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知事定例記者会見(12月26日)

質問事項

1.新政権について

 

○山陰中央新報

 きょう、安倍政権が発足しまして、組閣の顔ぶれについては4時過ぎぐらいかなというふうに思っておりますけれども、今のところ固まった顔ぶれの中で、副総理に麻生さん、財務・金融担当を兼ねるとか、これはもちろん、まだ明らかになった話じゃありませんけれども、総務に石原伸晃さんとか、外務大臣に広島の岸田文雄さんとかいうメンバーは固まったということは報道されているんですけれども、ちょっとその政権の、今報道されている内容について、そのとおりになるかどうかわかりませんけど、顔ぶれについてどういうふうな印象を持ってらっしゃるのかということが1点目と、それから新政権に経済あるいは外交の面で期待されることっていいますとどんなことか、補正とか、あるいは新年度予算編成もありますし、どんなことを期待されているのかということをお聞きしたいなと思っております。

 

○溝口知事

 閣僚の正式な発表は今夕以降あるわけですけれども、報道を見ますと、全部で19人ですね。19のうち40代の方も2人ぐらいおられますね。そして50代の方も9名と。それから60代が6名と。一番年配は麻生副総理で72ということで、比較的若い方が多い印象を受けますね。それから党の三役などを入れますと、女性の方が内閣及び党の中枢で重要な役割を担われようとしておるという感じがいたしますね。

 それから、選挙が、あれは9月でしたか、自民党の。あの選挙に出られた方々が大体、療養中の方を除いて入閣をされるといったようなことで、挙党体制を築かれるというような、いろいろお考えになった配置だなというような印象を持ちますけれども、やはり難しい問題を抱えておりますから、いろいろ相談をされたりお考えになったりして、時間をかけて検討されておられるというふうに思います。

 

 新政権、年末から来年初めにかけて予算編成があるわけですね。それについてはもう既にいろんな方向、考え方が報道されていますけれども、やはり景気対策というのがいろいろな面で大事だということで、それに対応されようとしているというのがうかがえますね。その点は、私ども地方から見ましても、あるいは島根から見ましても大事なことだというふうに思いますので、ぜひともそうした予算づくりをしていただきたいというふうに思います。

 それから、島根からの立場ですと、そういう中で、きょうあたりの新聞では地方への交付金ですね、総合補助金的な交付金の増額ということも出ておりますけれども、一般財源に近いものになるのかどうか、そこら辺はまだわかりませんけれども、地方財源の充実ということが大事だという配慮はされている印象を持ちますけれども、ぜひそういう点、しっかり交付税総額の確保を含め、やっていただきたいというふうに思います。

 そういうところでしょうか。

 

○山陰中央新報

 外交問題も、竹島とか、これ一つ、竹島と尖閣問題とか一連含めて外交ということになってるんでしょうけれども......。

 

○溝口知事

 やはり外交の問題、各国とも外交そのものは中央政府で行いますから、そういう意味で、トップとして内閣を指揮される安倍新総理がよくよくお考えになって方針、あるいはいろんな対応をされるということを期待をしております。

 やはり世界全体を見て、東アジアの地域、領土に関連した問題があるわけですね。中国との関係、韓国との関係、あるいは中国ですともう少し南の方の海域においてもいろんな懸案がありますね。そういうものに対して、やはり国際社会が全体として適切な対応をしていくということが必要だろうと思います。

 

○山陰中央新報

 ただ、今のところ報道されている閣僚の顔ぶれを見る限り、経済とか外交に対して期待が持てるとか、どうかという思いはあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、私はコメントするほどの情報は持っておりません。

 

○山陰中央新報

 次の参議院選も近いです。そこら辺もにらんだ顔ぶれかなというふうな印象を持たれるということは......。

 

○溝口知事

 いや、そういうコメントはちょっと難しいですかね。いずれにしても、政権、政治の勢力は変わりますけれども、その背後にあると申しますか、その基礎にある経済でありますとか、あるいは外交関係というのは政権がかわって、何か変わるということじゃなくて、そういう難しい問題にどういうふうに取り組むかということが大事なわけでありますが、そういう意味で、いろんな状況を的確に判断して、適切な対応をとってもらえるというふうに期待をしておりますけどもね。

