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知事定例記者会見(8月23日)

質問事項

1.竹島問題について

 

○山陰中央新報

 竹島に関してですが、まず昨日、今日の動きで、韓国側が日本からの親書に対して、これで異例のそのまま送り返す返送をしたという態度に出たと。非常に日韓関係というのがいつになく険悪な雰囲気になっておりますが、この状態に関しては、どう受けとめられておられるでしょうか。

 

○溝口知事

 報道ではいろんなことが伝えられておりますね。それについてはコメントしませんけども、韓国側の説明のようなものも報道には出ておりますけれども、いずれにしても、日韓間で領土、竹島に関して見解が違うという問題があるわけですからね、そうした問題をやはり解決するためには、両国で話し合いをする必要があるわけですね。そういう意味で、いろんなやりとりがあるにしても、両国の立場の違いがあるにしても、話し合いをする、あるいは対話をする、それは直接会ってすることもあるでしょうし、書簡という形で伝えるということもあるでしょうしね、やはりそういう対話を続けていくということが私は必須のことだというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 島根県の一部として、島根県知事として、国にどういう対応をしてほしいかというところなんですが。

 

○溝口知事

 それは、韓国の一方的な行為に対しましては、大統領の竹島訪問とか、そういう一方的な行為でなく、やはり両者がテーブルに着くなど、冷静に、史実に照らして話をするということが必須なことでありまして、それに向けて、やはり粘り強い努力をするということが一つ。

 それから、そのために日本の主張を国民にもよく理解をしていただき、国民の方も政府の動きを後押しをしていくということが大事ですし、それから国際社会の理解を得るということも大事ですね。日本が正当な行為をしていると、そういうことについても国際社会の理解を得るということが大事だと思いますね。

 

○山陰中央新報

 日本の主張を国民にまず理解させる等、その中で、島根県ができることというのはどういうことなんでしょうか。

 

○溝口知事

 島根県は、これまでにいろいろやってきましたね。竹島の日を議会で、条例で定めましてね、その日にいろいろ集会を行うと。その延長として東京でも集会を開いて全国的な関心を持ってもらう、竹島問題について国民の方々に理解をしてもらうと。それをさらに続けるということが一つですね。

 それから、そういう理解を得るためには、子供たちの教育においても領土問題について、竹島問題を含めて学校等で教えていくと。これは教科書の取り扱いについて近年、一定の進展があったと思いますし、それをさらに続けていくということですね。島根県においては、ビデオをつくったり副教材などもつくりまして、さらにわかりやすくやっていますけども、そういうことをほかの県にもやっていただくといいますか、そういうことも、国を通じてもやる必要がありますけれども、訴えていきたいというふうに思いますね。

 

○山陰中央新報

 その島根県のそういった副教材やDVD等を他の県にも使っていただくよう島根県から......。

 

○溝口知事

 それはそれぞれの教育のあれがありますから、参考にしてもらうとか、そういうことも、既にやっているところもあると思いますけども、そういう努力もしていくと。

 それから......。

 

○山陰中央新報

 それは、県が働きかけをするということですか。

 

○溝口知事

 そこは教育委員会とかいろいろありますから。

 

○山陰中央新報

 いろいろだからどうなんですか。

 

○溝口知事

 まだ具体的にそこを詰めているわけじゃありませんけども、やり方としては、教科書の指導要領の中でいろんなことが既に書かれているわけですから、その具体的なやり方について、ほかの県の方々にも知っていただくということは大事なことじゃないかと思いますね。

 それから、領土問題全般について、東京などでいろんな展示だとか、そういうことを去年やりましたけども、そういうものもやっていくということですね。可能な限りいろんな国民の方々の理解を進める活動は、島根県としても引き続きやっていくと、こういう考えです。

 

○朝日新聞

 知事、関連してなんですけれども、大統領が竹島に上陸して以降の民主党政権の一連の対応については、知事はどのように評価されますか。

 

○溝口知事

 一言で言うのは難しいですね。いろいろなことがありますから。政府は、我々は大統領訪問に対しては毅然とした対応をしていただきたいということを伝えておりましたけれども、そういう方向で政府は対応しつつあるというふうに思います。

