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12月10日質問事項6

6原発
○山陰中央新報:知事、済みません、25日で島根原発の2号機の申請から1年がたちますけれども、この1年間の間で規制委の審査も始まってますし、振り返ってこの1年間、規制委の審査のところと、行政でやってる避難計画の部分の進捗状況というのは、振り返ってみてどのように進められたのかというのをお伺いしたいんですが。
○溝口知事:規制委員会の審査のほうは、PWRのほうに先に審査が進みましたね。そういうことで、島根原発のほうはお遅れておる感じですけども、しかし、その間でいろんな指示が出てますね。例えばいろんな事故と申しますか、出た際の対応でありますとか、あるいはベントの際の吸収をするための装置を新たにさらにつくるとか。だから、安全対策に向けていろんな、審査は必ずしも進んでないけども、いろんな対策を先に講じなさいというのは随分進んでおるというか、去年の今ぐらいの段階でそんなにいろんなあれが出てくるということはわかってませんでしたからね、そういう意味では新しい安全対策が講じられ、追加されてきてるというふうに思いますね。
○山陰中央新報:そのあたりは、審査を通じて対策が向上してるというところとして見ておられるということ、評価されておられるということ。
○溝口知事:いや、向上かどうかは別として、追加的にやっておられるということでしょうね。
○山陰中央新報:それはやはり規制委員会のほうで審査をしてるからという。
○溝口知事:審査もありますし、いろんな新しい知見だとかもあって、いろいろ指示を出されているということじゃないでしょうか。
それから、避難対策のほうも、政府と我々のほうでいろんな協議をしながら訓練をするとか、あるいは国に予算措置をお願いをして、建物、避難する介護施設などに放射性物質が入ってこないようにする装置を、設備をつけるとか、あるいは県庁の出先の機関でもそういう場所をつくって、万が一のときにそういうところで指揮ができるようにするとか、警察についてもそうですし、そういう具体的な進展も行われておるということだと思います。引き続きこうした努力をさらにやっていかなきゃいかんというふうに考えています。
○日本経済新聞:今の原発の関連で、一部報道ですけれども、12月の下旬に規制庁がたしか島根原発を調査に訪れるという報道がありましたけれども、このことについては特にお聞きになってないでしょうか。具体的に来るとか来ないとか。
○溝口知事:私は聞いてません。
○山陰中央新報:じゃあ、審査も始まってますけど、まだいつぐらいに終わるのかというのははっきりしないわけですけれども、来年にも終わるんじゃないかというような話もあるわけですが、それに向けてどのような対応というか、今、審査が終わると事前了解の了解の手続も始まりますし、その後、再稼働の論議も始まるかもしれないですけれども、そのあたりの事務量などは。
○溝口知事:その辺は、審査の状況を見るほかないですね。まだ審査がどうなるかということもわかりませんし。
○毎日新聞:原発の話と先ほどの最初の来年の知事選の話を絡めてですけれども、来年の知事選のときは、またさらに今から原発の審査の過程も進んでいると思うんですけれども、知事は選挙をされるに当たって、原発についてはどのようなスタンスで臨まれるおつもりなんでしょうか。
○溝口知事:私が原発についてこの場で発言しているとおりですね。
○毎日新聞:発言しているとおりというのは。
○溝口知事:それはやはり安全対策をきちっとやる必要があると。それから万が一の対応をきちっとやる必要があるしということでありますが、そういうことですね。
○毎日新聞:選挙では、そういうことを。
○溝口知事:そこを選挙でどうこうというのを今話すつもりはありません。
○毎日新聞:いやいや、まあ。
○溝口知事:これは、ここで言う話とまた違いますでしょうからね。まだそこまで準備はやってません。
○毎日新聞:いや、準備云々の話じゃなくて、来年出馬をされるというふうにおっしゃった選挙にしても、これまでいろいろやってらっしゃったことについていろいろ訴えられるんだと思いますので……。
○溝口知事:ええ、まあそういうふうに。
○毎日新聞:それで、準備ができてない云々ではなくて、この4年間ずっといろんなことをやってらっしゃったものを有権者に訴えていくわけですから。
○溝口知事:整理をしてお話をしていくと、こういうことですね。
○毎日新聞:現状で、まだ整理ができてないと。
○溝口知事:今までいろんな場で言っていますけども、先ほどの申し上げたとおりであります。
○毎日新聞:現状……。
○溝口知事:具体的にどうするかというのはもうちょっと先ですから、それはそのときに見てください。
○毎日新聞:いやいや、これまでは2011年の福島の事故以降、いろんなことをずっとやってこられて、さらにいろんなところでいろんな発言をされてこられて、今12月ですよね。来年の3月から4月にかけてやられるのに、現状でまだ整理ができてないというのはなかなか信じがたいんですけれども。
