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知事定例記者会見(1月22日)

質問事項

4.体罰について

 

○山陰中央新報

 途中になったんですが、松徳学院が部活動で外部指導者による体罰があったようなんですけども、私立学校を所管する県として、知事としてどのように受けとめてらっしゃいますか。

 

○溝口知事

 体罰といったようなことは、あってはならないことだというふうに思います。極めて残念な事柄であるというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 県にも通報はあったようなんですけど、昨年。それで、県も二度と体罰がないように要請したということなんですが、その一連の県の対応というのは、どう考えてらっしゃいますか。

 

○溝口知事

 それは、通報がありましたが、学校当局にも注意をしたわけであります。私立学校の問題につきましては、私立学校の独自性というのがございますから、そういう問題はありますが、やはりそういう体罰については厳しい対応をしていく必要があるというふうに思うのと、それから、私立学校の監督ですね、設置でありますとか、そういうものにつきましては、私立学校法によりまして、政府の中では文科省になるんですかね、県では総務部ですけども、担当しているということがありますが、私は、私立学校であれ公立学校であれ、学校当局がこの問題に対してしっかりした認識をされて対応しなきゃいかんので、教育全般を見ております教育委員会と、県の中でいえば総務部とよく連携をとって、そういう指導を強化をしなければいけないと、連携を強化しなきゃいけないというふうに指示を出しているところです。

 

○山陰中央新報

 その指示というのは、具体的にどういう内容。

 

○溝口知事

 総務部の方で窓口として対応していますけれども、体罰でありますとか、いろんな問題についても教育全般の問題ですから、それから教育委員会の方に専門家がいますから、教育委員会の方からも注意を促すとか、そういう体制をもう少し機動的にやるように、この話を、報告を受けまして指示をしておるところです。

 

○山陰中央新報

 逆に、今回はそういう連携はできてたんですか。だから総務部に話が来て、その時点で教育委員会に話があったという。

 

○溝口知事

 話は、詳しいことはあれですが、あったと思います。

 

○山陰中央新報

 あったと思う。

 

○溝口知事

 ええ。ただ、十分でないんで、十分でないというか、教育委員会の方も一緒に対応するのが適当なので、そこら辺の連携を強化するように、現状の対応で十分なのかどうか、よく検討して報告してもらいたいという指示をしております。

 

○山陰中央新報

 確認ですけど、今回は......。

 

○溝口知事

 私がこの話を報告受けたのは先週ですね。

 

○山陰中央新報

 はい。で......。

 

○溝口知事

 それで、そのときに、総務部はいわば私立学校の設置でありますとか定員でありますとか、そういう関係が多いですし、もちろん私学の助成なんかは総務部でやりますけれども、そういう意味では教育にも関与をするわけですけども、私立学校については私立学校法による規定がありますから、教育内容について私立学校法に基づく関与というのは限界があるわけです。しかし、学校教育法は私立も公立も問わず、こういう考えで教育しなさいといったような、処罰なんかについてもそういう規定がありますね。学校長はこういうものに基づいてしなさいと。だから、そういう観点でもう少し教育の現場がよくわかる教育委員会とも連携をよくして対応を図ってもらいたいと。そのためにどういうことをしたらいいのか、報告するように指示をしているところです。

 

○山陰中央新報

 確認ですけど、今回は、その教育委員会と一緒になって、通報なりを受けたときに、総務部と一緒になって例えば学校に行って対応とかというのはなさっているんですか。

 

○溝口知事

 そこは、ちょっと正確に覚えていませんので、それは後で、この終わった後、職員に、それはちょっと確認してください。

 

○山陰中央新報

 はい。それではあと、今回の、桜宮高校でああいうことになりましたけど、改めて公立学校も含めて、体罰とかについて、例えば指導なりだとか、あとそういう調査とかっていうことをなさるお考えというのはありますか。

 

○溝口知事

 体罰の報告については教育委員会の、公立学校については10年で何件とか報告がありますが、私立学校につきましては、今年の8月の1件と、1月の1件と、それで21年に1件あるようですね。3件あるという報告を受けております。

 実態につきましても、今の教育委員会と知事部局の総務部との連携の中で、どういうふうに考えるべきか整理をして、私の方に報告を受けて考えたいと思います。

 

○山陰中央新報

 それで各学校に対して何か......。

 

○溝口知事

 そこら辺をどういうふうにするか、よく考えていきたいというふうに思っています。

 

○山陰中央新報

 知事、体罰はあってはならないことっていうふうにおっしゃいましたけども、知事、体罰って、昔、それこそ......。

 

○溝口知事

 ありましたね。

 

○山陰中央新報

 ねえ、あった、それはあったこともあったと思うんですけどね。

 

○溝口知事

 私なんかもありました。

 

○山陰中央新報

 ですね。体罰についての知事の考え方というのは。

 

○溝口知事

 やっぱりいけないでしょう。やっぱり暴力でしょう、肉体に対する。

 