 

○朝日新聞

 ある程度知事が思っていらっしゃるとおりの動きを今してくれているなという。

 

○溝口知事

 具体的には、やはり対話を進めなきゃいかんわけですから、国際司法裁判所に提訴をするということを、何十年ぶりになりますか、1962年以来ですから約50年ぶりになりますか、そういうことに踏み出されるということですね。

 それから、それも共同提訴の提案をしたわけでありますけれども、韓国側は受け入れないでしょう。そういう報道は既にありますけども、その際に単独提訴も視野に入れて考えていくと。具体的な文言は正確でないかもしれませんけども、政府はそういう方向でやっておられますから、そういうことをぜひやってもらいたいと。それは、これまでにない、半世紀ぶりなわけですね。そういう意味で、新たな手段に踏み切ったと、こういうふうに考えられますね。

 

○朝日新聞

 あと、改めてなんですけれども、知事、先般のコメントでもおっしゃっていましたが、一連の問題以降、結構ナショナリズムをあおられているようなところもあって、結構威勢のいい言葉が飛び交ったりしてるんですけれども、経済ですとか民間の交流といった視点で、そのあたりの懸念というか、対話というところでは、知事はどのように考えてらっしゃいますか。

 

○溝口知事

 国全体としての話は政府の方で対応されていますね。それから県としては、従来から領土問題と、県だとか市町村が交流などを行いますけども、そういうものとは切り離して考えるという方針をとってきておりまして、その方針は現段階で変わっておりません。

 

○山陰中央新報

 国際司法裁判所に提訴というのは、単独提訴をするにしろ、韓国側というのは全く受けないということで、裁判も何も開かれないということが着地点になる可能性が高いんですが、島根県が求めていた提訴というのは一つクリアできたということで、今後、国に対して何を求めていくのか。

 

○溝口知事

 提訴は単独であれ、国際社会でそういう、それぞれ主張しなきゃいかんわけですね。多分日本の立場についても聞かれることがあるでしょうし、韓国側も、なぜこの提訴を受けないのかということを説明しなきゃいかん場面が出てくるでしょうね。そういうことを通じて、直接二国間の対話ではありませんけれども、それぞれの立場が明らかになっていくということは大事なことだと思いますね。

 

○毎日新聞

 政府の対応についてなんですけれども、国際司法裁判所への提訴以外にいろいろと、二国間での閣僚の会談をやらないとか、日韓通貨スワップですか、の関係で見直しをするとか、そういうような感じで、まだ司法裁判所への提訴以外の対応というのもいろいろと国は考えているようですけれども、そのあたりについては、知事はどういうふうに評価なさいますか。

 

○溝口知事

 今の段階では、はっきり政府がどうするというのが余り明確になっておりませんね。いずれにしても、この領土問題は、領土に関する史実に基づいて話をすると、いろんな形でですね、そういうことが大事だと私は思いますね。

 

○山陰中央新報

 今、史実と言われましたが、竹島資料室の中で、今まで研究会の中でも島根県のもの、島根県の領土だというようなたくさんの証拠というか、そういう史料があるわけですが、国から今回の国際司法裁判所への提訴に当たり、何らかの情報照会だとか情報提供のお願いというのは島根県にあったんでしょうか。

 

○溝口知事

 それは聞いていません。

 それから、さっきのあなたの質問で、竹島に関する歴史的な史料ですね、そういうものを研究するということは、竹島問題研究会で1回、2回と開いてきて、それぞれ内外の史料を分析したり、そういう結果は報告書としてまとまっていますね。それは島根県のホームページにも載せてありまして、そこでいろんな方が見られると。多分韓国の方も見ておられると思います。

 それから、2回目の報告書は完成しましたので、現在は3回目の研究会を、どういうものをテーマに開くか今検討中でありまして、これはそう遠からず3回目を発足して、さらに事実関係の究明に努めていきたいというふうに思っています。

 

○山陰中央新報

 その3回目の研究会は、今回の大統領の上陸問題とか、今の情勢の変化というのは影響するものでしょうか、どのようにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 それとは直接は、やっぱり事実関係を、過去においてどうであったかということを調査をして、客観的な事実の把握に努めるということじゃないですか。