 

○山陰中央新報

 政権が交代したからといって、経済や外交の置かれた環境が変わるわけじゃないと。

 

○溝口知事

 自動的に変わるわけじゃないですね。むしろ難しい問題はずっと引き継がれるわけですからね。

 

○山陰中央新報

 はい、わかりました。

 

○毎日新聞

 済みません、続きですけども、きょう、特別国会で安倍内閣成立ということですけども、その前に、午前中に野田内閣が総辞職しています。昨年の9月に知事が出していらっしゃるコメントを見ると、内閣一丸となって原発の安全対策、震災からの復興、円高、経済政策など、多くの課題に全力を挙げてほしいというようなお話であるとか、ねじれ国会で難しいけれども、国のエネルギー政策、税と社会保障など、国の重要政策について与野党間が十分議論を尽くして速やかな政策の実行を期待するというようなコメントをされていらっしゃいます。

 野田政権の1年数カ月を振り返って、知事から見られて、どういう評価をされますか。

 

○溝口知事

 やはり難しい問題を抱えて、全力でやってこられたというふうに思います。しかし、参議院におけるねじれ現象でありますとか、あるいは党内における基本的な政策についての路線の違いが露呈しましたね。それで民主党政権そのものから出ていかれるというか、民主党政権自身の基盤がだんだん小さくなっていきましたね。そういう中で消費税・社会保障一体改革という難しい問題を主要野党とも協議をして決められたわけですね。そういう意味で大きな努力をされたということはありますけれども、そういう中で、党内基盤といいますか、党内でもともと考えの違う方々が入っておったわけですけれども、そういうところで分裂が始まって党内基盤が揺らぎ、また3党合意をつくる過程での合意内容といったものに絡んだいろんな行き違いというんですか、与野党間での論議というものが難しい状況に民主党政権が追い込まれていく状況にあったというふうに思いますね。

 だから、一生懸命おやりになったのは事実だろうと思いますけれども、それが野党にも必ずしも十分理解されませんし、そして民主党自身の分裂といったようなもの、あるいはその後に続いた三極絡みの各政党の発足等々の中で、難しい政権運営を余儀なくされたというふうに思っております。

 

○毎日新聞

 新内閣発足に当たって、島根に関して幾つかですけれども、原発について、また新たな政策が自民党政権になって、民主党と自民党で随分政策が違うと思いますので、変わるんではないかなという話もありますけれども、次の担当の大臣にはどんなことを望みたいですか。もしくはどんなことを期待しますか。

 

○溝口知事

 担当の大臣というよりも、それは政権がどう考えるということですね。政権の中では、公明党と連立をしているわけでして、公明党との間では、つい最近、政策合意ができておりますね。そういう枠内の中でやっていくということでしょうから、個別の大臣ももちろん大事ですけれども、政権がどういうふうに考えていくかということでしょうが、自民党の政権公約でも、10年間ぐらいかけて結論を出すとか、あるいは再稼働問題は3年ですか、そんなようなこともありましたね。そこら辺の実態、どういうふうに進められるかというのがはっきりしてないというのが一つですね。

 それから、公明党と連立を組んで政権合意もしているわけですから、そういうものが具体的にどういうふうになっていくのかというところは、まだまだはっきりしてないような感じがしますね。そこをやはり新政権の中で詰めていくということでしょう。しかし、国会承認ということもありますけれども、規制委員会自身もまだ作業が必ずしも安全基準をこういう形でつくるとか、はっきりまだ検討が進んでない感じがいたします。

 

 それから、新政権では事故調、4つでしたかね、そういうものも違いがあったりして、そういうものもさらにレビューをしようというようなことも言っておられますから、まだまだ新政権がどういう方向で臨まれるのかということは、まだよくわからない、もう少し政権内での論議を通じて、そういうものが明確になっていくことを期待しますし、私どももそういう動きを見ながら必要な要請をしたりすることになると思いますけれども、まだそういうのには、まだ若干時間がかかるかなという気がしております。

 


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