○山陰中央新報

 それは昔とやっぱり風潮が全然変わってきてる......。

 

○溝口知事

 風潮というか、幼い年下の人たちに対しても、適切な人としての権利の擁護ということは大事なことでしょう。

 

○山陰中央新報

 そういう観点から、絶対に体罰はあってはならないという。

 

○溝口知事

 ならないと。

 

○山陰中央新報

 わかりました。

 

○毎日新聞

 済みません、話変わりますけれども、先ほどの体罰のお話に少し戻りたいんですけれども、先ほども少し名前出ましたけれども、大阪の桜宮高校の入試の中止という、体育系の2学科の入試の中止という判断をされました。島根の学校ではないですし、大阪市立の学校であるということはあると思いますけど、ああいうふうに体罰があって自殺という問題があった場合に、ああいうふうに入試を中止するというところまでの判断をするということについては、知事はどういうふうにごらんになりましたか。

 

○溝口知事

 テレビとか報道で知るぐらいですから、実態は僕はまだよくわかりませんからね、橋下市長にはそういうふうに思われたと。しかし、それに伴ういろんな問題もあるから、結局教育委員会の決定に任せたわけですね。教育委員会の決定では、普通科に変えるけれども、若干体育系の学科とかには配慮するというような折衷的な解決法に当面なっているような感じがしますね。それはもう入学の時期、試験の時期に近いですからね、やむを得ないことだったんだとは思いますけども、やはり体罰で自殺が起こるといったようなことは、これはもう教育の現場であってはならないことでしょう、非常に重いことだというふうに思います。だから、そういう受験生の立場もあるし、問題の重大性もあるし、そこはウエートの置き方でしょうが、実際上は廃止と言われたけども、結局教育委員会に任せておられるわけでありましてね、そこで一定のいろんな制約の調整をされたというふうに見ています。

 

○毎日新聞

 その決定までの過程の中で、報道されている中では、橋下市長が予算の執行をもうしないというようなところまで踏み込んだ発言もしていらっしゃったと思います。知事も恐らく耳には入ってらっしゃると思いますが、そのような形で、教育委員会の決定を尊重というふうな部分もありますけれども、その教育委員会の決定に対して、教育委員会がやらないんであれば、知事、執行のですね、予算の執行権を持っている首長として、今期の予算は出しませんよというようなところまで言うという、その辺の手法というのは、知事はどういうふうにごらんになりますか。

 

○溝口知事

 それは、問題の重要性からそういう発言もあったんだろうと思いますが、現実はすぐ変わるわけじゃありませんから、変えるのにはやっぱり一定の時間を要しますから、教育委員会に最終的には任せたということでありますから、一定の現実とお考え方の調整をされたというふうに思いますね。

 

○毎日新聞

 知事の立場で、仮定の話はされないのかもしれませんが、知事はそういう手法というのは好みますか。

 

○溝口知事

 いや、そういう事態が違いますからね、そういうあの事態になれば、そういうことになるかもしれないし、また、その事態がどの程度のものかわかりませんからね、そういうわからないことについては、はっきりしないことについて明白に右か左かのことを言うのは難しいですね。

 

○中国新聞

 知事、済みません、最後一つ。松徳学院の話で、ちょっと先ほどの確認なんですけども、学校が主体なので、しかも私立なので責任は学校にあると私も思いますし、県が限界があると言われましたけど、対応に限界があるというのもわかります。その中で、ただ、学校教育法でさっき言われたように規定があって......。

 

○溝口知事

 校長先生は、この何々の規定により、処罰か何か、言葉は忘れましたが、そういう......。

 

○中国新聞

 そういう規定もあると。ということは、今言われたのは、総務部と県教委が連携する必要性を指摘されましたけども、逆に言うと、今回はそれが不十分だったという理解でよろしいですか。

 

○溝口知事

 そうですね、もうちょっとやっていくことが可能だったんじゃないのか、どういう問題があったのか、あるのか、そこら辺をよく検討して、今後どういうふうにしたらいいのか報告をしてくれと。それで、その上で考えましょうと、こういうことです。

 

○中国新聞

 ちょっとさっき、5カ月ですね、8月に最初に県に報告があって、8月20日にも県は把握してたのに、結局明るみに出たのは5カ月後で、それまで何の処分もされてなかったわけですけども、その当該講師というのはですね。

 

○溝口知事

 いや、そういう事実関係について、僕は何というか今......。

 

○中国新聞

 そうですか。とりあえずその5カ月間何もされてなかったということは、やっぱり一義的には、それは学校が悪いんでしょうけども、ある意味、県の指導というのも足りなかったというお考えはありませんか。

 

○溝口知事

 それは、現実にそういう問題が解決しておりませんでしたからね、そういうフォローアップをするとか、あるいはフォローアップのために教育委員会も知見を活用するとかね、可能性として考えるべきことがあったんではないかというふうに思

いますから、そこら辺はよく両部署で検討して、私に報告してもらって、その上でさらに必要な対応をしていきたいということを指示をしておるということです。

 


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