知事定例記者会見(1月11日) 

質問事項

3.島根原発関連について

 

○山陰中央新報

 済みません、島根原発の広域避難計画が出ましたけれども、改めてなんですけれども、現状として今出されているものが万全なのかどうかというところをお伺いできますでしょうか。

 

○溝口知事

 これまで繰り返し言っていますけれども、一度にすべてはできませんから段階を踏んでやっておると。それで、現状で、あれで十分な準備になっているかというと、そこまではとても達していません。いろんな問題があります。例えば具体的な避難路を確定をするとか、あるいはそのための交通なんかをどうするのかとか、あるいは要援護者の避難をどうするのかとか、あるいは避難先でのいろんな対応ですね、食糧でありますとか、そういうものの補給等をどうするのか、管理はどうするのか。たくさんありますから、我々でできることはどんどん進めながら、国が関与しなければいけない点につきましては国に、国の必要な体制をとってもらうようにお願いをして進めるということですね。まだまだ私の見るところ、感ずるところ、これで十分というようなことにはとても達していません。

 

○山陰中央新報

 そういった中で、なかなか現状を見ても、島根県の約40万人とか、鳥取の7万人、8万人近く、全部で47万人が逃げるというのが現実、なかなか難しいかなというふうにも思ったりするんですけれども、例えば原発の1から3号機の稼働・再稼働に関して、その判断する上で、やはりこの避難計画というのがしっかりしたものができないと再稼働の判断はできないということなんでしょうか。

 

○溝口知事

 できるだけのことをやる必要があると考えています。

 

○山陰中央新報

 そのできるだけのことというのは、どこの段階......。

 

○溝口知事

 そこはまだわかりません、どこまでやれるか。

 

○中国新聞

 済みません、先ほどの広域避難計画の話なんですけれども、先ほど十分ではないというふうに言った上で、道路の問題であったり、避難路の確定であったり、要援護者をどうするかというところがまだ十分でないということです。最低限や

っぱり先ほど言われたような課題が解決しないと判断はできないということ......。

 

○溝口知事

 そこら辺は明確に言うことは難しいですね。要するに抽象的な言葉で言うことは。その時点時点の計画をその段階で我々がどう考えるかということです。それからいろんな人の意見も聞いたり。だから、あなたの言うような答えに、こうだということはなかなか、簡単な言葉じゃ言えませんね。

 

○中国新聞

 今の段階では、やはり判断というのは、まだできる状況にはないということを......。

 

○溝口知事

 ええ、さっき申し上げたような、要援護者の搬送でありますとか、あるいは避難道路をどうするかとか、いろいろまだありますね。

 

○中国新聞

 それともう1点、1月26日に県の防災で訓練をされますけれども、松江市から大田市の方に850人の市民が避難する予定になってますけれども、知事としてはどういったところを確認したいと、今回の訓練で確認する部分というのはどういったところなんでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、行政の方では消防でありますとか警察でありますとか県の職員でありますとかいろいろ、あるいは自衛隊でありますとか、活動の連携を図るということがあります。そういう中で、松江市の市民の方以外の方がこういう活動に、訓練に参加されるというのは初めてのことになりますから、そういう方々が、例えば放射性物質に触れないように、初期の段階では、まずそういうものが出ない屋内に対応するとか、避難をするようになったら地区ごとに、どこに集まって、それでバスに乗ってどうしていくかとか、あるいは放射能等についての知識を得ていただくとか、そういったことを訓練によって自分自身が考えたり、そういうことについての知識をふやしていただくというようなことが訓練の大きな目的です。

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