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知事定例記者会見(3月27日)

質問事項

4.島根原発関連について

 

○中国新聞

 済みません、ちょっと原発のことで伺いたいんですけども、島根原発の1号機なんですけども、1974年の3月29日に運転を開始してまして、あさってで丸39年ということになります。それで、知事、以前に国が40年運転という一応原則を出して、一度に限り20年間延長できるということも言っているんですけども、そのときに、一つの線を引くというのは一つの考え方だというふうに、ある程度評価をされたような、以前の会見でそういうことがあったんですけども、まずその40年運転という、島根原発1号機が39年となることに関連して、その40年という原発の運転期間を区切るということに対する知事のお考えというのをまず確認させてください。

 

○溝口知事

 それは、やはり国の規制の体制も変わり、安全基準も今、変えようとしているわけですね。だから、そういう中で、まずやはり規制委員会がどういう考えで臨むかということが大事だと思います。

 それから、そういう考えが出されましたが、それで確定したわけではなくて、どういうふうに運用するかということについてはほとんど決まらないまま来ていたんじゃないでしょうか。だから、そういう論議がここ、どうでしょう、1年以上余り、私の実感としてはね、その問題については余り進展がないような状況じゃないかと思います。それで今の規制委員会の中でも、そこの部分についてはまだ議論が十分されていないような、あるいはされているのかもしれませんが、私が報道等で知る限りではされていないような印象ですね。そういう意味で、そういう動きもよく見ないといけないでしょうし、規制委員会がこれまで出されてきました3つの報告書とか、あるいはいろんな専門家の意見などを聞かれて、どうされるかという、どういう考えで臨まれるかというのをよく注視をしているというのが今の状況ですね。

 

○中国新聞

 以前、確かにここ1年ぐらいは進んでないんですけども、あの40年というのが出たときに、最終決定でも絶対40年即廃炉というわけではまだないので、そういう意味ではまだ固まってないという、言われるとおりなんですけども、やはり老朽化をするということについて、知事はやはりそういうものはどんどん古くなっていくんだということも会見で一度か二度ぐらい言われてましたし、そうやって線を引くのも一つの考え方だということは言われてたと思うんですね。島根1号機の話をすると、福島第一原発とも同じ型の原子炉ですし、そういう古いということに対するやっぱり不安というか、は住民の中ではかなりあると思うんですけども、その辺......。

 

○溝口知事

 そこはやはり、前の段階でも具体的なとこまでは線が引かれたという感じではなかったですよね。だから、そこはやはり専門家である、あるいは規制の枠組みをつくる規制委員会がどう考えるかということの考えを明示されて、それについて我々がまた専門家なりの意見を聞くということでありまして、私自身がその問題をこうすべきだという知見を有しているわけではありませんから。

 ただ、そうした問題は、原発の利用をどう考えていくかということともやっぱり絡んでくるでしょうね、原発自身を。それはまた、そういう話になりますと、政府レベルの話にもなってくるでしょうし。それから、いずれにしても、そういう原子炉の体制といいますか、そういうものについては、やはり専門的な知見が優先をするというふうに考えますけれどもね。

 

○中国新聞

 若干ニュアンスだけ見ると、ちょっと後退したような気がするんですけど、前の言われてたことの、そういうことはないんですか。

 

○溝口知事

 いや、それはやはりいろんな新しい情報も出てきますし、いろいろなものと、やっぱりそれは関連すると思いますね。

 

○中国新聞

 決して前言われてた一つの線を引くという考え方はあるという、一定評価されてたことが後退したということはないんですか。

 

○溝口知事

 ないですね。一定の40年という線を引くということは一つの考えでしょうが、そこも幅があるものでしょう。もともと、その当時から。その幅の部分をどうするかということについては、まだ詰めた議論が専門家の間でも、あるいは規制当局の中でもなされていないので、私の感じとしては、その問題はまだペンディングのままだという感じがしますね。

 

○中国新聞

 きのう、規制庁の方が来られて、知事も多分ああして細やかに新安全基準について時間をとってあれだけ説明を受けたのは多分初めてかなと思うんですけど、率直な印象として、結構まだ中国電力、島根原発で対策が終わってないようなことが、やっぱり稼働の条件として、きのうのを見ると大分盛り込まれているんですけども、率直な印象として、きのうああやって説明を受けて、どういう御感想を持たれましたか。やっぱりかなり厳しいなと思われたのか......。

 

○溝口知事

 そこら辺はまだ、規制委員会の委員長の私的なメモというのが8の1の資料ですかね、あれで配られましたが、それには明確にまだそういう問題をどう取り扱うということが書かれていませんし、そして、それも委員長の私案のようなものでしょう。まだ規制委員会としてどうするかというところまで至っていませんよね。それはやはり安全基準と関連するわけでしょうから、やはり安全基準がどのようにつくられていくか、あるいはその過程でパブリックコメント等もあるでしょうし、そういうものがどういうふうに影響していくのか、様子をよく見ていく必要があると思いますね。

 

○中国新聞

 できるだけ早くそうした、国が老朽化、古い原発に対する考えを示してほしいというお気持ちはありますか。

 できるだけ早くですね、そういう、原発の運転年数に関する枠組みというか、方針のようなものを国に出してもらいたいという。

 

○溝口知事

 いや、そこはもう規制委員会は幾ら時間があっても足らないぐらいのことなんじゃないですか。しかし、法律の枠組みとして規制委員会ができて、10カ月以内でしたか、安全基準を示すというふうに法律の要請事項になっているわけでしょう。それに合わせて7月中旬に向けて作業を進めているというふうに理解しておりますけれどもね。

 

○中国新聞

 重ね重ねで何度も済みません。4月に運転を延長する際の、基本的に40年と言っているんですけども、規制委員会が運転延長をする際にこういう安全基準を満たしていれば延長ができますよという、その延長基準のようなものを4月じゅ

うにまとめるという方針だそうなんですけれども......。

 この運転延長に関する基準をですね。一つの見方としては、40年と言っていたのに運転延長の基準ができてしまうと、それをクリアすると、結局40年運転というのが形骸化するというか、骨抜きになるんじゃないかというような懸念もあるんですけども。

 

○溝口知事

 そこまではちょっと私も承知していませんけどね。

 

○中国新聞

 まだ情報として把握されていない......。

 

○溝口知事

 私自身は聞いていません。それは調べてみましょう。

 いずれにしても、そこは規制委員会が、安全基準と関連するわけでしょうから、どういうことをされるかということがないと、情報だけじゃいかんでしょうね。

 

○山陰中央テレビ

 済みません、4月に運転の判断基準というのが、規制委さんがつくられたとして、その前にやはり原発を持っておられる自治体の知事として、やはり御自身の考えというのをやっぱり示された方が、そういうのにもしかしたら反映されるかもしれないですしとも思うんですけども、御自身のお考えというのを規制委さんは別としてお聞きできないですかね。

 

○溝口知事

 それは、そういう技術的なことについて私が何も根拠なく言うわけにはいかないですよね。それはやはり安全顧問とか、そういう人たちの意見もよく聞きながら行う必要があるでしょう。昨日の中ではそういうやりとりはありませんでしたね。

 


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