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知事定例記者会見(3月14日)

質問事項

1.原発再稼働と避難計画等について

 

○山陰中央新報

 報道によると、福井県の大飯原発の再稼働への判断について、政府が早ければ月内にも最初の、いわゆる手続の中で最初の安全という判断をして、それから地元に了解を求め、また再度安全の判断をするというところの手続に入るという報道がありまして、政府の方針がどうかという部分はあるんですが、この時期に既にこういう判断が出るということについて、福井県知事は違和感を持つのではないかと思うんですが、同じ原発立地地域として、知事はちょっとこの時期にそういう安全という確認が政府から出るとすればどうなのかというところの知事の考えをちょっと聞かせてください。

 

○溝口知事

 そこは、まだ政府の詳細な説明がありませんから、政府の考えについて、今、コメントするのは難しいと思いますが、いずれにしましても、福島の原発事故を踏まえた安全対策ということが大事でありまして、そういう点につきまして、政府がよく説明をするということが必要だと思います。

 

○山陰中央新報

 今、この段階でまだ政府からそういう説明はもちろんしてないという時期ですよね。で、2週間ということで、やはり、少しまだそういう、国がまだ安全ということを判断する時期には、大飯原発かどうかは、別にして一般論で聞きますけど、まだそういう時期には至ってないという。

 

○溝口知事

 そこはちょっと、政府の、どこまで調べておられたり、どういう、説明がありませんからね。しかし、そうしたことをしっかり国民に対して説明する必要があると思いますね。

 

○山陰中央新報

 関連しますが、さっきの政府の方から知事の求めてらっしゃる福島の事故を踏まえた安全対策であったり、新しい安全の基準というものが、少なくともそういったものはまだ見えてないような気がするんですけれども、知事としてはどう......。

 

○溝口知事

 そこは、全部現場まで踏み込めない状況が続いてますね。だからそれは長く続くでしょうから、そういう中でわかる範囲でもこうだということを示す必要がありますね。

 

○山陰中央新報

 じゃあ、わかる範囲であっても、その示すべき安全基準というものすら見えない状況で、安全、再稼働の判断というのは、ちょっとなかなか難しいのかなと。

 

○溝口知事

 まずそれは発表になってませんから、そこのところは具体的にコメントは難しいでしょう。

 

○山陰中央新報

 ただ、一方で、野田首相が一定の知見というものがわかりつつあるといいましょうか、その環境というのは整えつつあるような趣旨の発言はしておられるわけなんですが、知事としては、首相のその新たな知見が生まれつつあるといったふうな見解というのは、立地県知事としてはどう見られますですか。

 

○溝口知事

 それは詳細を承知していませんから、具体的にするのは困難ですね。

 

○NHK

 島根1号機なんですが、今月で営業運転から38年ということになりますけれども、改めてこの高経年化した原発のあり方について、どんなふうにお考えになりますか。

 

○溝口知事

 それは、建設後、長い年月がたった原子力発電所につきましては、その耐用年数でありますとか、そういうことについてよく専門家の意見を踏まえた政府の見解を出されて、その上で個々の原発の安全性を確認をしていくと、そういう作業が必要だというふうに思います。

 

○NHK

 今、話にも出てましたけれども、今の段階では、そういったものはまだ示されてないというふうにお考えですか。

 

○溝口知事

 そうですね。

 

○山陰中央新報

 大飯原発のお話に戻るんですが、このストレステストの評価を踏まえ、月内にも首相と関係閣僚があり方を政治判断で下すというふうな方向が出とるようなんですが、繰り返しになりますが、国の安全基準等が見えない中で、政治判断という言葉でくくられてしまうといいましょうか、判断が、再稼働に向けた動きが、手続が進んでしまうというところには、若干危うさといいましょうか、安全基準の担保がどこまで図られているのか、ちょっと懸念もあるんですけれども、この政治判断で物事が進んでいく、決めていくというふうな閣僚、首相の一連の手続の流れというのを、知事はどういうふうに見てらっしゃいますでしょうか。

 

○溝口知事

 政治判断かどうかは別として、政府の判断の背後には、やはり専門家の意見をちゃんとお聞きになっているでしょうからね、そういうところをよくチェックをする必要があると思いますね。

 

○山陰中央新報

 そのチェックというのは、判断に......。

 

○溝口知事

 どういう根拠で、どういう技術的な根拠でされてるかということをちゃんと見る必要がありますね。

 

○山陰中央新報

 こちら側、地方側としてもチェックする必要があるということですか。

○山陰中央新報

 今度島根県内の原子力災害における避難の、今、市町村のマッチングが行われていると認識してますが、その大枠ということの年度内の達成についてですが、できるのですか、できないのですか、その辺の状況は。あと2週間ですが、どうなんでしょうか。

 

