3月20日質問事項2

2.稼働40年を迎える島根原発1号機

 

○山陰中央新報

 済みません、3月の25日で島根原発の1号機が稼働から40年を迎えるということになるんですけれども、知事から見て、国産1号機として島根県に1号機ができまして、この1号機の役割というのがどのように、どのような役割があったかというようなことをどのようにお考えでしょうか。
 

○溝口知事

 そこは余り、どのような役割というか、それは電力供給に役立ったということでしょう、地域全体として。地域というのは中国電力の管内においてですね。国内においてもそういうことじゃないですか。
 

○山陰中央新報

 それで今、国が40年規制というところで、ちょうど今回40年を島根原発1号機が迎えるわけですけれども、知事のお考えとして、この40年という区切りで一旦やめるべきなのかどうなのか、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
 

○溝口知事

 そこは、国の方針がありますね。それに沿って電力会社がまずどう判断するかという問題じゃないですか。
 

○山陰中央新報

 その判断は、いろいろ中電としても経営判断の部分で特別点検をすれば、プラス最大20年の延長ができるわけですけれども、それでもまだフィルターつきベントもついてないですし、あと特別点検もしないといけないという中で、コストというのもかかると思いますし……。
 

○溝口知事

 そこら辺は電力事業者が、電力を供給する、安定的に安く、そういう中で電力会社が今検討されていますし、中電の幹部、社長などもまだ決めてないと。それは一定の特別点検が必要ですから、そのために何をすべきかと。そうするとどれだけコストがかかるか、まだまだ検討しなきゃいかん状況があるから、状況を見ているということじゃないですか。
 

○山陰中央新報

 知事からして、まだ新しい2号機と3号機と、1号機というのは、やっぱり1号機のほうがリスクが高いというふうに。
 

○溝口知事

 そこら辺は専門家の、いずれにしても規制委員会が原子炉の安全性を審査するわけですから、そこが問題だということじゃないですか。私が判断することはできません。
 

○山陰中央新報

 県民の中で老朽化が進んでいる1号機に対する不安感があるというのは、理解はできますか。
 

○溝口知事

 それは、そういう見方もあると思いますけども、やはりそこは専門家がどういう、きちっとした安全基準に基づいて審査をされるということでしょう。その前に中国電力自身、延長するとなりますと特別な検査もありますからね、そのための対応をしなきゃいかん。そのためのいろんな経費もかかるわけであって、電力供給者としてどうするかということが前提としてあるわけですよね。そこはまだ中国電力のほうは、社長以下、社長も記者会見等でまだ決めていないと、検討中だと、こういうことを言っておられますし、いずれにしても、さらに動かすということになりますと、いろんな特別な手当てをして、それから規制委員会の審査をきちっと受けなきゃいかんわけですから、そういうことが問題なんだと思いますね。そこら辺がまだはっきりしてませんから、私がコメントする状況にはないということです。
 

○山陰中央新報

 まずは中電がどういうふうに扱うかというのを判断しなきゃいけないと。
 

○溝口知事

 ですね。それから、その上で規制委員会が一定のルールを公表しているわけでしょう。そのルールの中で安全性というものがちゃんと担保できているのかどうか、そういうことをチェックされるわけですけれども、まだそういうプロセスが進んでいませんからね、我々がどうするということではないでしょう。

 

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