを伝えます。
それから、私どもも報告書の中にどういう改善をしていくのか、あるいはどういう問題があったのかというようなところを調査するために、来週にも島根の原発の事務所に行きまして説明を受けたり、あるいは現場の状況ですね、上司に部下の行為がきちっと伝わらなかった、どういう場所で、どういう状況であったのかというのは現場を見たり、そういうことをやりたいと思います。
それから、さらに規制委員会でいろんな調査をされるでしょう。特にこの問題は規制委員会では保安規定違反ということになっていますから、保安検査の過程でそういうところをチェックされていきますからね、そういう内容がどういうふうに進展するのかということもよく把握をしていきたいと思います。
それから、やはり中国電力自身がこの調査報告書の内容などを立地自治体、あるいは周辺自治体などにもよく説明をしてもらう必要がありますから、どういうことをやられるのか中国電力にも聞いていきたいと思いますし、県のほうの仕組みとしては、安全対策協議会がありまして、周辺自治体、鳥取県を含めて出られますから、そういう場で中国電力から説明をしてもらうと。また、そういう安対協などは一般の方も参加できる仕組みになっていますから、県としてはそういうプロセスなどを通じて説明を一般の県民の方にも伝わるようにしますが、それ以外に、中国電力自身もいろんな形でやってもらう必要がありますから、簡便にはまずインターネットなどで報告書を出すとか、質問にお答えするというようなこともあるでしょうし、あるいは中国電力自身が説明会みたいなことをやられる必要もあるかもしれませんから、それは中国電力によく検討してもらおうというふうに思っています。それはきょう伝えます。
○山陰中央新報:先ほどこれから原発の事務所にも入ってということですけども、これは安全協定に基づく立入調査だと思うんですけれども、その立入調査であるとか安対協を開いてそういう説明を受けるということですが、県として何をもってこの報告書を了とするのか、そのあたり、知事はどのように考えられますか。
○溝口知事:それは、まずやはり規制委員会が、中国電力が対応策を出してますね。大ざっぱに言えば、適切な業務管理体制を構築していかなければならないと、その具体案がいろいろありますが、そういうことがきちっとなされるのか、あるいは職員の意識改革をしなければならないということもありますんで、そういうことを含めまして、規制委員会が保安検査の中で中国電力の調査の内容、あるいは改善措置の内容、実施状況などをきちっと確認をしてもらいたいということでありますし、県自身は、先ほど申し上げましたように、我々自身も現場を見に行ったりしますし、その後の規制委員会の対応状況等を把握して、必要に応じて立入調査を行うなどをやってまいります。それから適当な時期に安全協議会、顧問会議などを開催をして対応していくということです。
それから、保安検査の結果どうなるかということは、それはまずやはり規制委員会がチェックをしながら判断をされ、それを我々はよく聞いて、それでいいのかどうかというのをチェックをしていくということになりますね。
○山陰中央新報:保安検査も、今回、監視という判断が出て、ずっと継続的にこれからもやっていくもんだと思うんですけれども、これ、いつ、結局結論としてですね。
○溝口知事:それは何というか、規制委員会が保安規定に問題があるんで監視をしようということですから、まずやはり規制委員会がどういうふうに改善してるのかというのを判断をどうされるかというのを我々はよく注視をし、それと並行して我々も状況の調査など、立入調査をやっていく過程で決まっていくということでしょう。今どういう展開になるかは、それは、そうしたことの進展によるわけでしょうね。
○山陰中央新報:知事、規制委と並行してっておっしゃったんですけども、規制委の判断があって、それから県のプロセスが始まるのか。
○溝口知事:両方が。我々も来週はすぐに行くつもりですよ。
○山陰中央新報:わかりました。だから、県が了承するかの判断というのは、一つ、マストというか、なのは、その規制委の判断も一つというのはあるということですか。
○溝口知事:それは大事なことですね。規制委が保安規定に反すると、こう言っているわけですから、規制委の判断はどうだということが一つの重要な要素ではありますよ。

