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知事定例記者会見(3月14日)

質問事項

2.震災がれき処理について

 

○中国新聞

 瓦れきの件で伺います。昨日、民主党、自民党の両県連から申し入れがあったと思うんですけども、知事がきのう言われた市町村に対する説明の場というのを、時期は言われなかったんですけども、設けるということで、例えばそれと並行して国への説明を求めていくということだったんですが、国側の説明会みたいなものはいろんなとこで今やってるんですが、そういったものを具体的に国に求めていくと、そういうお考えは今ありますか。

 

○溝口知事

 あります。やはり国の方でそういう状況の説明とかをしていただかないと、我々も現地にまた行ったりして、瓦れきの状況なんかもよく見たり、現地の意見なんかも聞いたりしなきゃいけませんね。しかし、やはり安全性だとか、そういった問題につきましては政府の考えをしっかり聞かないといけませんね。

 

それから現実にどういうふうに搬送するとか、あるいは経費負担をどうするかとか、やはり国の枠組みの中でやらなきゃいけませんから、そういう面で国からも直接来ていただいて、説明をしていただく必要があるというふうに考えています。

 

○中国新聞

 今、知事が説明していただきたいこと、主にですね、まずやっぱり放射性の安全確認の問題と費用負担の問題、そういったところが中心になるんでしょうか。

 

○溝口知事

 そうですね。それは政府サイドですけどもね。

 島根県のサイドでは、やはり利用可能な処理能力がどの程度あるのか、あるいはそういう処理施設を仮に活用するということになった場合に、運送でありますとか置き場でありますとか、いろんな技術的な問題もありますから、そちらもチェックしなきゃいけませんね。

 

いずれにしても、大前提として、そうした瓦れき処理をすることについて安全性がきちっと確保されないといけないというふうに思います。

 

○中国新聞

 きのうのお話の中で、実際にもしやるとすれば民間のところはもう厳しいと。民間の処分場というのは厳しい状況で、市町村が持ってるような公共施設、公共の最終処分場をという話だったんですけれども、そのお考えは今持たれている考え、そのためにはやっぱり市町村と今後話をしていかないといけないというお考えですか。

 

○溝口知事

 と同時に、国からやっぱり直接説明を受けなきゃいけませんね。

 

○中国新聞

 説明というのは。

 

○溝口知事

 それは、どういうやり方で、どういう負担で、安全性はどう確保するとか。

 

○中国新聞

 一方、国は一応ガイドラインみたいなものを示してまして、月々更新をしているわけなんですけども、費用に関しては、処理費用は全額支援しますよというようなことも言っておるんですけども、その辺はやっぱりまだ詳細に、もっと詳細な説明が必要というようなお考えですか、知事として。

 

○溝口知事

 ですね。例えば厳密に言えば、どういう作業まで含まれるのかとか、いろいろ細かいことを言えばありますから、そういう確認は必要だと思いますね。

 

○中国新聞

 どこまで支援をしてくれるのかという、どの作業まで支援してくれるのかと。

 

○溝口知事

 ええ、それは技術的な話ですが、いずれにしても、そういう点はやっぱり詰めておかないといけませんね。

 

○中国新聞

 大前提としまして、重要な課題だと。もし安全が確認できるんであれば受け入れたいというような、やっぱりその根本的な認識というのはおありなんですね。

 

○溝口知事

 それは、県としてはそういう方向であれしますが、やはり地元の理解を得ませんといけませんね。

 

○山陰中央新報

 関連しますが、市町村との話をしたいというふうに知事はおっしゃっていて、首長さん方というふうにイメージさせながら、一般住民等も交えてのそういった説明の場とか......。

 

○溝口知事

 それはいろいろあると思いますね。これからです。作業の進行に応じて必要な会合を持っていくということじゃないですか。

 

○山陰中央新報

 それから、先ほど国からの方にも直接来ていただいて、直接対話の機会が持ちたいというふうなお話でしたが、そういった、国の方が来ていただく場と、あと県と市町村との意見交換、聴取まで、それは同時。

 

○溝口知事

 それはいろいろあるでしょう。市町村とは事務的な打ち合わせもあるでしょうし、意見交換もあるでしょうし、いろんな場が必要だと思いますね。

 

○山陰中央新報

 あと、それ個々に......。

 

○溝口知事

 それも両方ですね。個々にも聞かないといけませんし、全体で説明することもあるでしょうし。それはこれからですね。

 

○山陰中央新報

 全体的な説明、集会というのもあれば、個別というのも両方、可能性としてはあり得るということでしょうか。

 

○溝口知事

 それはいろんなレベルでやらなきゃいけませんね。

 

○毎日新聞

 瓦れきについて、国は広域処理に当たっては、基本的に岩手と宮城の安全性が確認されたものについて広域処理をお願いしますというような形で、もう説明はしてると思いますし、インターネットのホームページなんかでもそういう情報は流してらっしゃると思うんですけれども、さらに加えて安全についての説明というのは、プラスアルファに何を求めるんでしょう。

 

○溝口知事

 例えばどういう形で安全を確認しているかとか、いろんな膨大な数量でしょう。そういうのを一体どうするのかとか、具体的なことを聞かないといけませんね。考え方は当然そうだと思いますけど。

