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5月23日質問事項5

5農協の見直し
○日本経済新聞:それと、この間の会見で農協についてお聞きしたんですけれども、その後、またいろいろあったのでお聞きしたいんですけれども、島根の全中の会長の萬代さんが先週、記者会見をしまして、政府の農協改革はけしからんということをおっしゃったんですけれども、そのときに溝口知事にお会いをして、それで農協解体につながるような改革は困るということをお話ししたら、知事のほうから協力していただけるというようなことをおっしゃってたという趣旨のことを発言なさったんですけれども、実際にお会いになったのか。それからどういうようなお話をその場でなさったのかですね。
○溝口知事:萬代会長が、向こうですか、ここでしたか。
○日本経済新聞:先週の、今週かな、月曜日にJAで会見をなさいましてね。
○溝口知事:そうですか。その前に私のところへ来られましてね、たしか当日でしたか、新聞に農協改革の話が出ましたね。それで我々も知らない話ですし、それからJAのほうも具体的な話まではお知りになってなかったようなことだと思いますね。それで、農協のほうのお考えだとか、あるいは記者会見をするんだとかいうようなお話はお聞きしました。

それで、私どものほうの考えは、この前、政府に対する重点要望の中で書いておりますけどもね、農政の改革というのは政府が今進めておられるわけですね。それは例えば農地を集約化するとか、いろんなことが具体的に進んでますね。それからやはり農業を競争力あるものにしなければならないということで、六次産業化とか、そうした農業生産と製造というんですか、あるいは販売というものを一体的にやらなきゃいかんというようなこともありますね。
それで、農協の改革は、政府の規制改革会議でやられたわけですよね。それで、そこには農業関係の方々からも一定の意見はお聞きになったというのは聞いておりますけれども、あの会議では、今般出されたような改革についてどうだというような意見交換はなかったようですね。政府としてはこれからやっていこうということでありますが、金融事業、それから経済事業、いろいろあるわけですけども、私の考えでは、島根のようなところはもともと中山間地域、離島など農業の条件不利地が非常に多いわけですね。だから、そういうところでは一定の支えというものが必要なわけですね。政府のほうも中山間地域等に対していろんな対応をしておりますけれども。そういう中で、島根の中を見ますと、各地でいろんな都市の消費者に喜んでもらえるような産品づくりとか、あるいは製品づくりとか、いろんなことをやっていますが、農家の方が一人でそういうことをやるというのはやっぱりなかなか難しいことですよね。やはり農協を通じた活動を通じてやらなきゃいかん部分も多いわけですから、私どもが国に要請をしようとしているのは、農政改革を推進する上で農協が果たす役割が大きい点を踏まえて、その見直しに当たっては中山間地域の実情などにも配慮して農業者、農業団体、地域住民などの意見も踏まえたものにしてもらいたいということを伝えていこうと、こういうことです。

○日本経済新聞:じゃあ、1点だけ確認ですが、萬代会長の言いぶりだと、何か農協解体に反対するので、知事のバックアップを得たみたいな言い方をしてましたけど、そうじゃなくて、あくまで農業の持続可能性とか、農業の振興のためにやっていくっていう……。
○溝口知事:今の改革の中では、金融部門の改革というのがかなりドラスチックなものがありますけども、しかし、農協はいろんな事業が総合して成り立っておるわけでして、金融部門でやはり一定の収益があるということが農協の活動全体を推進している面があるわけでして、そういう意味で、特に中山間地域等が多い島根などにおいては、ほかの農業地域とは違って、農協の持つ役割が大きいんで、そういう点はちゃんと踏まえてやってくださいと、こういう要請をするということです。
○日本経済新聞:はい、ありがとうございます。


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