 

○山陰中央新報

 ただ、これだけ韓国も自国の領土だと主張している中で、対応というか、より島根県の発信力が問われると思うんですけれども。

 

○溝口知事

 そういう問題であるからこそ、冷静に、客観的にやらないとだめですね。

 

○山陰中央テレビ

 国の対応についてなんですけれども、きのう、玄葉外務大臣が韓国の竹島への行為について「不法占拠」という言葉を使われました。民主党の現政権での閣僚としては恐らく初めてだと思うんですけれども、図らずも李明博大統領の上陸が国の姿勢を変えた、少しでも変えたというふうな思いはお持ちですか。

 

○溝口知事

 それは政府の、実際どういうふうに決まったかは知りませんけれども、それは今回のことが契機になっているということでしょうね。

 ただ、問題は、そういう言葉の問題じゃなくて、姿勢は大事ですけれども、やっぱり事実関係に基づいて冷静な話し合いをする、そのためにはどうしたらいいかということをよく考えないとだめですね。

 

○山陰中央テレビ

 毅然とした対応で強い外交交渉を求められている島根県として、この上陸前と後で、島根県が思う方向に向かうベクトルが進んでいるのかどうかというところなんですが。

 

○溝口知事

 結局、政府が具体的にとられるのは共同提訴と、さらに単独提訴ということでしょう。そういう場を通じて国際社会にも訴えていくということでしょう。それはいい方向だと思いますね。

 

○中国新聞

 先ほどもあったんですけど、提訴しても結局、国際社会へのアピールにはなるんでしょうが、裁判は進まない可能性というのが非常に高いと。知事、冷静に、冷静にというふうにさっき言われて、それはそうだと思うんですけども、具体的に冷静に話し合うまでが今非常に難しい状態かなと見ていて、そこの場につくまでがかなり一苦労なんじゃないかなと思うんですけども、その辺はどうですか。

 

○溝口知事

 それは難しいですね。だけど、そこはやはり粘り強くやっていくということじゃないですか。

 

○中国新聞

 例えばこういうふうにすべきではないかとか、なかなか難しいと思うんですけど、そういう提案というのはないですか、知事として。

 

○溝口知事

 政府の方の説明などによりますと、日韓関係、国交正常化ですか、その際の交換公文でいろんな問題について二国間でやる場合の合意もありますね。そういうようなこともよく、どういうふうにして活用できるかということも一つの政府の検討課題だろうと思いますけれどもね。

 

○中国新聞

 といいますのは、国交正常化したときの二国間合意の中身に......。

 

○溝口知事

 じゃなくて、その中に、交換公文があるでしょう。それは政府の方でも言及されていますけれども。

 

○中国新聞

 それをどう活用していくかというのは、どういうことでしょうね。

 

○溝口知事

 それは、見解の違う問題について、両国がどういうふうに対応していくかということですね。

 それは、今の段階では政府も言及しているだけでありまして、当面はやはり国際司法裁判所の場を通じて話し合いを持ちかけていくということでありますから、その推移をよく見る必要がありますね。

 

○中国新聞

 今できる最善の策というのは、やっぱり提訴ということになるんですか。

 

○溝口知事

 それはやはり二国間だけでは、ずっと話し合いができないわけですね。そういう場として国際司法裁判所があるわけですから、それを活用しようというのは必要なことですね。

 

○山陰中央新報

 提訴において、こうした島根県のやっておる研究活動や資料集めというのは非常に重要だったということがそのうちわかるようになるかと思うんですが、来年度以降、今は資料室という形になってて、若干何か手狭というね、手狭だというような声も聞かれるんですが、このあたりの拡充については検討されているんでしょうか。資料収集ということで......。

 

○溝口知事

 今そういう質問をされてもあれですね、それは研究が進むように、我々も努力をしていくと、こういうことです。

 

○時事通信

 同じような質問になりますが、国民世論が知事、今までずっと世論喚起が必要だっておっしゃってましたが、これ以上ない、今までにない盛り上がりを見せている中で、島根県としてはそれをとらまえて何かをされるというのはないです