 

○毎日新聞

 その広域処理の考え方、国が表明している考え方については、知事は、その方針については問題ないであろうと思っていらっしゃると。

 

○溝口知事

 いや、それは方針はみんな共通でしょう、安全でなきゃいかんというのは。だから問題は、そういう安全性のチェックをどういうふうな形でして、本当に大丈夫かということをみんなが理解しないといかんでしょう。そういうことですよね。

 

○毎日新聞

 つまり国の説明プラスアルファで、もう既に東北の被災地以外の、東北の3県以外の県であるとか東京都であるとか、そういうふうなところで広域処理というのは既に始まっているところもありますけれども、そういったところから先進地の事例ではないですけど、説明を得るというようなことはないでしょうか。

 

○溝口知事

 そういうことも可能性としてはあると思いますね。だけど、責任を持つのは国でなきゃいけませんね。こういうやり方で安全を確認したと。

 

 一番大事なことは、仮に島根県内で、どこかで引き受けるとなった場合に、住民の方々にわかりやすいような形で説明がちゃんとできないといかんということですね。

 

○山陰中央新報

 関連ですけど、市町村との連絡調整のあり方として、県がまず方針を示して、それで市町村に募るのか、それとも市町村がまず主体的に手を挙げたところに県が一緒になって協力するのか、その辺はどっちなんですかね。

 

○溝口知事

 一般的には両方でしょうね、市町村の方もそういうことを関心を持ってやっておられますしね。

 

○山陰中央新報

 何か今、整理しますと、条件としては、費用ですね、費用からじゃない、安全性ですね、安全性の確認、それと費用、それと地元の理解、あと受け入れ地の能力ですね、この大体おおむね4条件......。

 

○溝口知事

 条件と言えるかどうかですね。

 

○山陰中央新報

 それで、市町村と県、これは形の話なんですが、市町村と連携するのに、県でいえば地域振興部あるいは環境生活部ですね、いわゆるまたいで、いろいろと調整が複雑に、条件等が入り組むと思うんですが、そこで国は関係閣僚会議等を開いていますが、県としてこの問題のプロジェクトチームをつくる、部局横断的な、実際的に連携はとられながらやるということなんでしょうけれど、形でも市町村にわかりやすいように窓口を一本化する考えはないですか。

 

○溝口知事

 実際上やってますけれどもね。窓口は、瓦れき処理の方ですからね、具体的な作業になると環境生活部になりますね。

 

○NHK

 もう一部自治体が、きょう初めて手を挙げ始めている中で、その速度というものも当然求められると思うんですが、御判断の時期というのはどのようにお考えですか。

 

○溝口知事

 今言ったような検討の進み方によりますね。国の方の対応にもよりますね。

 

○NHK

 例えば遅くともこのぐらいみたいなものというのは。

 

○溝口知事

 いや、そこは今の段階で決めがたいですね。それぞれの、我々だけで決められませんから。できるだけ早く進めたいと。

 

○山陰中央新報

 あと、隣の鳥取県の平井知事の方は、やはり民間企業との調整についても可能性を探っていきたいというような話を昨日、議会でされとったようなんですが、きのうの知事、その申し入れに対する御返答等を見ておると、島根県として民間企業等への協力要請、調整というのは、お考えの中に入ってこないんでしょうか。

 

○溝口知事

 民間企業の何についてですか。

 

○山陰中央新報

 民間企業の方に瓦れき処理の受け入れ等を、施設等を要請していくというお考えは、つまり公的施設......。

 

○溝口知事

 民間企業の瓦れき施設ですか。

 

○山陰中央新報

 ええ。

 

○溝口知事

 ほとんどないんじゃないですか、県内には処理が大量にできるような施設は。

 

○山陰中央新報

 選択肢として、だから処理能力を考えると、やっぱりもうそれは、やっぱり市町村の方と。

 

○朝日新聞

 その時期を今決めがたいとおっしゃっているのは、やはりそれで地元市町村、あと、もしくは住民の方に、方々にそれだけ不安が根強いという、そういう認識でいらっしゃるということですか。

 

○溝口知事

 具体的な場所まではわかりませんけども、やはりこれまでの放射性物質の放出に関連しましては、各地でいろんなことがありますから、そこはやっぱり安全性をきちっとやるということが大事だという考えですね。

 

○山陰中央新報

 関連して、瓦れきの中の木材を取り出して、バイオマス燃料、チップにしてバイオマスの燃料にするというのは、これは積極的に進められていく方針なんでしょうか。

 

○溝口知事

 それはいろんな問題がありますから、既に検討を始めてます。

 

○山陰中央新報

 具体的に、それは前向きに検討しとられるんですかね。

 

○溝口知事

 前向きというか、可能かどうかですね。

 

○山陰中央新報

 まだ可能かどうかの判断というのはついてないんですか。

 

○溝口知事

 まだつきません。

 

○毎日新聞

 関連してなんですけど、その何か検討チームをつくられるということなんですが、その検討の進捗状況というのは、今、どういう段階にあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 今は、具体的なところはこれからですね。

