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知事定例記者会見(7月24日) 

質問事項

3.いじめ問題について

 

○山陰中央新報

 知事、滋賀の大津で起きたいじめの件に関してなんですが、かなり教育委員会の隠ぺいというか、言っていることと実態が全く違っているというのが大きく問題点として報じられているんですが、本県ではこういう、いじめがなくはないと思うんですが、どのように対策を取り組んでおられるか。

 

○溝口知事

 島根県では、どういう対応をしているかという御質問に答えればいいですか。

 

○山陰中央新報

 島根県でそもそもこういった問題を受けて、新たに何らかの対策に乗り出すということってあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 島根県では、やはり大津市でああいうことが起こりましたから、やっぱりそういうことを参考にして、教育委員会としても、これまでの対応をさらに強化をするといいますか、きちっと行うように各学校に伝えるとか、学校の中でもそういう周知をするとか、そういうことは既に行われておりますね。

 

○山陰中央新報

 鳥取県の平井知事が18日の会見で、教育委員会制度は前時代の遺物になり始めたと、教育委員会の組織自体が古いというような発言をされたんですが、知事はこの教育委員会という存在、いじめ問題にも絡んで、どういう存在だと思っておられるんでしょうか。

 

○溝口知事

 やはり教育委員会は、小・中学校ですと市町村の教育委員会が学校などから相談を受けるわけですね。そういうときにいろんな指導をすると。それから、県の教育委員会は学校の先生の研修ですね、あるいは市町村の教育委員会などから出てくる相談などをやりますけども、大きな枠組みとして、例えば教育委員会ではいじめ問題に対する手引のようなもの、これは県の教育委員会ですね、つくって、そういうものをベースに先生方の研修をするとか、それは管理者であったり、そうでない担任の先生であったり、いろんな形でやっておりますね。それから、あるいは実際的な面では、いじめの110番といったようなことで、県の教育センターで、そういういじめなどがあったときに生徒なり、あるいは保護者から電話を受け付けるというようなことをやっていますね。

 

 現実に起こった場合の対応は、やはり学校の現場で最初行われることになるでしょうから、現場の先生方が適切に対応できるように、いろんな指導をしたり、それは市町村の教育委員会がしたり、あるいは相談を受けると、それの相談に答えるといったようなことをされると。それで県ではもっと包括的に、繰り返しになりますけれども、このいじめについての、ちょっとその本があったね。私も調べてきましたけれども、こういう手引をつくって、いろんな先生方の疑問に対してどういう対応をしたらいいかというのが書いてあるわけですよ。それで、そういうものを実際の研修でやったりする。

 

 それから、子供の心情把握というようなことですと、これは昨年度からやり始めていますけれども、楽しい学校生活を送るためのアンケートという、生徒に対してアンケートを配りまして、これは小学校の5年と中学の2年と高校1年、全員やるわけですね。それなんかを見ますと、参考になる、例えば一番最初の質問は、これは生徒に対するやつですよ。学校内にいろんな活動やおしゃべりに誘ってくれる友人がいるのかというような設問があって、とてもそう思うというのが5で、少しそう思うとか、5段階で自分が、生徒が丸をつけると。あるいは学校内には気軽に話せる友人がいるとか、あるいは人と仲よくしたり友人関係をよくしたりする方法を知っているのかと、こんなような質問がいっぱいありましてね、それをグラフにして、生徒は、あるいは例えば今度は、自分は人に認められているかどうかというようなことでいうと、勉強や運動、特技などで友人から認められていると思うとか、あるいは、私はクラスの中で存在感があると思うとか、そんなようなアンケートをとりましてね。

 

○山陰中央新報

 つまり今ので進めて、今やっている、県教委がもうやってることで十分だということですか。

 

○溝口知事

 いや、それをやはり強化してやるということでしょうね。

 

○山陰中央新報

 何を強化するんですか。

 

○溝口知事

 生徒の心情の把握だとか、あるいは今回のことでいうと、いろんなうわさなども生徒の間で出たりしますわね。そういうものをやはり軽視しないで、丁寧に聞くというようなことが大事なことでしょうね。生徒と先生の間でやはり緊密な連絡といいますか、あるいはそれは生徒自身じゃなくて、ほかの生徒から入ってくる情報もあるでしょう。そういうものをやっぱり丁寧にして、学校内での注意の網を強くしたりするということが大事だろうと思いますね。

 私は、教育委員会からも話を聞きましたが、そういういじめの防止のためにいろんな努力をされていると、引き続きそういう努力を丁寧にやってほしいと。それで、今回のこともありますから、いろんなうわさなども、うわさだにとどめないで、やはりよく相談に乗るとか聞くとか、教育委員会がやられますけども、そういうことをやっていくということが本筋ではないかというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 じゃあ、新たにうわさを聞くという指示をされたということですか。

 

○溝口知事

 いやいや、それは丁寧にやんなさいと。それは文科省から、文科大臣も全国に対して発信しとられますね。そういうことでしょう。

 

 


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