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知事定例記者会見(5月26日) 

質問事項

6.西部地域の医師確保について

 

○読売新聞

 西部地域の医療についてちょっと伺いたいんですけど、県の医療の課題としては、単純な医師不足と同時に医師の偏在、東部に多くて西部に小さいという課題があると思うんです。これを知事はどうとらえていらっしゃって、どう今後、解消に向けて対応を考えてらっしゃるか、お願いします。

 

○溝口知事

 お医者さんがどこで勤務をされるかというのは、なかなか県自身がそういうことを決めるという仕組みになってるわけじゃありませんから、やはりお医者さん、あるいは病院の協力を得ながらやっていかなければいけない問題だろうと思っています。島根県の中で今おっしゃったような若干のお医者さんの数の違いがありますけれども、全体として見れば足らないわけでありまして、足らない部分というのは隣にずっと波及をしていくという問題があるわけです。県全体の問題として、これまでも地域医療再生計画などをつくって対応してきておりますが、さらに病院間の連携なども含めて対応も考えなきゃいけませんし、それから問題になる診療科は全国的に見てもお医者さんが足らないところが多いんですね。

 

外科でありますとか産婦人科でありますとか、あるいは麻酔ですね、あるいは小児科等々ありますから、国自身が対応してもらわないと、各都道府県でできないことがありますから、引き続き国によく要請をしていく。

 

 それから、研修医の制度が変わったということがかなり大きな影響を持っています。そういう問題に対しても我々も国に対していろいろ要請をしていますが、引き続きやっていきたいと思います。

 それから、やはり大学病院の役割も随分変わってきている面があります。研修医の制度が変わってきたこととも関連しますけれども、それぞれの大学病院に残るお医者さんが少なくなっていると。病院に対しては、各大学病院から派遣をされて勤務をされるお医者さんが多いわけですね。そうすると、島根県の場合は島根大学の医学部だけじゃなくて、鳥取大学の医学部、広島大学、岡山、あるいは京都、いろんなところから派遣をしていただいておりますから、そういう面での協力の体制をさらに強化をしていくとか、さらに我々のそうした面における努力を強化していきたいというふうに思っています。

 

○読売新聞

 国に求める対応というのも一つ示していただいたんですけど、県の対応として、例えば益田市の赤十字病院は県立中央病院からお医者さんを、常勤医を派遣してくださいとこの3月まで言っておられた。それが実際今、応援に行かれているのが島根大学の病院の先生でらっしゃる。そういう意味では、これは、県としては県立中央病院からの医師の派遣というのは難しいんでしょうか。

 

○溝口知事

 それはちょっと、各いろんな病院や地域がありますね。それでいろんな診療科がその中にいろいろあるわけですが、その診療科は既にいろんなところの病院とか大学と提携をしながら、協力関係を個別に形成をされているわけです。例えばどこそこの病院の眼科ですと、どこかの病院から先生が週に何回来られるとか、あるいは県立中央病院からそういうことで行くというのもありますが、そういうのが網の目のようにできているんですね。そういう協力関係はそれぞれの病院と、病院全体というよりも、病院の中の診療科と同じ、ほかの病院ですね、大学病院だとか県立病院だとか、そういうことといわば契約関係にありますから、そういうものが満遍なくうまくいくように、いろんな調整も我々はしたいと思います。

 

そういう意味で、県が今、そういう面での努力もやりますけれども、長期的にはやはり県内で働くお医者さんをふやして、そういうお医者さん方が必要なところに勤務していただけるような体制をつくるというのを重点として今やっております。それは奨学金を貸与し、大学病院、そして県立中央病院、そして県が協力しながら、そういうお医者さんのキャリア形成、派遣等をやるというようなことをやっていると、こういうことですね。引き続き大きな問題がありますから、さらに努力をしなければならないというふうに思っています。

 

○NHK

 医師不足の関係で、先週も浜田医療センターが里帰り出産を制限したり、益田赤十字病院が出産受け入れを制限したりと、これから出産を控えている女性がやっぱりふるさとで出産できないというのはすごい深刻な問題だと思うんですけど、知事はそれについてどう思うかというのと、あと、県としてそれの何か対応というのがすごい、医師不足の問題もあれなんですけど、特に急がれてると思うんですが、何か対応は。

 

○溝口知事

 それは、できるだけ近いところで出産ができるということは大事なことですから努力はしますが、いろんな努力をして、県外からも今、お医者さんを招こうという努力も続けておりますし、そういう努力も当座の問題としてやっていきたいと思います。しかし、それだけではなかなか解決しませんから、さっき申し上げたような、県内で働いていただけるお医者さんをふやす、そういうことを基本にやっていきたいというふうに思います。

 


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