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知事定例記者会見(12月27日)

質問事項

1.島根原発関連について

 

○山陰中央新報

 昨日、福島の原発の第一事故の、事故調査委員会が中間報告をまとめられました。それについて知事も、原因究明がちょっと余り進んでないんだというふうなコメントをちょっと昨日発表されておられるんですが、島根原発、特に1号機の再稼働に当たっては、その福島の原因究明等も当然条件の一つだよということを以前からおっしゃっているんですが、昨日の中間報告段階では、究明と呼ぶにはちょっとまだ物足りない、事足りないというふうな感触でしょうか。

 

○溝口知事

 まだ現場に入って詳細な調査を、それはまだ、その調査委員会というよりも、保安院でありますとか東電でありますとか、あるいは専門家がまずやらなければいかんでしょうけども、それがまだ進んでないということじゃないですか。

 

○毎日新聞

 それに関連してなんですけども、原因究明というのが運転再開の判断に関して重要だということだと思うんですが、きのうの中間報告を受けて、その判断とかが、何か知事として変わったりとかというのはあるんですか。

 

○溝口知事

 やはりいろんな原因究明をして、それらに対してこういう対応をとるということがあって、そういう説明を政府がされる必要がありますね。

 

○山陰中央新報

 知事が言う原因究明というのは、さっきおっしゃったような、政府としてこういう対応をとるという説明までも含んで原因、それが究明だというところ。

 

○溝口知事

 それはそうでしょうね、政府が説明しないといけないでしょうね、いろんな方がいろんな見方をしているわけですから。

 

○山陰中央新報

 逆にそういった説明がない、政府からの説明がない段階では、島根原発の稼働の可否の判断は......。

 

○溝口知事

 そういう具体的なとこまでは、まだわかりませんね。どういうふうに政府が全体をやられるかというのが、まだはっきり出てきておりませんからね。

 

○山陰中央新報

 少なくともその対応は......。

 

○溝口知事

 いずれにしても、安全対策をきちっとやっていくということが一つでありますし、そういう点の進行状況をよく見ないといけないということです。

 

○山陰中央新報

 少なくともそれは、現時点では、政府から対応ないし説明というのは、まだ全く出てきてないように僕らも見えるんですけれども、それは知事も同じ。

 

○溝口知事

 そういうことですね。

 

○中国新聞

 関連ですけども、特にどういった事柄について、もう少し説明してほしいというふうにお考えですか、その福島の事故について。

 

○溝口知事

 それはいろいろ言われておりますでしょう、地震の影響というのがどういうことであったのかとか、あるいは津波の影響はどうであったのかとか、あるいは原子炉で建設されてか

ら長い年月を経過しているものについて、技術の進歩もあるわけですから、そういう点で問題はなかったのかとか、そういったようなことでしょうね。

 

○中国新聞

 ということは、そういうものが示された後で、やはり知事としては運転再開というのは判断するという......。

 

○溝口知事

 いや、それは政府がまずそういうものをどう評価してどうするという説明が、政府の考えがなきゃいかんですよね、専門家の考えが。それで政府自身がやっぱりそういうものについて、こういう考えであると、だから安全であるとか、あるいは安全対策をこういうふうに講じているとかいうことが必要でしょう。

 

○中国新聞

 それがないと判断できないということですね、県としては。

 

○溝口知事

 当然そういうことになると思いますね。

 

○山陰中央新報

 そうなりますと、先日、中間報告では、事故調査委員会というのは来年夏ごろに最終報告というふうな予定と聞いておりますので、あと政府の、先ほど知事おっしゃるような対応であったり方針であったりというのも、大体その最終報告以降となるふうな可能性のものが強いんですが、それまでは判断ができにくいというふうな方向で。

 

○溝口知事

 いや、そこの辺については、私がスケジュールまではわかりませんね。

 

○山陰中央新報

 だけど、最終報告を待たないと、こちらとしても......。

 

○溝口知事

 最終報告というか、いずれにしても政府が何らかの形で評価しないといけないですね。

 

○山陰中央新報

 もう1点、原発に関連して、島根の原発のあと条件に上げてらっしゃる国のエネルギー政策というところでいきますと、政府のエネルギー政策、環境会議ですか、あれはエネルギー戦略、環境戦略でしたか、あれを策定するのは、これもやはり来年の夏というふうに方針出とるわけなんですけれども、対して知事のおっしゃる国のエネルギー政策、見きわめたり動向を注視したいとおっしゃるのは、こういった国の戦略等も見ないといけないというところになるんでしょうか。

