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知事定例記者会見(4月18日)

○溝口知事

 それでは、定例会見を始めます。

 最初に私の方から何点かコメントを申し上げます。

 

 一つは、こちらにあります美術展等についてであります。

 最初は、ここにありますように、原清さんの陶芸展ということです。

 原さんは、出雲市の斐川町の出身でありまして、鉄釉陶器で重要無形文化財保持者に認定をされた、いわゆる人間国宝に認定をされた方であります。島根県関係では人間国宝は2人目ですね。

 

 原さんは昨年、県に115点の御自分の作品ですね、若い時代から今日に至るまで自分でお持ちになっておられたものを県に寄贈して、県民の方々に見ていただき、特に島根で地道に物づくりに取り組んでおられる方も多いわけでありまして、そういう方々にも参考になるようにということで寄贈してくださったんです。

 

 それで、寄贈されて初めての展覧会を、ここにありますように4月20日から6月25日まで開催するということであります。

 オープニングが4月20日午前中にありまして、その日の午後1時半からは原さんの作品解説が美術館であります。原さんは、ここに出ておりますように、鉄釉という、鉄を含んだ上薬を活用して、鉄分によって黒い色とか、あるいは茶褐色でありますとか、そうしたいろんな色が出せるわけですけれども、そういう面で非常に高度な技術の領域に達せられたということで人間国宝になっておられると。もう一人の人間国宝は、昭和43年に雁皮紙製作で安部榮四郎さんが認定をされております。原さんの展覧会は、県立美術館の2階の展示室で行われます。

 

 もう一つは、県立美術館で、こちらですけども、4月21日から5月13日まで、第43回日展の松江での展覧会ということです。

 日展は、御承知の方も多いと思いますけども、明治40年に文展という形で国が主催をして、日本の芸術を振興していこうという意図もあって始まりまして、戦後は、昭和33年に社団法人日展が創立し、そこが開催をされると。島根県での開催は2006年以来6年ぶりで、14回目となります。主催者は山陰中央新報社でありますが、県は共催ということです。

 

 日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書など5部門でありまして、日本の現代の美術界を代表する方々の作品、そして、中には島根出身の方、あるいは島根にお住まいの方の作品も展示をされるということであります。全体で約300点です。

 

 それから、県立の石見美術館でありますが、これはこちらにありますけども、4月21日から6月4日まで、福富太郎さんという、日本画のコレクターがおられますけども、そのコレクションの優品をここで展示をすると。鏑木清方ですね。明治、大正、昭和のいわゆる美人画ということであります。

 

 それから今度は、いろいろありますが、花ですね。アジサイについて、島根県の農業技術センターでオリジナル品種を開発をしたということでありましたが、3月23日から25日まで、千葉県の幕張で2012年「日本フラワー&ガーデンショウ」というのがありまして、そこで来場者による人気投票で、鉢花部門で第2位になったということであります。こちらにありますのがそのトロフィーですね。色はブルーと、ピンクがありますが、花が、周りは白くて、だんだん中心に青い色が濃くなってまして、そういう変化といいますか、グラデーションなどが評価をされたんではないかということです。

 

 それで、名称は5つの候補がありまして、これは一般投票でやはり多いのが選ばれたんですけども、先ほどの色の変化というようなことからの連想で「万華鏡」という名前になったということであります。万華鏡のようなきらびやかな花の色を放っていると、こういう意味ですね。

 

 県内アジサイ生産者で、アジサイの研究会というのができて、6名で栽培をしておられます。母の日のプレゼントとしての需要なども考えまして、4月の下旬から大阪、広島など、県外にも出荷をしようと、こういうことであります。

 

 最後でありますが、4月の14日に隠岐の島町で新隠岐病院の開院記念式典がありました。実際の診療は5月1日から始まるわけでありますけども、建物が完成してまして開院式を開いたと。私も出席をいたしましたが、多くの来賓の方も来られ、隠岐の方々も1,000人以上来場されておられました。

 

 隠岐病院は、平成11年に隠岐広域連合によって設立をするというふうになりまして、それまでは隠岐島後の隠岐の島町でありますとか、昔は7町村あったそうですけども、そういうものの連合体としてできておりましたが、平成11年に県もそのメンバーになりまして、広域連合設立の病院として隠岐地域の地域医療の確保に重要な役割を果たしてこられたわけですけども、さらに施設等を充実しようということで、今回、新たに建てたと。同じ敷地で古い病棟はまだ残っておりますけれども、それを今度は駐車場にして、新病院はその後ろに建ってると、こういうことであります。

 

 隠岐の病院は、やはり離島の医療の確保ということで大変重要でありまして、この病院を核として、隠岐地域の医療が充実していくことを期待しております。屋上にもヘリポートをつくりまして、発着が、搬送が簡便になるようなことも考えられておるわけであります。

 

 私のコメントは以上であります。


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