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知事定例記者会見(4月18日)

質問事項

1.原発再稼働等について

 

○山陰中央新報

 よろしいでしょうか。

 昨日ですか、関西電力の大飯原発の再稼働をめぐりまして、福井の隣接県の京都府と滋賀の両県知事が政府への提言という形で周辺自治体の立場を強調するような提言書を国に出されました。この動きというのは、その中身を含めて、知事としてはどう見られますでしょうか。

 

○溝口知事

 詳しい内容はちょっと僕も承知してない、ちょっと教えてください。

 

○山陰中央新報

 いわゆる周辺自治体、だから周辺自治体は、だからもう、いわゆる被害の地元と呼べる、両県、隣接県もいわゆる被害を考えると地元であると、そうですね。で、福島の事故を踏まえた安全性の実現でありますとか、脱原発依存への工程表とか、事故が起きた場合の対応の確立ですね、福島の事故を徹底的に踏まえて、そういったものを提示してくれということを周辺自治体の側が政府に物申したという格好なんです。周辺がこういうふうに地元だと、被害を受ける地域だというふうな立場から国に物を申してるという姿勢をどう見られますでしょうか。

 

○溝口知事

 周辺自治体というのは、どこのことを言っているんですか。

 

○山陰中央新報

 京都府とか滋賀、両府県ですね。

 

○溝口知事

 それについて、その提言の中に何か書いてあるんですか。

 

○山陰中央新報

 はい。

 

○溝口知事

 どんなふうに書いてあるの。僕はちょっと細かいとこまでは。

 

○山陰中央新報

 両府県が、だから被害の地元と、被害を受ける地域であると、影響が及び得る地域であると、被害面、影響面というところでは、隣接も地元と呼べると、そういう立場を踏まえて、事故が起きた際の対応の確立であるとか、なぜ今、この福島の事故が、調査が終わらない段階で稼働を要請するんだったら、なぜ、そんだけの緊急性があるのかと証明をしてくれとかですね、何項目にわたって国に対して求めておると。

 

○溝口知事

 詳細な提言書の内容は知りませんけども、主張していることは以前から福島県とか、言っておられますね。最初の日に枝野大臣と西川知事が会われたときも、やはりきちっと安全基準等が十分満たされているのかどうか、安全基準がいいのかどうか、よく検討したいということも言っておられますし、それから、いわゆる周辺と言ってますけれども、滋賀県や京都府等に対しても、政府がよく説明をして理解を求めるようにしてもらいたいと、たしかそういう努力が不足しているんじゃないかということを西川知事も言っておられたと思いますけども、それは大事なことだと思いますね、私も。

 

○山陰中央新報

 知事としても、いわゆる隣接県に対して政府はもっと説明をすべきであると。

 

○溝口知事

 すべきですね。それは、一たんああいう事故が起こると、隣接県もそうですし、万が一のような事故ですと、風に乗って放射性物質が飛散する可能性があるわけですから、やはり皆さん心配しているわけですから、地元立地県はもちろん、市町村はもちろんですけれども、やはり周辺、そしてやはり国民全体に国の安全対策に対する考え方とか、そういうものをよく説明をしないといけませんね。それは福井県に限らず、知事会もそうですし、立地14道県も同じ立場だと思います。

 

○山陰中央新報

 逆に言いますと、今回は福井県の大飯原発ですが、原発再稼働を判断するに当たっては、最終的に政治判断するのは国なんですけれども、当然隣接県、隣接府県の意向も十分に踏まえて政治判断しなければならないという話......。

 

○溝口知事

 それはもう当然ですね。

 

○山陰中央新報

 ただ、そうなってくると、一つの、一立地自治体の理解を得るだけでもかなりの時間であったり労力であったり説明、努力を要するとこはあろうかと思いますが、対象が広がると、それだけ再稼働へのハードルってものすごく上がってこようか思うんですが、それでもやはり広い地域での理解を得なければならないと。

 

○溝口知事

 いけないでしょう。そういう努力を全力を挙げてやらなきゃいけませんね。

 

○山陰中央新報

 それを考えると、もう4月半ばでして、関西の経済界なんかが言ってる、夏までの大飯原発の再稼働というのは、ちょっと時間的にはかなり厳しくなってこようか、時間もかかろうか思うんですけれども。電力需給のためには、国は夏というのを意識してこの時期の要請になっとろうか思うんですけれども、夏の稼働というのが......。

