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知事定例記者会見(9月4日)

質問事項

3.エネルギー政策について

 

○読売新聞

 そのエネルギー政策のことなんですけど、将来的にゼロにする方向で調整に入ってるということなんですが......。現時点での知事の受けとめというのはどういったものでしょうか。

 

○溝口知事

 国民的な議論をされて、いろんな意見も出ております。他方で、いろんな意見も、そのほかの意見もありますね。どういうスピードでそういう方向に向かうのかとか、あるいはその間、エネルギーの確保に問題はないのかとか、まだまだ検討しないと、政府自身、あるいは国全体として一定の結論に達するところまで行っていないと、引き続き政府におかれてよくいろんな側面について検討もし、そういうことを国民に明らかにし、そういうプロセスを丁寧にやっていく必要があるというふうに思います。

 

○中国新聞

 済みません、先ほどの原発のゼロ、原発比率を将来的にゼロにする検討に入ったということで、時期とかはまだわからないんですけども、将来的にゼロとする方向で調整しているということは、島根1、2、3とあるわけですけども、時期はわからないんですが、いずれなくなるというか、廃炉になるということなんですけども、そういう方向で検討してると。その時期を示してくださいというのは非常にもっともだと思うんですが、そのゼロになるという方向で検討しているということについては、どういうふうなお考えですか。

 

○溝口知事

 それは政府がいろんな意見を聞きながら、ほかの意見もあるでしょうから、よく検討し、状況をよく国民に説明していただく必要があるし、我々もそういう動きをよく注視しながら、必要な検討は行っていきたいというふうに思います。

 

○中国新聞

 原発政策というのは国の政策なので、国が進めてきたわけですが、知事のお考えとして、原発が島根から要はなくなるという、動かなくなるという可能性が今、検討の中ではそういう方向で検討されてるわけですね。そのことに対しては。

 

○溝口知事

 それについて、まだはっきりしませんから難しいですね。それは国全体が、じゃあ、国としてそういう事態をどう考えるのか、どういうふうに持っていくのか、それは国が示さないと、だれも判断できないでしょう。

 

○中国新聞

 国が示したこと、例えばゼロにしますと、何年までにゼロにしますということを示されたとすれば、知事としてはそれに従うということですか。それともそれに反対するやっぱり可能性もあるんですか。

 

○溝口知事

 それはいろんな意見も聞きながら考えるということでしょうね。

 

○山陰中央新報

 関連になると思うんですが、7、8月の中国電力管内の電力の使用量が、原発全部とまってたわけなんですけど、供給量に対して使用量が上回ることはなかった。結局安定的に供給できたということだったようなんですが、これについてどういうふうにお考えですか。

 

○溝口知事

 それは節約の効果なんかもあったと思いますね。それから火力だとか、そういうエネルギーを使っているわけですけども、そういうことによるいろんな影響だとかもよく見ていかなきゃいけないだろうと思います。まだ今どうこう言える段階ではないと思います。

 

○中国新聞

 知事、夏が始まる前、企業を調査しますと、節電について、あるいは影響について調査しますというふうにお伺いしましたけども、それもまた今後調査するんですか。

 

○溝口知事

 それは、関電の稼働なんかがあって、ほとんど自主的な、新しい節約をする事態にはならなかったですね。

 

○中国新聞

 そこまで逼迫しなかったという。

 

○溝口知事

 いうことじゃないでしょうか。

 

○中国新聞

 そうですね。

 夏の、始まる前に、先ほど言ったとおり調査されました、企業に。

 

○溝口知事

 そういう問題については、我々の方にこうしてほしいというような話は余りなかったと思います。

 

○毎日新聞

 済みません、先ほどの原発ゼロのことですね、議論の、その話に戻るんですが、先ほど知事、お答えの中で、政府の意見を聞きながら、国は国民に説明していく必要があると。さらに県としてはよく注視して、必要な検討を行っていきたいというふうにおっしゃったんですが、必要な検討というのは具体的に何ですか。

 

○溝口知事

 まだ具体的にあるわけじゃないです。それはやっぱり政府の具体的な案なんかがある程度見えてきて、そういう中でいろんな人の意見を聞いたりするということでしょうね。

 

○毎日新聞

 現状でも原発ゼロの方向というのが政府の方針の中に盛り込まれるというふうなものは、もう随分と話として出てきているわけで、その中で、じゃあ県として原発がゼロになったらどういうふうにしようか、そのかちっとしたものが出てこないと何の検討もしないというんであれば、それは行政側の動きとしてはちょっと手ぬるいんではないかなと思うんですけど。

 

○溝口知事

 まだ我々はそういう専門知識を持っていませんから、まだよく事態を、政府の検討の状況なんかをよくお聞きしたり、専門家の意見を聞いたり、県民の意見をお聞きしたり、周辺市の意見を聞いたり、そういうプロセスが必要ですね。そういうプロセスがなくて私の考えだけを述べるのは、まだまだ適当でないというふうに思います。