○溝口知事

 松江市は、これまでもそういう避難のああいう訓練なんかもやってますが、周辺市においては、どの集落をどういうふうにまとめてというところはね、やっぱりある程度の集落が、同じ地域であれば一緒にいくということが必要だし、効率的ですわね。そういう作業はやはり若干時間がかかるというふうに聞いています。だから、まずそれを、市によって状況は違うと思いますね。だけど、それも細かくは、すぐにはできませんね。大きな枠組みでやって、さらに進むとか、それは今、各市で、関係市で検討されてるという状況ですね。

 

○山陰中央新報

 そうすると、30キロ圏内含めて、全体としての市町村、どの集落がどの施設に行くという、大きくは......。

 

○溝口知事

 いうとこまでは、なかなかできない可能性は強いと思いますね。

 

○山陰中央新報

 それは年度をやはりまたぐ可能性が......。

 

○溝口知事

 今までできてますのは、市ごとに大体ここら辺ですよというのはできていると、こういうことですね。

 

○山陰中央新報

 県庁の仕事の関係の機能移転も含めた枠組みのあり方というのは、これはちょっと年度内と言われてたかどうかはちょっとあれなんですが、これについても年明けても、まだ検討......。

 

○溝口知事

 どの分ですか。

 

○山陰中央新報

 原子力災害が起こったときに、県庁の機能を分散して......。

 

○溝口知事

 それはまだ検討中ですね。

 

○山陰中央新報

 年度内にやはりその大枠を示すというのも、ちょっと難しいですか。

 

○溝口知事

 難しいと思いますね。

 

○朝日新聞

 関連してなんですが、その難しいというのは、どういったあたりが課題になってると今お感じになってますか。

 

○溝口知事

 多くの施設に分散しなきゃいけませんからね、そこをどういうふうに分散していくかというような割り振りをするとか、そういう問題ですね。

 

○山陰中央新報

 それの関連ですけど、その状況で今、島根原発再稼働を政治判断されても、これはちょっと県内の事情から、ちょっと待てよという話にはならんのですか。その辺は時間の関係......。

 

○溝口知事

 そこまではまだあれですね。

 

○山陰中央新報

 今の状況をこう見ると、島根原発の再稼働の判断を求められる方が、これは仮定の話で申しわけないですが、ちょっと早くなりそうな懸念もあるんですが、ちょっと......。

 

○溝口知事

 島根原発の前に、関西電力とかいろいろありますからね。そういう状況もよく見ないといけませんね。

 

○山陰中央新報

 今の島根県内の検討状況と国の動きを見ますと、やはり国の判断は早急じゃないかというふうな結論が、素人から見ても導き出せるんじゃないかと思うんですが、知事として、まだそういう所感というか、を持たれてない......。

 

○溝口知事

 そこはやはり全体的な地域の電力需給なども関係してますね。

 

○毎日新聞

 先月、少し先月よりも少し前の話になりますけども、新たに県の原子力安全顧問を4人ですか、ふやしてらっしゃると思うんですけれども、改めてそのふやしたことの理由と、何を期待されるのかというところを知りたいんですけれども。

 

○溝口知事

 これまでは、原子炉の工学的な専門の方でありますとか、あるいは放射能の問題でありますとかありますが、例えば放射性物質が飛散した場合に人体に与える影響だとか、そういうものに対してどう対応したらいいかとか、そういう分野の方は比較的少なかったわけでありまして、そうした分野を中心に、専門家の方に加わっていただくということにしたということです。

 

○毎日新聞

 何を期待されますか。

 

○溝口知事

 やはり専門家としての知見を、我々はいろいろ疑問を持ったりしますし、それから住民の方も疑問を持たれたり質問を持たれたりしますからね。安全対策協議会の場なんかに出ていただきますから、そういう場でいろいろな質問にお答えをいただくというのが一つありますね。

 

 それで、あるいは我々が対策をとる場合に、どういう点に注意したらいいかとか、あるいは政府の対策についての評価なんかについて意見をいただくとか、そういういろいろありますね。

 

○毎日新聞

 今の顔ぶれを見ますと、要は現状のあの原子力の国の政策を見ますと、今、国が出している、例えば40年で廃炉というような方針であるとか、そういうところを考えると、原子炉の老朽化の問題であるとか、今後、島根県にも必ず訪れる原子炉の廃炉をどうやってやっていくのかとか、そういうような部分についても専門家の意見というのが非常に大切だと思うんですけれども、そういった方面での原子力安全顧問の委任というのは考えられなかったんでしょうか。

 

○溝口知事

 今おられる方は、そういう方がかなりおられますから。

 

○毎日新聞

 あと、現状でいいますと、原子力を今後考えるというところで、ゼロベースで原子力をどうするか、これまでの原子力を推進していくという国の方針にかかわらず考えていく必要というのが恐らく、国全体でそういう方向があるんではないかと思うんですけれども、例えばその原子力に対して一定、距離を置いた原子力の専門家であるとか、原子力に対して懐疑的な意見を持っていらっしゃる原子力の専門家であるとか、そういうような方々の意見を顧問として聞くというようなお考えはなかったんでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、工学方面の方はこれまでおられますからね、今回は予想されなかった放射性物質の拡散、飛散といった問題がありましたからね、そういうものに対する専門家の方が比較的手薄でありましたから、そういう方面を強化しようというのが一つの目的でありましたから。おっしゃったようなことにつきましては、いろんな場面で我々も意見を聞く場はあり得ると思います。顧問としては既におられますから、そういう方々から意見をよく聞きたいということで、さっき申し上げましたように、十分でなかった分野について専門家を追加をしたと、こういうことです。