 

○溝口知事

 いや、それは、そういう説明をよくしないといけませんね、どういうことなのかね。

 

○山陰中央新報

 大体、いわゆる隣接府県が国に対してそういう立場というか、影響が及び得る地域だというのを主張していくと、物申していく、この姿勢も、これは当然というか、正しい......。

 

○溝口知事

 要りますね。

 

○山陰中央新報

 要る。

 

○中国新聞

 済みません、原発関連ですけども、金曜日に首相以下、首相とか閣僚が再稼働の必要性があると、大飯3、4号機はですね。そういう判断をされたんですけども、福島の事故原因というのが、政府が言ってる分はあるんですけども、とはいっても、中にまだ入れない状況ですし、完全に事故原因がわかってるわけじゃないという状況の中で再稼働の必要性を政治的に判断されたということに対して、知事はどういうふうに思われますか。

 

○溝口知事

 そういう判断の理由だとか、いろんな事情を政府はもう少しよく説明する必要があるということじゃないですか。そこら辺が十分でないように思いますね。西川知事が言われたのも、そういう点じゃないですか。

 

○中国新聞

 例えばそれは、電力需給のことであったりとか。

 

○溝口知事

 ことであったり、いろいろだと思いますけれども。

 

○中国新聞

 知事、この前の会見のときに、政治判断ではなく、技術的な専門家なんかによる技術的な知見というか、そういうチェックが欠かせないというふうなこと言われましたが。

 

○溝口知事

 それは、国はやられたということは言っておられますね、保安院で何度もやってこられましたけれども、ただ、その経過なんか、詳細はまだ、レポートのようなことでは出てませんわね。レポートでなくても、さらにわかりやすく、国民にわかるような説明といいますか、いろんな手法はあると思いますけれども、さらにやる必要があると思いますね。

 

○中国新聞

 一定程度は。

 

○溝口知事

 事故原因のある程度の部分はわかってるわけですよね。で、どの部分がわからないというのはわからないわけでしょうけども、それはいろんな民間の事故調査委員会だとか、あるいは政府の調査委員会だとか、議会にもありますから、そういうところも政府の見解に対してどういうふうに思っておられるのかというようなこともあるでしょうね。そういう手続といいますか、説明をやはり丁寧にやって、政府の判断の適否は別として、政府の判断の理由はこういうことなのかというのがやはりよくわかるようなことが議論の発射台といいますか、スタートじゃないかというふうに思います。

 

○中国新聞

 その事故原因のとこでいきますと、本当に完全なものというのは、かなり多分時間がかかると思うんです。それを待ってると、本当に5月でもう全部停止してしまうわけで、電力需給も非常に厳しいという見方もありますけども、やはり安全といっても100%というのはもともとないんですが、どこかの段階でですね......。

 

○溝口知事

 それはありますね。今の現状も、なかなか中にまで入るというのは難しいですけども、事故原因も非常に確率の高いものと小さいものと、いろいろあるわけでしょうね。数字でうまくわかるかどうかわかりませんけども、そういう事故原因がまた大きな事故につながる影響度も、それはみんなグラデーションのように違うでしょうから、それはいずれにしても、今の時点ではこういう判断でという判断に基づかないと、議論は収束しませんけれども、そういう収束でいいのかどうかということについては、やはり国民なり、国民はもちろんですけども、専門家の意見だとかをやはりいろいろ出して、こういうことだからこういう判断だというようにして議論を進めていかないと、議論そのものが始まらないということになりますから。それが福井に対する申し入れによって始まったというような感じと受けとめてますけれどもね。福井の方も、そういうことでもう少しよく説明してもらいたいとか言っておられるし。それで福井県自身も、福井県の委員会でありましたか、そこでもやり始めておられますね。我々の方も福井の方でどういうふうに調査をし、判断をされるかというのもよくフォローしていきたいというふうに思っています。

 

○中国新聞

 フォローというのは......。

 

○溝口知事

 例えば福井県にもちろん照会をするというようなこともありますし、現地に出かけていって調査委員会の議論なんかを聞いたりするということもあるでしょうね。

 