か。例えば資料室の拡充なり史実の専門員の配置とかということは考えられないですか。

 

○溝口知事

 そういう点は、また別途考えていきます。

 

○時事通信

 検討されるということですか、それを検討......。

 

○溝口知事

 いや、考えるということですね。

 

○朝日新聞

 関連してなんですが、資料室へ行くと、もうだれが行っても、もう明々白々に竹島は島根県のものだという資料がたくさんあって、非常にいい資料室だと思うんですが、今、運用的に、たしか土曜日とか日曜日、お休みだったりとか、なかなか一般の方がちょっと行ってみようと思うには、少し難しいところがあると思うんですが、そのあたりは、先ほどの拡充に関連して、何かお考えってございますでしょうか。

 

○溝口知事

 一つは、全国各地からいろんな竹島研究会の成果がわかるように、報告書などはホームページに載っておりますから、そこでごらんいただけますし、いろんな広報の努力はしていきます、引き続き。

 

○朝日新聞

 今のところ拡充したり、土日もあけるとかという、何か具体的なお考え、今のところ......。

 

○溝口知事

 今考えているわけじゃありませんね。今後の問題です。

 

○山陰中央新報

 こうやって世論が高まったことで、さらにそれに関連してなんですが、啓発する一番いい機会だと思うんですが、ホームページでの啓発等もよくやっておられると思うんですけど、そのほかの何か施策として、新たに啓発策というか、やられる予定、お考えというのはないんでしょうか。

 

○溝口知事

 いろんなことがあるでしょうから、よく考えていきます。

 

○中国新聞

 ちょっと前のことなんですけど、上陸のときに、囲みのときにもちょっと質問させてもらったんですけども、韓国の大統領が上陸するようだという情報が非常に県の方に伝わるのが遅かったと。結果的に日本政府が知った、次の日の朝になってしか、その情報が入ってこなかったということがあって、こういう韓国が非常に強硬化している中で、今後、そういうタイムラグがあるというのは非常に、あんまり好ましくないことだと思うんですけども、その点に関して改善策というか、具体的に何か国に要望されたりとか、何かそういう検討されてますでしょうか。

 

○溝口知事

 韓国大統領の訪問については、韓国側でも確認をすることが難しかったわけでありまして、政府から必要な情報は我々の方も連絡のネットがありますから、それを通じて話を外務省からもよく聞いております。さらに、今後もそういう体制がうまくいくように外務省にもお願いをしてあります。夜中などには担当者間の電話のやりとりも、相手先がそれぞれ確定していますからね、瞬時にできる体制にはなっています。

 ただ、外務省の方でも事実関係を今回の、韓国側から受けたわけじゃありませんからね、訪問するというのを。韓国内のいろんな情報から推定をされたというのが前日の夜中の段階ですからね、そういう情報も外務省からは私どもは聞いてはおります。いずれにしても、外務省に対して引き続き密なる連絡をとっていこうということで、私からも話をしてあります。

 

○中国新聞

 外務省の方に聞くと、夜中じゃなくて夕方ぐらいには、もうそういう情報は入ってたということだったんですけどね。

 

○溝口知事

 そこは、まだ確認をされてないということがあったんだと思いますけれども、いずれにしても、よく連絡はとっていこうということで、私から外務省の次官にも話ししてあります。

 

○中国新聞

 それと、担当者間の電話のやりとりが瞬時にできるようになっておったということなんですけど、当日、瞬時にできてなかったわけなんですけど、夜中の時点で。それで次の日の朝に要は固定電話を通じてやりとりができたという状況なんですけど、これ......。

 

○溝口知事

 いや、夜中の段階で連絡はついていると思いますけど。違いましたっけ。

 

○中国新聞

 ええ、最終的に知ったのは、何か午前7時半......。

 

○溝口知事

 それは要するに情報元が韓国内で確定してないということがあったからだと思いますけれどもね。ただ、確認はできないけれども、確認をできないという点まで含めてやってもらうのがいいので、いずれにしても、連絡は密にやってもらいたいということは外務省に申し入れてあります。

 

○中国新聞

 それはいつの時点で申し入れられたんですか。いつ次官に申し入れられたんでしょうか。

 