 

○溝口知事

 それは議論は、もう春ぐらいから政府のいろんな案は出されて、議論が進んでくるだろうと思いますから、それがどうなるかというのはちょっと我々では、それは政府自身がおやりになることですから。

 

○山陰中央新報

 ちょっと原発に関連してですが、お年寄りとか、何か病院に入っておられる方の避難計画って今策定中だと思うんですが、一番影響ある保育園とか幼稚園だとか小学生たち、子供の避難に関しては何らかの計画とか特別な対策というのはお考えでいらっしゃるんでしょうか。

 

○溝口知事

 そうですね、それは万が一のときの避難のときにどういう連絡体制でいくのかとか、いろいろな問題があると思いますから、そういう問題に対しても一定の対応をする必要があ

ろうというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 その中で、特に子供というのは非常に放射能の影響があるというふうに言われているんですが、避難の優先順位として、優先順位をつけるという御認識というのはあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 ちょっとそういう具体的なとこまでは、あれですね。いずれにしても必要な対応をとっていくということじゃないでしょうか。

 そういった問題について、我々としてはやはり専門家を擁する政府の方で一定の行動の基準だとか、そういうものをお示しいただくということが必要だろうと思いますけれどもね。

 

○山陰中央新報

 それを待って県が設定するんですか。

 

○溝口知事

 いや、それとは関係なく、今、避難対策とか、我々で考えられるところはやっていきますけれども、いずれにしても、そうした経験とか専門家の助言とか、そういうものが必要になるわけでありますから、それは島根だけに限らず、ほかの地域でも同じ問題を抱えるわけですから、そこはやはり全国的な問題として政府がやられる方が効果的でしょう。

 

○山陰中央新報

 島根の原発でいきますと、あと1カ月後、1月末には稼働中の2号機の方も定期点検を迎えるというタイミングに、遅くとも1月末までには入るというふうな状況でございまして、それまでの残り1カ月間で、1号機を動かすという判断というのは、今、できる状況にあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 それは私が判断することじゃありませんが、今の状況だと、そこまで行ってないんじゃないでしょうか。

 

○山陰中央新報

 先ほど、知事のさっきの説明とかお考え等を伺ってますと、やはり政府のエネルギー政策であったり、あるいは福島の究明等の対応等、説明等を待ちたいということなんですが......。

 

○溝口知事

 いずれにしても、政府がどう、あるいは中国電力がどう対応するかということですけども、ことしの冬の電力需給については余り問題がないという報告は政府の方からもされていますよね。

 

○山陰中央新報

 特にそれは、仮に1・2号機、両方とまっても......。

 

○溝口知事

 今、とまった状況が続いておって、すぐに動ける状況じゃないでしょう。

 

○山陰中央新報

 ですから、仮に1・2号機、両方とまっても、それは即問題になるという状況ではないと。

 

○溝口知事

 そういうふうには、私どもは思っていませんけども、その具体的なところは私が答えるべき話じゃないですね。

 

○山陰中央新報

 鳥取県側ないし周辺市も加わった防災訓練の方ですね、この前、やる方向性の方は確定しました。その後の開催に向けての準備状況でありましたり、あるいはタイムスケジュール、もしくは開催の時期のめど等、決まっている範囲で、わかっている範囲でお願いしたいと思うんですが。

 

○溝口知事

 多くの方々に参加してもらうことになりますから、県や市ですと2月議会とか3月議会がありますから、そういうものが始まる前の段階ということですと、2月の中旬が一つの適当な時期かなと。1月はまだ準備がいろいろありますからね。そんなように考えています。

 

○山陰中央新報

 2月中旬あたりで他の自治体さん、関係機関とも......。

 

○溝口知事

 そうですね。

 

○山陰中央新報

 もうそういう調整中だというふうに受ければいいんでしょうか。

 

○溝口知事

 今やっているとこですね。

 

○山陰中央新報

 そして、これに対して関連になるんですけれども、山陽側の岡山、広島、山口、3県の方にいわゆる避難所となり得る施設の一覧というか、リスト等の提供を今月の中旬、既にというか、目途というところでは、リストの御提供等を御依頼されておられました。その後の進捗状況と申しましょうか、どういった段階まで今調査、精査等が進んでいるか、お願いいたします。

 

○溝口知事

 それは、各県から暫定的な数字は出ていますけども、まだ確認をしたりする必要がありますから、ですが、相当数の申し出があるということです。

 