○中国新聞

 全体的にいいますと、一つの、永久に、本当に原因が多分わかるのっていうのはもう相当先になると思うんですが、その一つの線引きというか、判断のタイミングとしては、そんなに拙速ということでもなかったかなという受けとめですか。

 

○溝口知事

 いや、なぜこれでいいのかというのは、なかなかまだよく理解しにくい感じがしますよね。もう少しわかりやすい、こういう問題がありましたと。こういう問題に対しましてはこういう対応をしなければいけないと。それで、そういう対応ができてるとか、そういうようなものですね。何かやっぱり具体性を持って話が、難しいことですからそう簡単にわかりやすくなどというのは難しいかもしれませんけども、まだまだそういう努力が政府には必要だというふうに感じますね。

 

○山陰中央新報

 やはり、先ほど理解しにくい部分があるというところで、かねてから知事、原発の再稼働を判断する上で、やっぱり福島の事故の徹底した分析だったり原因究明というのが必要だよということをかねてからおっしゃってたんですが、現状、分析、究明というのができてるというふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、できてるというのも、どこまでかという問題になるわけですね。政府の方は相当程度できてるという判断でやっておられますけども、そこら辺が具体的にもう少しわかりやすく説明をされていく必要があるというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 いや、けど現状、知事も理解しにくい部分があるとおっしゃったり、多くの国民も、まだとてもじゃないけど究明、分析ができたとは思ってない国民の方が多数かと思うんですが......。

 

○溝口知事

 でしょうね、まだ。それは、政府の方は今回は保安院が随分専門家の会合を開いて、そういうものに基づいて30の対策ですか、というのができて、30の対策のうち、こういうものは早くやらなきゃいかん、いろいろな分類もされていますわね。だから、そういうプロセスをみんな見てるわけじゃないですよね。それは専門家のそういう会合に出られた方は知ってるでしょうけども、そういう点をもう少しわかりやすく説明をされないと、参加した人はこれで大丈夫だということになりますが、その大丈夫だというプロセスですよね、そういうものをわかりやすく説明していくということが政府の果たすべき役割だろうと私は思いますね。

 

○山陰中央新報

 確認ですが、今、この時点で再稼働要請という政治判断された政府の決断ですね、ちょっとまだ腑に落ちないというか、本当にそれでいいのという納得できない部分も知事の中にも疑問として、やっぱり少なくともおありなんでしょうか。

 

○溝口知事

 政府の方はそれで安全対策が満たされたという判断で福井県に要請しているわけですけれども、その判断のもとになるところがね、それはあるんだと思いますよ、政府の30の対策だとか、いろんなことありますから。そういう判断でいいのかどうかということが論議されなきゃいかんわけですね。ほかの方々の意見はどうなのかとか。

 

○山陰中央新報

 いや、本当にそのあたり、条件提示、論議、あるいは説明が今現在ではまだ不十分であると。

 

○溝口知事

 十分ではないでしょうね。

 

○毎日新聞

 済みません、同じく大飯の件なんですけれども、まさに事故のあった福島第一原発のある福島県の佐藤雄平知事が、同じく大飯の3、4号機の再稼働について、事故の検証がまだ終わらないのに再稼働することは問題だということで、先日、定例会見でおっしゃったそうなんですけども、その報道あってるんですけれども、事故があった、まさに同じく立地道県の同じ中にいらっしゃる、さらに事故が起きた地元の知事がそういうふうにおっしゃってると。非常に重い発言だと思うんですけれども、その発言について、知事はどういうふうに評価されますか。

 

○溝口知事

 そういう意見も出るわけですから、当然ね。だから、そういう方々を含め、政府が立地県の福井県だけじゃなくて、多くの人にわかりやすく説明をしなければならないというふうに思いますね。

 

○毎日新聞

 福島の佐藤知事は、発言の中では、やはり4月に発足予定の原子力規制庁がまだできていないというところも問題視されているようなんですけれども、この設置がおくれているというところですね、国会の審議なんかのぐあいもあるんでしょうけれども、その辺というのは、知事はどういうふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、規制庁の当初の発足時期からおくれるということが明らかになっているわけですよね。政府の説明では、その期間、空白にするわけにいかないから保安院と安全委員会ですか、の中で検討していくということでやっておられるわけですよね。それは、それも一つの立場でしょう、何にもないというわけにいきませんから。それで、安全委員会も、大飯については安全委員会としての評価を出されたわけでしょう。そういうことじゃないですか。それでもちろん安全委員会の方も、その後どうするかということは我々も承知しておりませんし、あと規制庁の方の設立がいつになるかということもわからないわけですけれども、いずれにしましても、政府の中で規制庁ができなければ、今まである組織、ファンクションを活用せざるを得ないということじゃないですか。