○溝口知事

 次官には、直接したのはその後ですけどもね、次官の方には、その日は既にいろんな会議とかで直接話す時間はありませんでしたけども、我々の方から次官の方にちゃんとやってもらいたいということを伝えるようにということは言いましたけども。

 

○中国新聞

 上陸は金曜日だったと思うんですけど、その次の週ぐらいの話ですか。

 

○溝口知事

 ええ。

 

○山陰中央テレビ

 知事のお考えをちょっと確認させていただきたいんですけれども、今、韓国が竹島に対して行っている行為は、不法占拠でしょうか、それとも......。

 

○溝口知事

 不法占拠ですね、不法占拠。

 

○山陰中央テレビ

 実効支配ではなくて不法占拠だということ。

 

○溝口知事

 実効支配と不法占拠は重なっているということですよ。実効支配というのは実態のことを言っておって、不法というのは法的にということでしょう。

 

○山陰中央テレビ

 領土権取得に向けた、いわゆる既成事実化ができる、国際法上ですけど、既成事実化ができる統治ではないということですね。

 

○溝口知事

 いや、そこの議論はちょっと、あなたの言っていることは私もわかりません。

 

○山陰中央新報

 一連の韓国の李明博大統領の行動ですが、韓国内でもやり過ぎだというような世論が出ています。この点についてどう思われていますでしょうか。

 

○溝口知事

 韓国の中で、そういう断片的なことだけで、どの程度そういう動きになっているか、ちょっとわかりませんからね。

 一般論として言えば、領土問題という歴史的、そして事実関係に基づいて処理をしなきゃいかん問題があると。他方で、両国関係というのは、それ以外にも幅広い関係があるわけでしょう。だから、領土問題の解決とその他の必要な関係を維持するというのをどういうふうにしていくかというのは難しい課題ですね、どこの国にとりましても。

 

○山陰中央新報

 今、韓国の大統領に投げかける言葉というのはありますでしょうか。

韓国の大統領に対して一言言うとすれば、どのような言葉がありますか。

 

○溝口知事

 それは、韓国の大統領は韓国の最高、政治の責任者ですからね、その言動は韓国の国民、それから相手国である日本国民に与える影響も大きいわけですから、やはり日韓関係は領土問題もあり、その他の関係もいろいろあるわけですから、責任ある冷静な対応が必要でしょうと、こういうことですね。

 

○山陰中央新報

 竹島に関して次期大統領に望まれることというのはありますでしょうか。

 

○溝口知事

 今申し上げたと同じことですね。

 

○山陰中央新報

 知事、済みません、先ほど竹島の話で不法占拠という言葉を使われましたけれども、これ、知事、今まで公の場でそういうコメントって、されたことあるんでしょうか、その表現を使ったことというのは。

 

○溝口知事

 私はあんまりないと思いますね。

 

○山陰中央新報

 ないですか。ただ、考えが、このたびのいろんな問題を受けて変わったということは......。

 

○溝口知事

 いや、政府はそういうことで答えてた時期もありますし、変えられた時期もありますしね、そこはそれぞれの立場から見ると不法占拠でないということになるし、日本側から見ると不法占拠ということにもなるし、一定のそれぞれの相手国に

対する影響も、政府の方は考えておられたということもあるのではないかと推察しますけども、そこら辺は、私が申し上げているのは、そういう言葉の問題は、政府の姿勢としては一つの大事な要素だけども、大事なことは両国が意見の違う、考えの違う領土問題について冷静に粘り強く話す、そういう場を築いていくということが大事じゃないかということを言っているわけです。

 

○山陰中央新報

 知事があえてきょう、あえてというか、聞かれたからそう答えられたんだと、不法占拠という言葉を使ったのは、ただ、今回のこのたびの一連の流れを受けて、あえて使おうと思ったのか、その辺の心境の変化というのは。

 

○溝口知事

 いや、それは政府の考えもありますけれども、問われればそうお答えしますよ。

 

○山陰中央新報

 以前からですね。

 

○溝口知事

 ええ。

 

○山陰中央新報

 わかりました。

 

○溝口知事

 よろしいですか。

 


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