○山陰中央新報

 その精査、当然されるんでしょうけれども、要はマッチングですよね、避難する自治体さんとの、松江なり出雲なりというマッチングですよね。そのあたりは季節にすると......。

 

○溝口知事

 1月中ぐらいに避難場所の集計が終わり、3県を中心とした、それから県内がありますね、それで今度は30キロ圏内の周辺市に対して、大体こういう地域の避難所を使ってくださいという割り当ての案を提示をすると。そして、その割り当ての案が、市にもいろんな事情があるかもしれませんから、意見などを聞いて、2月中ぐらいに、市ごとに、この市はこの地区の避難所を活用するというふうに割り当てをある程度定めると。

 

3月以降、そういう今度は避難先と避難する人の間の調整ですね、例えば周辺市のこの市のこの地区はここの避難場所を活用するというような、今度は市の段階で作業が進んでいくということです。年度内はそうした大きなそういう枠組みができるように努力をしたいというのが現在の状況です。

 

○山陰中央新報

 まず島根県の方である程度の割り当て案というものは提示するということで。

 

○溝口知事

 ええ。それは全体、市ごとのやつは県でやります。それで市の中は市でまたやっていくと。

 

○山陰中央新報

 そうしますと、1月中に集計をとおっしゃいましたが、集計というのは......。

 

○溝口知事

 いや、集計して割り当て案を県がつくると。

 

○山陰中央新報

 割り当て、県の割り当て案の提示までが1月中にはもう......。

 

○溝口知事

 そうですね。

 

○NHK

 訓練に関して、前回、まだ見通しが立ってないという御発言があったと思うんですが、改めて訓練をやることの意義というか、についてはどのようにお考えですか。

 

○溝口知事

 それは、今までは松江市と島根県と中電と、それからあと国の関係機関ということでしたが、今度は松江市以外に、あるいは島根県以外に周辺の市、それから鳥取県の職員も参加をしていただいて、万が一のことが起こった場合の最初の段階の対応についての訓練を行おうと、こういうことです。

 

○NHK

 やっぱり住民避難については各市に任せているという判断もありますけれども......。

 

○溝口知事

 住民避難に行く前に、事故が仮に起こったとして、それの連絡が島根県に来たりして、それからそういう対策本部を設けてどういうふうに住民避難をしなければならないのか、どういう連絡をするのかと。住民に届くまでの間、そこは行政がやるわけですけれども、その段階の訓練をまず行おうと、こういうことです。

 

○山陰中央新報

 これはちょっと確認、以前の質問の確認になるかもしれませんが、知事が従来おっしゃっている島根原発1号機の稼働判断に当たっては、福島の原因究明であったり、あるいは国のエネルギー政策、電力需給等、総合的に勘案するというふうなお話でしたけれども、その総合的勘案というのは、来年1月に定期点検に2号機も入ります。で、点検が終われば2号機の稼働をどうするかという判断も出てくるんですが、その際、2号機だったり、ないし建設中の3号機を動かすときの判断にも、その総合的勘案というのは同じような条件を適用ということですね。

 

○溝口知事

 ええ、要りますね。

 

○山陰中央新報

 1号機も......。

 

○溝口知事

 1号機もそうです。

 

○山陰中央新報

 同じ判断、総合に関し2号機、3号に関しても同様というか、その条件といいましょうか、項目というのを勘案してと。

 

○山陰中央テレビ

 島根原発に関して、安全協定についてなんですけれども、今、出雲市さんとか雲南市さんが締結を求め、交渉を続けておられる中で、なかなか求めるもの100%の満額回答での締結ができないという中で、知事としては、この安全協定はあくまで市町村が直接中国電力と結ぶべきというスタンスなのか、もしくは島根県が締結している協定を包括的な協定として、その中の枠組みの中で出雲市なり雲南市なり安来市なりの声を吸い上げていくという体制をつくっていくというお考えなのか、どちらですかね。

 

○溝口知事

 やはりそれぞれの自治体が中国電力とお話しになって、やっぱりそこでおまとめになるということで進んでまいりまして、鳥取県、そして米子市や境港市についても協定ができたわけですね。それは中国電力と鳥取県、米子市、境港市との関係ですけども、大きな点は、発電の計画とか新たなものをする場合の事前了解のところが、事前了解をするというんじゃなくて、報告をしますよというようなことになっているというところが一つの違いですね。

 