○溝口知事:それは短い文章で整理をしますからね。その話と、いろんなことを言う話はまた別ですからということを申し上げている。だから、今までと違うことを言うつもりはありませんけども、選挙のあれをどうするかというのは先ですから、今ここではコメントをいたしません。
○毎日新聞:いや、そんなに先の話でもないと思いますけれども。
○中国新聞:知事としては、このタイミングでの選挙となると、原発稼働の是非ということについてはかなり争点にされたいというふうに思っとられますか。
○溝口知事:私自身はいろんな課題がありますから、争点にするとかしないとかという問題じゃないと思いますね。
○山陰中央新報:知事御自身としては、島根原発のあり方とか課題とかっていうのは、当然選挙戦で訴えていかれると。
○溝口知事:島根原発というよりも、国のエネルギー政策をどういうふうに、やっぱりちゃんとやってもらいたいということでしょう。原発を含め。
○山陰中央新報:その中で、ただ、この地域がどう島根原発と向き合っていくかというのは、かなりこの地域の将来にもかかわる大きな話だと思うんで、それは島根原発についても話はしなきゃいけないんだと思うんですけど。

○溝口知事:それは国政の場でこれからどういう結果になるかということもありますし、いろんな状況を見て、それで、やはり周辺自治体を含め、いろんな意見をよく聞いてやらなきゃいかん話ですからね。そういうことを常に申し上げているわけです。
○中国新聞:この前、議会の一問一答質問の答弁で、自民党の県議さんが、この衆院選の結果をどういうふうに受けとめるかという質問をされまして、原発の問題とか、具体的に言われたんですけど、その結果というのは、要は、その方は原発が必要だというほうの立場の方なんで、それが今回、自民党の候補が勝ったということになれば、その必要性が住民に受け入れられたというようなことだというような趣旨のことを言っておられますけども、知事のこの前の答弁では、今回の衆院選の結果というのは、ちょっとかなり曖昧な答弁だったですけど、一定民意をやっぱり反映したようなものだというような、ちょっと曖昧な、ただ全く影響がないとまでは言わずに、やっぱり一定そういう原発、エネルギー政策なんかについても民意を反映したようなものだというふうな答弁をされましたよね。
○溝口知事:いずれにしても、個別の政策をどうするかというのは、例えば国でいえば、それは国政選挙の結果を踏まえて具体的にどうするかということになるわけでありまして、それで、国の政策が変わるのかどうするのかというのは、それは影響があるわけですけども、それは政府におかれても、そういう選挙結果を見ながら対応されるでしょう。それで、その上で我々のほうでどうするという前に、政府のほうからエネルギー政策はこうであるから各地にある原発についてはこうだということを言ってこられて、それに対して我々が考えなきゃいかんということになりますけども、それは私は前から申し上げていますように、いろんな立場の意見もありますから、そしてまた、一番影響を受けるのは立地自治体でありますし、それから周辺自治体でもありますし、それから一般県民の方々もありますから、やはりそういうものの意見をよく聞いて対応するべき課題であるというのが私の基本的立場です。
○中国新聞:知事がいずれ……。
○溝口知事:私のほうでどうこうというよりも、原発をどうするかというのは、国がまずエネルギー政策上、どういうふうに今までの考え方を変えるのか変えないのかということがあるわけでしょう。その上で、今度は個別の審査が終われば、政府は稼働させていくという考えが変わらなければ、そういう審査が終わったところにはそういうことが来ると。それで、その際も、私自身が独断的にこうするということはとてもできるわけじゃありませんでしてね。私はそういう意見を総合的に考えてやっていかなきゃいかんし、それからお隣の鳥取県も周辺市に入るわけですから、全体の意見をよく聞いて、総合的に判断していきますというのが私の繰り返し申し上げておるところでありまして、そこは変わりませんね。
○中国新聞:それはわかるんですけど。
○溝口知事:そこは変わりませんということ。
○中国新聞:それはわかります。その上で、今回、細田博之さんは第一声から原発の必要性をかなり前面に出しておられますよね。仮にこの選挙で細田さんが当選した場合に、知事がいずれ、国のエネルギー政策はもちろんなんですけど、いずれ御自身の判断というのを下される局面というのが来るんですけども、そこの判断をする際にいろんな要素があるというのはわかりますけども、この衆院選の結果というのは重要な要素にはなるんでしょうか。
○溝口知事:それは国政の選挙でありますからね、国の政策においてどう反映していくかというのは、それぞれの政権、あるいは国政を担当する政権において考えていかれるでしょう。
○中国新聞:いや、そうじゃなくて、知事が判断すべきことっていう……。
○溝口知事:私が言ってるのはそういうことなんです。
○山陰中央新報:だから、あくまでも知事としては周辺自治体だったり立地自治体だとか、そういうところを踏まえて総合的に判断していくと。