○朝日新聞:知事、まだ報告書案ですけれど、ホームページで既に内容公開されてまして、現状で今読まれた感想、所感みたいなものがあれば伺いたいなと思うんですけれども。
○溝口知事:一つは、現場の担当者が不適切な行為を行って、それを上司の課長等が組織として見抜けなかったという体制があるわけですね。それはどこまで広がってる問題なのかは、それは規制委が中国電力の全体をよく見て対応していただかなければなりませんね。これは島根原発だけの話ではないかもしれませんね。そしてまた、今回の事案が平成22年の再発防止の取り組みが行われる中で起こってるということでありますから、こういう観点から規制委が厳密なチェックをしてもらいたいということです。それで我々自身も立入調査等は適時に、必要なときに行ってまいりますということです。
○山陰中央新報:知事、規制委の判断というのは、どのような形で説明なり報告を受けるおつもりなんですか。
○溝口知事:だから、それは規制委の調査の進行状況によりますから、今の段階ではわかりません。
○山陰中央新報:規制委の判断が出たときに、どのような形で。
○溝口知事:それは規制委がどういう判断をしたのかというのを我々は聞くことになりますね。
○日日新聞:知事、私、先ほど、現地で現場を見てみたいとおっしゃっておられたんですけれども、知事御自身も行かれるお考えというのはあるんですか。
○溝口知事:今はありません。必要に応じて。それはやっぱり担当者がまずやってもらうということ。
○日日新聞:それと、報告書案の中で、担当者がメールで校正をお願いして、本来ならばちゃんとした注文をしないといけないところを、メーカー側がそういったプロセスを経ずに校正してしまったという経緯が一番初めにあるというふうに書かれているんですが、これについて、実はメーカー側にも責任があるんじゃないかとか、そういうような思いがありますでしょうか。
○溝口知事:そこら辺はわかりませんね。そこら辺はやはり現場に行って話を聞いたり、詳細を見ないと、簡単にコメントできないでしょう。
○山陰中央新報:知事、済みません、先ほど今後の過程もお話しになられましたけれども、期間としては、もうすぐというようなところではなくて、もうちょっと長期的な期間になっていくんでしょうか。その国の了承が出るまでは。
○溝口知事:それはやはり監督に責任を持つ規制委がどう判断するかによるでしょう。それをまず見ないといけませんよね。そして我々もそれと並行して立入調査などはやっていきますということです。
○山陰中央新報:知事、済みません、確認ですけど、その規制委の判断が、受けた後、報告を受けて、その後に当然安対協なんかを開いていくことになるわけですよね。
○溝口知事:具体的にはわかりませんが、必要な説明をしながらやっていくということになるでしょうね。
○山陰中央新報:あと1点、先ほど県議会の、県議会という言葉がなかったんですけど、当然県議会とかも。
○溝口知事:県議会、当然ですね。
○山陰中央新報:これはまた周辺とか、松江市とか、立地自治体とか周辺の自治体を聞いた上で、また総合的に判断していくような流れになるんですか。
○溝口知事:それはなりますね。
○朝日新聞:現状の報告書案、きょう報告書として出ると思いますが、案段階として、知事としては納得のいくようなもの、まだまだ不満足、どう受けとめてますか。
○溝口知事:そこは実態をよく見ないとわかりませんね。
○朝日新聞:それは立入調査するなりしてっていうことですか。
○溝口知事:立入調査ももちろんやりますし、中国電力全体の中で、なぜそういう体制になってるかなどを含めて、規制委員会がやはりきちっとチェックをされるということが必要ですね。ここで起こってる話だけじゃないわけでしょう。なぜそういう体制でやってるかと。前回の対応も、それは中国電力全体としてそういう対策の案をつくったわけですから、マネジメントがどうであるかということも当然あるわけでしょう。
○山陰中央新報:知事、裏返すと、規制委の判断だったりとかが出ない限りは、県として了とは言えないっていうことですか。
○溝口知事:言えないですね、それは。
○山陰中央新報:わかりました。
○中国新聞:知事、県として中電側に県民への説明を求めるとか、そういったことは求めたりはしないですか。
○溝口知事:それはさっき申し上げたように、ちゃんとやってくださいよということです。

