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知事定例記者会見(7月10日) 

質問事項

4.PTA会費について

 

○山陰中央新報

 PTA会費で学校の備品、エアコンだったりとか植樹、木ですよね、校内に植わっとる木ということですが、買っていたり、あと部活動ですね、きのうもホッケーの選手の方がいらっしゃったと思うんですが、とても県費では足りないんで、部活動をPTA会費で大分賄っとるというような実態が出てきたようなんですが、これについてどう思われますでしょうか。

 

○溝口知事

 教育に関する必要な経費は、高校について公費で賄う分は公費で賄っておると思います。保護者からいただくと申しますか、徴収するお金につきましては、いろいろあるようですね。副教材費でありますとか、あるいは模試を受ける代金でありますとか、実習の材料費でありますとか、いろんなものがあるわけでして、そういうものを徴収したりしますけども、島根県の教育委員会では、平成22年でしたか、そういうものについて要綱を出しまして、平成20年9月ですね、学校がそういう受益者負担の原則に基づいて実費を徴収するもの、それが一つ。それからPTAだとか団体の場で教育活動推進上、学校に対して管理を委任をして学校側が徴収するのと2つあるようでありますけども、学校徴収金の方は、そういう今申し上げたようなそれぞれ生徒が使うもの、あるいは試験を受けるもの、そういうことのようです。

 

 そこら辺は、細かいところまでいきますと、これは公費でやってもいいじゃないかとかいうようなものもそれはあるかもしれません。しかし、そこら辺は、長年そういうやりとりで来ておりますから、しかし、全国的にもこうした問題が指摘をされておりますから、教育委員会の方でももう一回実態をよく見て、必要があれば必要な対応をとられるというふうに聞いております。

 

○山陰中央新報

 知事としては、これは善と見るか悪と見るか、どっちでしょう。要は親の、部活動とかをPTA会費でいろんなものを買っとるわけですね、バットとかネットとかですね。それはよしと見るか悪いと見るか。

 

○溝口知事

 そこは教育委員会に聞きますと、学校の授業の教育として使うネットだとかについては一般的なものでいいんだけども、クラブ活動としてやる場合には特別な施設が要るとかね。例えば音楽なんかでも、学校教育としてやる場合には基礎的な楽器でいいんだけども、クラブ活動としていろいろ楽団としてやるためには特別なのが要ると。それを、2つ考えはあると思いますね。そういうものも含めて、細かいからもう公費でいいんじゃないかという説もあり得るでしょうし、しかし、そこら辺は特定ができるから、やっぱり受益はそのクラブに参加している人に及ぶわけだから、その人たちが負担していいんじゃないか。2つの意見があると思います。そこら辺はやはり時代の状況とかで変化をし得ると思います。そういう意味で、よくそういう変化も見ながら見直しもしなきゃいかんと思いますけれども、実態はそういうことじゃないかと思います。

 

○山陰中央新報

 見直しをするというのは、現在はよろしくない実態があるということですか。

 

○溝口知事

 いや、そこら辺は私はわかりませんが、今、教育委員会の方で見ていると思います。

 それから、他県でどうかということも一つの参考にもなるでしょうね。こういうものは、一義的にこうだというふうに決めるのはなかなか難しいですね。

 

○毎日新聞

 知事のおっしゃったのは、クラブ活動で要るもの、教育活動では要らないけど、クラブ活動で要るものを受益者負担でクラブの人がという話で今おっしゃったと思うんですが、PTA会費というのは、別にそのクラブの人が出す、例えばバレーボール部でしか使わないものを部員が出す、部員の保護者が出すというんだったら今の知事の説明はわかるんですけれども、PTA会費というのは、その学校の保護者全員が出すわけですよね。別に部活動に限らない。それを使うということの是非について、是なのか非なのかというような話を今聞いてると思うんですが。

 

○溝口知事

 公費でやるとなると、県民全体ということになりますね、広く言えば。だけど、そういうクラブ活動をしているところもしてないところもあるかもしれませんね。そうすると、やはり受益に近いところで負担するのがいいかもしれないという考え方はあり得るわけですよ、PTAとしても。だから、そこら辺の線引きはいろいろ微妙なところがあると思います。だから、同じ学校で見ればあなたの言ったとおりだけども、県全体で見たら、クラブ活動が非常に盛んで、例えば音楽なんかも非常にたくさんの人が参加しているところとそうでないところがあるでしょうし、そこら辺は、どういうところがいいのかという問題で、必ずしも明確な線が引けるわけではないと思います。

 

○毎日新聞

 今の知事のお考えでいうと、クラブ活動、課外活動というのは学校教育の一環ではないというふうな御認識なんですか。今のお話だとそういうふうに聞こえるんですが。

 

○溝口知事

 いや、例えばですよ、例は悪いかもしれませんけども、小さい学校ではあんまりクラブ活動もたくさんできないわけでしょ。違いますか。例えば大きな楽団があって、そこで何か違う特別な楽器をするというようなことはないわけでしょう。だから、それを要するに公費でやるのがいいのか、あるいは学校の中でやるのがいいのか、あるいはさらに個人ということにもなるかもしれない。いろんなやり方があるんで、そこは一概には決められないんです。だから、状況とかをよく見て、よく相談しながらやっていくことが大事ではないかというふうに思います。

 

 


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