 

○毎日新聞

 そのチーム自体もつくられ......。

 

○溝口知事

 チームはもう大体できてます。

 

○毎日新聞

 大体というのは、正式なものとして......。

 

○溝口知事

 それは、例えば県でいえば地域振興部でありますとか、あるいは地元の浜田市でありますとか、それから中国電力でありますとか、そういうところには話をしております。

 

○毎日新聞

 何かチームの設立みたいなのは、正式にはまだ。

 

○溝口知事

 もう実質的に話を進めているということですね。

 

○毎日新聞

 進めていると。

 

○溝口知事

 はい。検討を進めていると。

 

○中国新聞

 細かいことで申しわけないです。さっきの国の説明会ということでいいますと、もう今3月14日ですけども、月内にも来ていただき

たいというふうなスピード感をという御認識でよろしいですか。

 

○溝口知事

 国の都合はまだわかりませんから、これからですね。できるだけ早くやっていきたいと。

 

○山陰中央新報

 その開催といいますか、説明会の大体の要望を既に国の方に出していらっしゃるという状況なんでしょうか。

 

○溝口知事

 まだ出してません。

 

○山陰中央新報

 まだ。

 

○溝口知事

 ええ。

 

○山陰中央新報

 それは、いつ出すかにおいては......。

 

○溝口知事

 それはやっぱり市町村の都合とかも聞かないといけませんから。

 

○山陰中央新報

 関連ですけど、総理の発言だと、この問題は全国の住民がいかに協力するかという民度が試されてるような発言も総理からちらほら出てくるんですけど、知事はそういう問題だとお考えですか。総理の発言いわく......。

 

○溝口知事

 その言葉についてはあれですけども、やっぱり県民の方々も、あるいは国民全体も、この被災地の支援をしたいというお考えだと思いますね。

 

○毎日新聞

 被災地の木くずをバイオマスの燃料に燃やそうということなんですが、その意義を改めてちょっと教えてもらえますか。その何かバイオマス燃料にすることについて、見解といいますか、それをまた改めてちょっと。

 

○溝口知事

 それは、瓦れき処理にも一定の役割を果たし得る可能性がありますから、そういう観点から、安全性だとか技術的な問題だとかを研究していこうということです。

 

○山陰中央新報

 関連してですが、その瓦れきの処理、ただ廃棄物として処理するだけじゃなくて、そういったバイオマス以外で、何か再利用の方法とかっていうのは考えが今あるんでしょうか。

 

○溝口知事

 バイオマス以外ですか。

 

○山陰中央新報

 瓦れき処理において、瓦れきをどう再利用するかという、バイオマス以外の方法ってあるんですかね。あとはもう廃棄物になるしかないんでしょうか。

 

○溝口知事

 バイオマスというのは、燃料として混焼しようと、こういうことですね。それから廃棄物処理の場合は燃やして灰を埋めると、こういうことですね。

 

○山陰中央新報

 ちょっとそれ以外に再利用の方法というのは、今のところは......。

 

○溝口知事

 それはちょっと知りませんが、そういうもので電力を起こすとかね、あるかもしれませんが、すぐにはできないことかもしれませんね。

 

○日本海テレビ

 確認なんですけども、バイオマスですね、瓦れき、被災地の瓦れきも想定してということなんですけども、そこはそこで知事が若手の方に自然の再生エネルギーの研究をなさった中でも大きな柱の、そういう流れの中でね、組み立てられてきてる部分だと思います。

 

それで、一方で政府の方が瓦れき処理を受け入れてくれっていう、2つありますよね。そこっていうところが、つまり国側がまず受け入れられるんですか、受けられないんですかっていう、今、要望が来てます。そして、じゃあどこにするんだという、そこのところもあったりするんですけども、ちょっと確認なんですけれども、まずバイオマスを、被災地の瓦れきを使ったバイオマスを、つまり検討するっていうこと自体は、知事御自身は総論として、やはりいずれ受け入れる、被災地の瓦れきを受け入れるという方向で、やっぱりそこのところで総論として受け入れていきたいという思いはあるんですか。調整は置いといて。

 

○溝口知事

 そういう安全性なんかを確認してですね、その上でということですね。

 

○日本海テレビ

 そこのところ、同時進行みたいなとこありますよね。

 

○溝口知事

 ええ、だから同時進行で能力の調査もしたり、それから安全性の確認なんかについて政府にも聞くということで、同時進行で作業は進めるつもりですけど。

 

○日本海テレビ

 ということでよろしいですね。で、市町村が、どこか受け入れるところも出てくるわけで、それは。

 

○溝口知事

 大ざっぱに言えば並行して、いろんな要素は並行して検討しなきゃいかんですね。

 

○日本海テレビ

 急がないけん問題で、その若手の組み立ててきたものも生かす、若手を抜きにしても、そういう原発だけに頼らないところもあわせて同時進行に、並行して、時間もあるしみたいなことでよろしいですね、とらえ方は。

 

○溝口知事

 ええ。

 

○日本海テレビ

 可能性を担保して。

 

○溝口知事

 ええ。

 

○日本海テレビ

 わかりました。

 


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