 それから、立入調査のところは、現地の確認ということですけども、実態上は、そこは余り大きな差はないんじゃないかと思います。違いがあるのは、立入調査の後、いろんな対応をしてもらわなきゃいかんときに要求をするというところは、計画の事前了解と同じように、そこは今回の鳥取県、米子市、境港市との協定の中には入っていないということですね。

 

 いずれにしましても、島根県は松江市の意見を踏まえて対応しなきゃいけませんし、そういう今度、中国電力と協定を結ばれた、あるいはこれから結ばれる市などにつきましても、中国電力に対して事前了解をするかどうかは別として、我々としては当然影響を受ける方々ですから、そういう意見もよくお聞きをして、そういうものも総合的に判断する中にやっぱり取り入れていきまして、その上で県としても判断をするということになると思います。

 

○山陰中央テレビ

 出雲市の長岡市長は定例会見で、今の島根県の協定が包括的な協定と言われるが、出雲市民の安全を守るために運用上機能しているとは思えないとおっしゃっているんですけれども、どうでしょう、知事としては今後、新たに仕組みとして、制度として、例えば雲南市さんなり出雲市さんなりの意見を吸い上げるものを、要は中電を抜いた状態で島根県と出雲市と雲南市、安来市ですね、例えばこの4者で何かし考えることがありましたら。

 

○溝口知事

 それは、一つは立地の地元としての問題もありますけれども、国全体として見れば、各地に原発があって、そういうものも国のエネルギー供給の大きな役割を果たしておって、そういう原発の立地とかを、あるいは計画をどう考えるかというような、そういう国全体のエネルギー政策をどうするかということと関連していますね。国の方針は、今の段階では、そういうものについては、これまでのやり方を変えるとかいうところまでは、国の方では進んでないわけですね。

 

それがやはり事故をどういうふうに想定して、そうすると事故の影響を受ける地域の意見というのをどういうふうに聞いていくかということとも関連すると思うんですね。だから、そういう問題につきましては、本当はもう少し国の方で一定の考えを示されるというようなことが大事だと思いますけれども、そこまで行ってないということですね。

 

 しかし、我々の方は、いずれにしても、今回の福島原発を見ますと、旧来の立地市、立地県だけじゃなくて、ほかの地域にも影響が及ぶわけですから、一番地元に近いところにいる島根県あるいは松江市、島根県ですね、県の場合は、がそういう影響の及ぶところの方々の意見もやっぱり何らかの形でしんしゃくをして総合的な判断をするというのは、ある意味で必要なことじゃないでしょうか。

 

○山陰中央テレビ

 知事としては、出雲市さんや雲南市さんがこの松江市と同じように事前了解とか権限を含む内容を求めておられることに関しては、これはやっぱり出雲市民の立場に立てば当然必要であろうというふうに理解は示されますか。

 

○溝口知事

 それはありますけれども、やっぱり非常に近いところとややあるところは、意見が分かれたときにどう調整するかというメカニズムがないと難しいですね。

 

○山陰中央新報

 そのメカニズムというのを県としてつくると。

 

○溝口知事

 県としては、要するにそういう意見も総合的に勘案してやりましょうということが、今の段階の私の考えです。そういうメカニズムをつくるとなると、なかなか容易でないですね。

 

○山陰中央テレビ

 そのもめると困るというのは中国電力さんの立場であって、島根県としては......。

 

○溝口知事

 そうではなくて、それは国全体のエネルギーの供給をどうするかということと関連しているからです。

 

○山陰中央新報

 そうすると、原発の立地自治体と隣接自治体とで結んでる協定、内容に若干の差異があるというのが、いわゆるメカニズムの一つとしてはなるということなんでしょうか、その体制というか、大枠として。

 

○溝口知事

 例えば事前了解がすべてのところに必要だとなると、じゃあ30キロ圏内だけでいいのか、これ非常に難しいことになるでしょう。だから、そういうものは結局原発の立地をどう考えるかということと関連する、島根県だけの問題じゃないですね、全国的な問題であるわけです。そうすると、やはりそこは国の方でどういうふうに考えるかということが本当は要るんだろうと思います。

 

 それの一つが、例えば30キロ圏域を避難の、何か起こったときの避難をしなきゃいかん可能性が高い地域だというふうに同じように認めれば、またいろんな議論もあるでしょうし、そこら辺は島根県だけじゃありませんから、ほかの地域も関連しますから、国全体、あるいは安全委員会なりが判断をしなきゃいかんところだと思いますけれども、まだそこまで行ってない段階で、協定は協定として進んでいるわけですね。