 

○毎日新聞

 ただ、これまでの知事の定例記者会見の中での発言なんかをお伺いしていると、原子力行政が、規制をする原子力保安院と、推進している経済産業省の中にあって、アクセルとブレーキが同居してるような状態、それは問題であるという発言、これまでも知事は繰り返ししてらっしゃると思うんですけども、その中で原子力規制庁をつくるという話になったけれども、そのアクセルとブレーキが同居している状態で大飯の再稼働も、いつできるかわからんので、もしかしたらそれは島根原発にかかわってくるかもしれないわけですよね。そういうふうなときにできていないという状況をどういうふうにとらえられますか。

 

○溝口知事

 それは政府が責任を持って対応するほかないですね。何にもないというわけにはいかないでしょう。だから、そこは役所だけじゃなくて、政府がきちっと専門家の意見も聞いて判断をするというのが今の体制になっているということじゃないですか。それは決して当初の政府のもくろみからいえば違ったやり方になっていますけれども、そのほかに選択肢がないというのが政府の今置かれた状況じゃないかと思いますね。

 それは原則論からいえば、当然早く規制庁というものをつくらなきゃいけませんね。ただ、規制庁の性格そのものについても、国会内では与野党間で意見が違うわけですから、それもやっぱり処理をしないといけませんね。

 

○山陰中央新報

 政府というか、今回、30の対策を立てて再稼働をお願いしに来ているという状況で、事故が起こったということを踏まえて、それで対策をとっているというような、これは一つわかる行動なんですが、さっきの福島の知事の発言というか、真意にもかかわる部分なんですが、なぜその対策が事前に想定できずに事故を招いてしまったのかという、これは政府の、国の、さっき関連でありましたが、推進と規制が同居しているという構造的な問題も絡んでくると思うんですが、その辺のところの事故前の、いわゆる原発を動かす人の問題とか構造に原因がなかったのかというところの究明がいま一つ、私は足りないような気がするんですが、原因究明の柱の一つだと思うんですが、その辺の説明がないままに再稼働を求めているというのは、一つ柱が欠けているような気がするんですが、知事は、その辺はどういうふうにお考えなんでしょうか。

 

○溝口知事

 そういうことを含め、政府の考えを明らかにして、その判断が適切かどうかという論議をし、あるいは専門家がチェックをして、そして議論が進んでいって、どう結論に到達するかは別として、そういう丁寧なプロセスを通してやっていく必要があるというのが私の考えですね。

 

○中国新聞

 再稼働について、今、大飯は福井県なんですけども、京都、滋賀の知事が意見してらっしゃるように、島根に置きかえますと、どこまでを周辺と呼ぶのかという、この前も伺いましたけども、ことになると思うんですが、知事の中で周辺というか、再稼働のときの意見を聞く周辺の範囲というもの、軸みたいなもんですね、やっぱりそれは30キロ圏ということになるんですかね。

 

○溝口知事

 当面はですね。政府のEPZであるとか、そういうような見直しの動きなんかからしますと、まずそこをベースにする必要があるでしょうし、もちろん我々として、それ以外の地域の方の意見ももちろん聞かなきゃいけませんし、そういうことはやっていきたいと思います。

 

○山陰中央新報

 国が説明してほしいという、説明を求める範囲としては、福井のケースでは電力の供給、だから電力消費地のことも言及されてましたが、福井の知事が。そういう意味では、例えば広島県である、広島県は全体を包括しても、政令指定都市である広島市とか、そういったところへの説明というのは、やっぱり国が島根原発においてはしなければいけないというふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、そこは、要するに我々も政府に立地県として言いますが、周辺の市町、県も、要するに政府に対しておっしゃるわけですよ。だから、それはいろんなチャネルがあるわけですからね、いろんなチャネルを通じて意見が来ますから、政府の方はそういう意見をきちっと受けとめると申しますか、そういう意見に対してきちっと説明していく責任があると、こういうことだと思います。