○溝口知事:そうですね。我々のほうで国のエネルギー政策をこうあるべきだとかいうことは、知識も、国の立場からやっぱり言わなきゃいかん話でしょ。
○山陰中央新報:だから、総合的に判断するにしても、その前にきちんと国としてのエネルギーのあり方というか、その考え方を示してもらわなきゃいけないというのが大前提になると。
○溝口知事:大前提ですね。
○中国新聞:だけど……。
○溝口知事:そうでないと物事は進まないんじゃないですか。だから、申し上げてることは全然変わらないということを申し上げているわけです。
○毎日新聞:改めてお伺いしたいんですが、だから、今回の衆院選挙の中で、原発をどうするかというのも一つの争点にはなっていると思うんですけれども、島根県内でも特に原発のある島根1区でも立候補されている各候補者の皆さんが原発をどうするか、さらに具体的に言うと島根原発をどうするかというところまで踏み込んでいろんな主張をされてらっしゃると思うんですけども、すると、そういう主張が繰り返されている中で出される民意というものは、原発についてどうするかという一定の答えを有権者が出しているともとれるとは思うんですが、そうすると、知事が先ほどから、従前ずうっとこれまで2年、3年とずっとおっしゃっているお話ですけども、総合的に判断するという中の総合的に判断する要素の一つにはなり得るんでしょうか。
○溝口知事:当然そうでしょうね。それは周辺、立地自治体の議会の意見もあるでしょうし、住民の意見もあるでしょうし、あるいは周辺自治体以外の県内のほかの地域の方々の意見もあるでしょうし。知事としては、そういうものをやはり総合的に勘案して決めるべき課題だというふうに私はずうっと言ってまして、それ以外のことは申し上げておりませんね。

○毎日新聞:その総合的に判断する、総合的に判断するいろんな民意のいろんな意見を抽出する一つのものとして、今回の14日に投開票される衆院選の結果というのも入ってくるということですね。
○溝口知事:それは入るでしょうが、それはその一部ですよね。
○毎日新聞:それで全てを決めるわけではないけれども、衆院選の結果というのが判断の要素の一つではあるということで。
○溝口知事:それは一つでしょうね。だけど、それはワン・オブ・ゼムですよ。だけど、それは国政の選挙ですから、それは政府においてその結果をまず受けとめて、それで政府の政策がどうなるかということを我々も今度はまた考えるときに当然考えるわけですね。
それから、いずれにしても、私が申し上げているのは、これについてはいろんな意見がありますから、いろんな人の意見をやはりよく聞いて、総合的に考えていくと、判断していくと、こういうことには変わりはありません。
○中国新聞:知事の印象として、今回の衆院選の島根1区の議論というのは、これは私の印象では、今までの2回の国政選挙よりは自民党が原発の必要性というのをかなり前面に出してきたというのがあって、原発は民主党も最近ちょっと徐々に出してきたというのもあって、全体的に原発の議論がふえてるなという印象はあるんですけど、知事は今、どういうふうに見られてますか。以前の……。
○溝口知事:そこはちょっとわかりませんね。
○中国新聞:わからない。
○溝口知事:わからないというのは、全体のあれを見てるわけじゃありませんから。それは新聞の報道を見たり、あるいはニュースで見たりということですから。あるいはいろんな人に会ったときにお話を聞いたりということですから。
○山陰中央新報:知事、済みません、国が示すエネルギー政策、先ほど大前提と言われたものなんですけど、それはイメージとして今、例えば自民党だと原発はベースロード電源だというふうに言っとられますけれども、そういうことなのか、もっと踏み込んだものを国として示してほしいということなんですかね。
○溝口知事:いや、そんなことはないですよ。国がもう基本計画の中でそういうことはずっと言っておられるわけですね。
○時事通信:知事、済みません、衆院選が終わった後の内閣に対して、特にエネルギー政策に関してどういったことを期待したいと考えてらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:これまでと余り変わるところはありませんね。
○時事通信:変わっておられないというのは、先ほどおっしゃった安全対策とか避難対策とか、そういったところ。
○溝口知事:きちっとやってもらうということは必要ですね。その前に、国のエネルギー政策として原発をどういうふうに扱っていこうというのを明確にすべきだというのは言いましたが、そこは基本計画の中で書かれていますから、変わっておりませんね。
それから、安全対策をやっぱり規制委員会はきちっとやる。新しい知見などをどんどん取り入れていく。しかし、リスクはゼロになりませんから、万が一の対策をきちっととらなきゃいけないと。そのためには国が万が一の対策に対して責任を持って対応してもらいたいと、こういうことを言っているわけですね。そこも変わりません。


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