 

○毎日新聞

 今、専門的な知識がないとおっしゃいましたけれども、原発は1基40年、アメリカなんかだったら60年とか80年とか言いますけども、最終的に廃炉になるものであるというのは確かなわけで、そういう中で原発ゼロという状況について専門的な知識がないというのは、それはそれでちょっと問題があるんじゃないかと思いますけれども。

 

○溝口知事

 いや、いろんなレベルがありますから、専門性も。

 

○毎日新聞

 どんな専門性が。

 

○溝口知事

 例えば廃炉にはどういう形でするのか、例えば動かなくなって安全性にはどういう影響があるのか、原発の燃料はどこかに運ぶことができるのかとか、いろんなことがあるんじゃないですか。そこら辺はまだよくわかりませんね。

 

○毎日新聞

 原発ゼロの流れの話でいきますと、もし原発ゼロ、さらに再処理もしないというようなことになりますと、青森県に中間貯蔵してある使用済み核燃料は、青森県がうちに置いてくれるなというようなことを言えば、島根原発で使ったものは島根に返ってくるということになるというふうに考えるのが一般的だと思うんですけども、そこの部分についてはどう思われますか。

 

○溝口知事

 そういうことがどういう影響が出るかというのは、やはり専門家の意見もよく聞いてないと、ここでいきなり聞いたことにお答えするわけにはいきませんね。

 

○毎日新聞

 そういうような事態が考えられるということは、知事御自身は想定されたことはありますか。

 

○溝口知事

 想定というか、そういうことはよく言われてますね。

 

○毎日新聞

 お考えになったことはありますか。

 

○溝口知事

 いや、それをどうするかというのは、ちょっと具体的な話はやはりいろんな専門家の意見などを聞いてやらないといけないでしょう。

 

○中国新聞

 その政府の示すエネルギー、原発比率の話で、例えばゼロだとか15だとかあるんですけども、例えば15にしたときに、島根原発の1号をどうするのか、2号をどうするのか、また中国地方でいうと上関をどうするのかとか、そういう個別の具体的な原発がどうなるのかというのが国民の関心事だと思うんですけども、その辺を明確に示す必要がやはりあると思われますか、知事は。

 

○溝口知事

 いや、それはどの段階でそうなるかはまだわかりませんね。いずれにしても、国全体としての枠組みができたとして、あるいはそれでどういう面に計画的なものができるのか、そこはよくわかりませんね。電力会社でエネルギーの供給の仕方も違うでしょう。そういうものがどういうふうになっていくのか、あるいは電力会社ごとにそういうことがわかったときに、じゃあ、電力会社でまずどういうふうにするのが合理的であるとか適切であるとか、そういう検討がなきゃいけませんでしょう。だから、それは我々がそういう検討なしにはできませんね。

 

○中国新聞

 ということは、必ずしも個別の原発をどうしろという指示は、国は出さなくてもいいと。

 

○溝口知事

 いや、それは段階があるんじゃないかということですよ。マクロ的に日本全体としてこういうことですよということで当然まずなきゃいけませんわね。そうすると、今度はそういう代替エネルギーのようなものをどういうふうにして供給していくのかというのがなきゃいけませんでしょう。それが可能なのかとか、あるいは今度は代替エネルギーをするときに、例えば原発の能力を下げていくときに、じゃあ電力会社間でどういうふうにするのか、あるいは一つの電力会社の中で複数あればどうするのかと、いろんなことが関連してくるでしょう。だから、検討のレベルというのは一度に全部そこまで決まるわけじゃなくて、段階をずっと踏んでいくということに多分なるんじゃないかと想像されますね。そうしないと、一挙にどうこうというようなことはできませんね。

 

○中国新聞

 ただ、原発って50基ぐらいしかないわけで、その比率が例えば15になるのかゼロなのか、25になるのかというのというのは、一方で40年廃炉というのも言っているわけですから、そうすると、もうおのずと、例えば15としたら、ここはもうだめだとか、そういうのはおのずと見えるもんだと、数限られてますし、思うんですけども、それであれば、それはやっぱり最初に明確に国が示すべきなんじゃないかという......。

 

○溝口知事

 それはそういう意見もあるでしょうね。でも、そこはよくわかりませんね。

 

○中国新聞

 あと、島根3号というのが、これ新設原発に当たるんで、1、2号とまた違うものなんですけども、その新設の原発に対する国の考え方というのを、これを国としてしっかり示す必要があるとは思われますか。

 

○溝口知事

 それはいずれそういうことになるでしょうが、今の段階では、まだ決められてないでしょうね。

 

○中国新聞

 それを今回のタイミングで出せというとこまでは求めないということですか。

 

○溝口知事

 いや、求めないかどうかは、それは検討の状況によりますから、そういう進展を見ないと、一般論としては言えませんね。

 

 


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