 

○山陰中央新報

 それは実質上、そういう意見は聞いてればいいということで、形上、形式上、例えば島根県にお願いするのに当たって、例えば広島市で説明会を必ず開かなければいけないとか、そういう形式的なことは問わないと。

 

○溝口知事

 それは、それぞれの地域の人の要望をよく聞くということですね。もちろん我々の方に頼んでこられれば、当然我々も政府にお願いをするというようなことは当然あり得るでしょうが。

 

○山陰中央新報

 だから、福井県、おおい町もかなり難しい判断を迫られておる状況かと思うんですが、その判断材料がちょっと乏しい中でこういった問題を議論しないといけない。ちょっとこれが島根原発であったと、島根県に置きかえてみた場合に、知事としても今現状では、そういった再稼働を判断でき得る、判断材料、情勢等になっとるというふうにお感じでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、そういう仮定の話は、詳細を今、政府とのやりとりが福井県、どういうふうにされてるというのは承知しませんから、詳細までね。

 

○山陰中央新報

 あと、今の現状を踏まえて、政府のこの動き等を踏まえて、改めて、これは島根原発にという意味でお伺いしますが、島根原発の稼働を判断する上でも、今、知事が考える条件といいましょうか、こういったところは前提になってくるねといったような項目というのは、改めて伺いますけど、どういったところに......。

 

○溝口知事

 いや、それはもう今まで答えているとおりでありますが、専門家の意見をよくお聞きしたり、住民の方の意見をお聞きしたり、そういう上で判断をしていきますが、もちろん周辺の自治体の意見などもよく聞いていきたいと思います。

 

○山陰中央新報

 安全性プラス電力需給ないし県民、現場の声、こういったところ......。

 

○溝口知事

 ええ、そういうふうに一般的に言っておりますけれども、福井の状況をよく見まして、その上でさらに考える必要があるかどうかということも含めて、これからよく考えていきたいと。

 

○山陰中央新報

 本日の会見を聞いてますと、やはりちょっと今の政府の今回の再稼働要請に対して、若干知事も疑問をお持ちの部分もあるような答弁というか、御説明に聞こえるんですが、先日の前回の会見では、ああいった安全基準を政府が曲がりなりにも出して、それをもって要請していくことも一つの考え方、進展だというふうな言い方、おっしゃり方をされとったかと思うんですが......。

 

○溝口知事

 それは、政府がそういう判断をしたというのは、それは一つのやり方でしょうが、その判断でいいかどうかというのは、よくまだ解明できてないわけですね。だから、そのためにはよく説明をする必要があると、こういうことになると思いますよ。

 

○山陰中央新報

 知事、福島の事故以降、これは知事、やはり再稼働というか、原発の稼働を考えるに当たっては、あの福島の事故の究明だったり分析等がどうしても、まずは必要になってくるという見解をずっとかねてからおっしゃってたのが、途中からと言っちゃあれですが、全容を把握するのは、まだ全部を把握するのは時間がかかるとか、今時点でもある程度わかってるところも大分あるというふうな御発言を聞くと、安全性追求の姿勢の部分で、ちょっと後退感もこっちとしては受けとめてしまうんですが、知事として、安全への姿勢というか、稼働を考える上での安全性のそのお考えというのは......。

 

○溝口知事

 変わりましたか。

 

○山陰中央新報

 変わってないということでよろしいんでしょうか。

 

○溝口知事

 変わりませんね。

 要するに政府の対応をよく説明してもらって、我々も判断していかなきゃいかんというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 これは前回の会見になりますが、ああいった、まだ福島の事故が全容解明になってない中での安全基準の策定について、一定の理解を示される一方で、また本日、こういうふうにやはりああいった要請はちょっとまだ理解できないという部分もあるというところで、そこのぶれというか、ちょっと変遷があるように聞こえてしまうんですけれども、そのあたりも......。

 

○溝口知事

 そういう感じは、私はありませんけども。政府は、一定の判断のもとに政府としての安全対策、安全基準をつくって、その手続がどうだったかという問題はあるにしても、その上で福井県と話を始めたということですよ。だから問題は、そうした政府の判断が適切かどうかということは、よくチェックをしていかなきゃいかんと、こういうふうに思います。

 よろしいですか。

 それでは、終わります。


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