 

○中国新聞:知事、ちょっとまた話が戻って、この中電の報告書案ですが、今回、一つの原因として、やっぱりコンプライアンスの徹底がなかなかできなかったことがあったんですが、これは今、どこの企業でも、組織も同じようにコンプライアンスの徹底を一番、いろんなことで問題としてるんですが、今、県も6,000人の職員を預かるトップとして、知事もいろいろコンプライアンスのことで取り組んでらっしゃると思うんですが、どのようにすればそういった組織の中にコンプライアンスを徹底できるというふうなことは思われますか。
○溝口知事:それはいろんな課題がありますから、これをしたらできるっていうことじゃないわけですしね、それから長い歴史の中でそういうものが形成されていきますからね、そういうものも時代の変化に応じて変えていくという努力をしなきゃいけませんね。やはりそれは部内でそういう問題をそれぞれ話し合って、どういうことをすべきかということを考えていかなきゃいかんと思いますし、それから外部の方々の意見も、どういうふうに組織を見ておられるかということにも耳を傾けていかなきゃいけないというふうに思います。そういう面では、我々のほうもいろんな、そういう意見交換する場がありますから、そういうことでやっていきたいと思いますが、組織の中では、やっぱり上からの流れと下から上がってくる意見を吸収する、両サイドでそれぞれ改善をしたらいいようなことをやっぱり話し合っていく、それをまとめていく、現実にはそういうことをやってるわけですけども、そういうことにさらに力を入れていくということが大事なことじゃないかというふうに思います。
○中国新聞:特に何かここに気をつけてとか、ここだけはやっぱり、いつも声かけしてるとか、何かありますでしょうか。
○溝口知事:一つは、私がよく言っていますのは、県などが、例えば人員の削減を行ったりしておりますね。だから、やはり上の人たちが下の人たちのことをよく把握をし、幹部も自分でやることはやるとか、組織単位で効率的にできるような体制をとらなくてはいけない。中で変えようとすると、やはり上に立つ人がリードしていかないとなかなか変わらないということは申し上げておりますし、私もそういうつもりで指示をし、それを心がけようとしております。
○山陰中央新報:知事、またさっきの点検不備の話の手続の話なんですけど、県は顧問会議も持ってらっしゃいますけど、今回、それは開くようなお考えというのはあるんですか。
○溝口知事:ありますよ、適当なときに。
○山陰中央新報:さっき周辺自治体とか立地自治体も含めて総合的に判断なさるっておっしゃって、申請のときに覚書も交わしてらっしゃいます。それに基づいてという形になるんですかね、その意見を聞いたりするって形は。
○溝口知事:どの分ですか。
○山陰中央新報:覚書、周辺自治体にも聞きますって覚書を結んだとか。
○溝口知事:はい。周辺自治体も意見聞きますよ。
○山陰中央新報:ええ。それは覚書に基づいてそういう形をとる。
○溝口知事:覚書というのは、何の。
○山陰中央新報:申請の前に、2号機の再稼働の、規制基準の申請の前に覚書を結ばれたと思うんですけど、周辺自治体と、鳥取と含めて。
○溝口知事:その中に。
○山陰中央新報:ええ、はい。
○溝口知事:その覚書に基づくかどうかは別として、当然周辺自治体の意見もよく聞いてやってまいります。
○山陰中央新報:今回は、安全協定に基づくものではないですけど、今の流れ聞いてると、その安全協定に基づいたものとか再稼働の申請とか、同じ流れになるのかなと思うんですけど、そういう流れを想定されてるっていう。
○溝口知事:それは変えるつもりはありません。
○山陰中央新報:ということですか。
○溝口知事:はい。

 

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