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知事定例記者会見(6月9日)

■知事コメント

 

 最初に、私から3点コメントを申し上げます。

 

 最初は、来週14日から始まります6月定例議会に対して提出をいたします補正予算案でありますが、資料をお配りしてありますけれども、東日本の大震災発生以来、国内、県内でさまざまな影響が出ている中で、島根県におきましては既に行っています被災地への職員派遣、あるいは被災者の方々の受け入れ等、震災支援の強化を行っているということが1点。

 

 それから、2点目は地震・津波被害や福島第一原発の事故を踏まえた安全・安心な県民生活の確保対策、そして観光客の減少、消費の落ち込み等による景気の悪化が懸念される中で、そういうものを踏まえた対策、そういうものが必要になっていまして、以下のように、総額で63億円の歳出の追加を行うということであります。数字は、ここに書いてあるとおりであります。

 

 財源につきましても、次のページですね、国庫補助金は公共事業等で国の補正予算の財源捻出のためにいろんな歳出が削減されておりまして、それで国からの補助金も一部減っているものもありますけれども、全体で7億円、それから基金の取り崩し、これは大体これまで経済対策等で積まれたものの取り崩しということですね、県債22億円、繰越金8億円、その他2億円、63億円ということであります。

 

 補正後の予算は5,385億円で、前年度の6月補正予算まで含めた予算に対し、ほぼ横ばいということであります。

 内容は、ここにありますように、次のページですね、東日本大震災関連の経費、そしてまた経済対策ということで55億6,700万円、そのうち震災の被災地、あるいは被災者への支援等で7億2,800万円、その次のページが地震・原発等安全・安心対策1億5,000万円、地震・津波対策、あるいは原子力防災関係の対策、土砂災害対策、備蓄物資の補充等が入っております。

 

 それから、県内の震災関連、経済対策として5億4,300万円。それから、次のページが安全・安心な社会基盤、生活基盤の整備で41億4,600万円、県単の公共事業約40億円、それから学校等の耐震化。地域医療再生計画は、国から各県一律でありますけれども、15億円の配分が決まりまして、まだ残っているものもありますけれども、それを計上しておるということ。その一部を地域医療支援センターの設置等に活用するということが主な内容であります。

 このほかに、先ほど申し上げましたように、国の補助金の執行留保等で補助金の内示が減っているものが7億8,800万円あると、こういうことであります。

 

 2点目は、今、「神々の国しまね」ということで、県の観光キャンペーンを行っていますけれども、その一環として来年、平成24年に京都と東京の国立博物館、島根の古代の文化、歴史等を代表するものを持っていきまして、関西圏、関東圏の方々に見ていただくと。その機会にいろんなシンポジウムなども行いまして、日本の古代世界、あるいは古代世界における出雲の役割、様子なども紹介をして、島根に対する関心を深めてもらおうと、こういうことであります。

 

 京都の国立博物館は「大出雲展」ということで、平成24年7月28日から9月9日まで、それから東京の国立博物館は「出雲−聖地の至宝−」ということで平成24年10月10日から11月25日ということであります。

 出品するものは、こちらにも出てますけれども、荒神谷、加茂岩倉から出土した大量の青銅器、銅剣、銅鐸、銅矛といったようなものを展示をすると。さらに出雲大社の地下から発見をされた「宇豆柱」ですね、今は古代出雲歴史博物館の入ってすぐのところに展示しておりますが、この大きなものを京都と東京に持っていって見てもらうと。この柱の大きさから、その時代の出雲大社の大きさがしのばれるということであります。そのほかにも、これは配付した紙にありますけれども、「見返りの鹿」という埴輪、これは風土記の丘展示学習館にありますけれども、そういうものも持っていこうということであります。

 

 ただ、全部持っていくわけじゃありませんで、島根に観光に来られる方々も見られるように、相当部分はこちらに残していきますけれども、代表的なものを展示をすると。そのほかにもいろんな復元の模型とか、そういうものも展示をしていこうということになっております。「宇豆柱は」、発見されて初めて県外に出るということでありまして、そういうことでも関心を持っていただくのにいい機会だというふうに思っております。

 

 それから、3点目はこちらでありますが、松岡映丘さんですね、大和絵の大家であります。浜田出身の画家で、文化勲章を受賞された橋本明治さんの作品のコレクションが県立美術館にもありますけれども、その先生に当たる方だということであります。ここにありますような平安朝の世界などを描いた、大和絵と言っておるようですけれども、その大家の方で、映丘さんの作品を多く所蔵する姫路市立美術館と連携で、共同企画として実現したものであります。これは今月10日から来月18日まで開催をされているということであります。

 

 


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