 

○読売新聞

 知事としては、気持ちとしては、時期尚早だったんじゃないかなという印象をお持ち......。

 

○溝口知事

 いやいや、それはそれぞれやっていけばいいわけですね。また国の判断が広く示されれば、それはそれでまた考えればいい話ですから。

 

○中国新聞

 中でも安来は求めていなかったりとか、出雲は今結びましたけども、雲南市は求めているけどまだ結んでないとか、同じ島根県の30キロ圏でもばらついたような状態になっているんですけども、その辺に関して、県のトップとしてその整合性というか、それをとるべきじゃないかとか、そういう考えはないんでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、できる限りした方がいいと思いますけれども、まだそういうことがし得る段階でなくて、そこはまず当面、周辺の自治体と中国電力の間でまずお話をされるということが必要じゃないかと思いますね。

 

○中国新聞

 県として中電に働きかけるということはないんでしょうか。

 

○溝口知事

 県としてはありませんね、今のところ。

 

○中国新聞

 あくまでその自治体と中電との......。

 

○溝口知事

 やはり何というか、自治体で違った取り扱いを県の方でお願いするということは、なかなか難しいことですわね。

 県としては、いずれにしても、どういう協定であろうと、協定があってもなくても、周辺の関心のある方々の御意見というのは聞いた上で、県としてどうするというのは決めなきゃいかん立場にあるわけです。だから、それがどういう協定が結ばれているかとかは関係なくやらなきゃいかん仕事だと考えています、県としては。ただ、事前了解をするかしないかというのは、中国電力とその市の関係ということになるでしょうね。

 

○中国新聞

 県の仕事と言われたのは何が......。

 

○溝口知事

 そういう協定をね、どういう協定を結ばれていようと、県としては、あるいは結ばれていなくても、周辺の影響が及び得る方々の意見をよく聞くということは非常に大事な仕事であって、そういうものをよく聞いた上で、県としては総合的に判断をしていきますということです。

 

○中国新聞

 その協定に関してですか。

 

○溝口知事

 いやいや、原発の計画をどうするかとか、そういう問題についてですよ。

 

○読売新聞

 原発の再稼働のところでもう一回確認なんですが、事故原因究明が必要だということで冒頭おっしゃってたんですけど、冒頭おっしゃってたとおり、現場に入ること、原子炉を含めた現場に入って調査することが大前提になるんでしょうか、その再稼働等、政府の判断を示すときに。

 

○溝口知事

 大前提というか、その現場の状況を見ないとできないから、まだそれが進んでないということを申し上げたわけですね。だから、それがいつできるかというのはちょっとわかりませんね。

 

○読売新聞

 それを見た上での政府の判断じゃないと......。

 

○溝口知事

 いや、そこら辺は、いつできるのかというのもまだはっきりしませんのでね、そこは厳密なことは言えないですね。

 

○読売新聞

 じゃあ、仮に入れるのがかなり遅い、廃炉の計画等もあるんですけど、来年入れるかどうかも微妙ですし、来年入れないとか、そういう事態になったら、それはそれで、またその時点で考えることになるんですか。

 

○溝口知事

 それは国の方が、あるいは専門家が判断しないといけませんね。

 

○時事通信

 4月ぐらいの会見で、現場に入って、それできちんと原因究明をしてというふうにおっしゃってなかったでしたっけ。

 

○溝口知事

 現場に入るというのは、いろんな計器だとかでもわかるところもあるし、わからないところもありますし、そこら辺は厳密なことではありませんね。専門家が状況をどう判断するかということが必要だと、こういうことですね。

 

○時事通信

 そうするとやっぱり現場に......。

 

○溝口知事

 それはいろんなレベルがあるんじゃないですかということを言っているわけです。

 

○時事通信

 現場に入るというレベルがいろいろあると。

 

○溝口知事

 やり方ですね、調査の。

 

○時事通信

 それに入ることが大前提というのは、4月以降も今も変わってないという。

 

○溝口知事

 そうですね。入っても放射能が高ければ、短時間しかできないかもしれませんね。それ、いつまでもそういう事態が続くかもしれません。そこら辺はよくわかりませんね。だけど、いずれにしても、そういう状況をよく確認し、その上で、やはりそれも総合的に専門家の方々が判断をしなきゃいかん問題だと思いますね。

 

○中国新聞

 もう一度確認ですけども、安全協定の件で、整合性があってしかるべきだという、整合性が、今ばらつきが出ていますよね、先ほど申し上げましたように。協定内容について、協定締結の状況について、自治体と中電の間に。

 

○溝口知事

 いや、今のところはほとんどないんでしょう。出雲市と......。

 

○中国新聞

 いやいや、そういうことじゃなくて、雲南市とか、結んでないところもあるじゃないですか、同じ30キロ圏で......。

 

○溝口知事

 そこは雲南市、安来市がどう対応されるかということですね。

 

○中国新聞

 そこは、出雲は今回結んで、同じ30キロ圏でですよ、違いがあるというのは、だから整合性があってしかるべきということでしたよね、先ほど......。

 

○溝口知事

 いやいや、そこまで言ってるわけじゃなくて、それはどういう安全協定をまず結ぶかということについては、それぞれの自治体がやっぱり判断をしてやるほかないですね、現状では。

 

○中国新聞

 そのばらつきが出てるということについては、不自然というか......。

 

○溝口知事

 ばらつきというか、いずれはお結びになるんじゃないかと思いますけれども、そこらはちょっと、時期の問題かもしれませんし。

 

○中国新聞

 県として調整していくとか、そういうことはないわけですか。

 

○溝口知事

 今の段階ではありません。

 

○中国新聞

 その必要性とかも、特に今は感じておられない。

 

○溝口知事

 それは県が間に入っても、それは難しいでしょう。やっぱり地元自身が御判断するということが第一歩として必要だろうと思いますね。もちろん県も助言とか、相談がおありのときにはもちろん相談に乗りますけれども。

 

○朝日新聞

 一連でいいですか。それだけ今、県民が心配して、安全協定とかを結んだり、みんなが考えざるを得ないという中で、知事がお考えになっている立地県として原発を抱えている、そのメリットというのはどういうふうに今お考えになっていますか。

 

○溝口知事

 どういう面でのメリットですか。

 

○朝日新聞

 それは財政的な面かもわかりませんし、それは国のエネルギー政策に貢献しているということなのかもわかりませんけれども、現時点で、今、原発の、今ここにある、それを許容する理由というか、メリットというのはどういうところにお感じになっていますか。

 

○溝口知事

 いや、メリットとかという、白紙で今考えるわけにいきませんね。長い経過で原発が立地をしてきておるわけですからね。

 

○朝日新聞

 それ、事故の前と事故の後で、やっぱり変わったという......。

 

○溝口知事

 いや、変わったところももちろんありますね、安全対策をさらにやらなきゃいけませんし、津波対策とかもやらなきゃいけませんし、あるいは万が一の場合の対策ということもさらにやらなきゃいけませんでしょう。そういう面では変わっているわけですね。

 

○山陰中央新報

 原発の稼働について、ちょっと繰り返しになってしまうんですが、2号機も本当、あと1カ月ほどでとまってしまうんですけれども、しかし、そういう状況になっても、ですから仮に島根の原発が全部、一時的とはいえ全部とまるような状況になっても、やはり1号機の再稼働を考える上で、もう少し国の原因究明であったり説明であったりというのがないと、2号機停止というのを迎えるようなことを踏まえても、やはりそこは簡単に1号機についてオーケーというか、ゴーサインはなかなか島根県としてはやはり出しにくいというか、出せない......。

 

○溝口知事

 そこは国の11月に出された見通しでは、定期検査で原発がとまっていった段階、想定で、来年の夏については電力需給、全国ベースでは問題が生ずるかもしれないと。特に去年のような猛暑が続いた場合ですね。そういうことが国の判断としてあるだけで、ことしの冬場についてはそういう問題は政府の方も言っておられないわけですから、だから再稼働の問題は、やはり国がいろんな安全対策の進行だとか、いろんなことを考え、あるいは当面の電力需給、あるいはそれが日本経済全体に与える影響とか、いろんなことを考えた上で、やはり国自身がどういうふうな判断でどうされるということを国民全体に問わなきゃいかんでしょう。

 

その上でどうするかという議論が各原発でも行われると、こういうことですから、個別のやつだけ取り上げてどうするということにはなかなかならんと思いますね。

 

○山陰中央新報

 お話聞いてると、やはり1・2号機、来年1月には考えると、やはりそういうことの全停止という状況になる可能性の方が高いのかなというふうに聞こえ、知事の方からそう伺ってるんですけど、そのあたりはどうお考えですか。

 

○溝口知事

 今のところ、そういう問題について中国電力管内で問題が起こるというような政府の見通しの発表にはなかったように思いますけれどもね。

 


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