 

○毎日新聞

 いろんな場面でいろんな人に意見を聞く場はあるだろうというお話ですけれども、これまでの知事の再三の御説明だと、県民や議会、専門家の意見を聞くというときの専門家というのは、これまで何度か原子力安全顧問であるというような認識でお話ししてらっしゃったと思いますけれども......。

 

○溝口知事

 顧問など、などでありました。

 

○毎日新聞

 など。

 

○溝口知事

 ええ。要するに原子力安全顧問のほかにもいろんな方で、聞いた方がいい方については聞きたいと思います。

 

○山陰中央新報

 原発の高経年化に関連しますが、報道の方で、やっぱり高経年化した原子炉の圧力容器ですと、不純物のどうも割合等が高くなりまして、その劣化等の進む可能性があるというふうなデータが保安院等へのデータからも明らかになっておると。その中に当然島根原発1号機というのも、その劣化、可能性が指摘される炉の中には含まれておるわけでして、中電さんの方は、その40年超の運転も視野に入れておられてるような発言をされとるんですが、こういったデータ等を見て、やはり高経年化への懸念でありますとか、あるいは高経年化を考える上で、どういった、改めて判断基準、安全基準等が求められてくるかといったところは、お考えはいかがでしょうか。

 

○溝口知事

 そこはやはり、まず国の見解がどうだということがありますね。そういうものについて専門家の意見を聞くということが必要だというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 これは島根原発の再稼働に関する議論に戻るんですが、やっぱり検討の前提条件として、安全対策であったり電力需給といったものに加えて、知事もいわゆる避難体制の、ある程度の枠組みといいましょうか、大枠ができてるか否かといったところも総合的に勘案するといったような説明かと思うんですが、今現在の現状は、その大枠、避難の枠組みというのができてるというふうに、まだできてないというふうな......。

 

○溝口知事

 そこは、どこまでできるかということにもよりますね。それは総合的に、そういうもろもろを総合的に考えていくということだと思いますね。

 

○山陰中央新報

 今現在の現状を見てたら、大枠ができてるというのは......。

 

○溝口知事

 いや、今はそういう問題についてお答えできるような状況じゃないですね。いろんな要素として、そういうものも勘案しなきゃいかんだろうと。

 

○NHK

 年度末に避難計画の大枠というお話なんですが、基本的にはこの前ありました市町村ごとの枠組みですね、あれをもって一応、今の大枠という考えなんでしょうか。

 

○溝口知事

 大枠は広い範囲なんですね。

 

○NHK

 要は年度末にかけては、あれ以上のものが出てくるという......。

 

○溝口知事

 まださらに詰めていくわけですよ。

 

○NHK

 はい。で、年度内にその作業ができるということは、もう、新たなものが何か進捗するということは、現状ではないというのでよろしいんでしょうか。

 

○溝口知事

 避難する地域と避難する場所がある程度マッチングができるということですね。それをどのレベルまでできるかというのは、それは作業の進みぐあいによるでしょうから。

 

○NHK

 先ほど、そのマッチング自体もずれ込むというお話をされていましたので......。

 

○溝口知事

 いや、大きなマッチングはできてるわけですよ。

 

○NHK

 はい。

 

○溝口知事

 松江市はこの地域、安来市はこの地域。だけど、それをさらにブレークダウンするのは、幾らあってもいろいろのレベルがあるわけです。

 

○NHK

 要は、そこまで年度内に示すということも、要は、この前の御発表以上のものが年度内にということはないということですよね。

 

○溝口知事

 どのレベルのことですか。

 

○NHK

 先日、市町村ごとのを示したもの以上の詳しいものが年度内に出るということはないということですか。

 

○溝口知事

 それはわかりませんね。町村の中で、市の中で、この地域はこの地域に行くというところまでできるかどうかというのは。

 

○NHK

 じゃあ、例えば自治体ごとに、一部ではそういったものが固まる可能性はあるということですか、年度内に。

 

○溝口知事

 それは全部は固まらなくても、かなり進むところもあるでしょうね。

 

○山陰中央新報

 それちょっと関連で、整理したいんですが、あの市町村の組み合わせは、あれで知事が今まで言っておられた大枠ということですか。

 

○溝口知事

 いや、その大枠は、それも一部でしょうけどもね、それは最初の一部でしょう。だけど、それをどんどんブレークダウンしていくということですね。

 

○山陰中央新報

 で、ある程度そこにいる住民がどこに避難したらいいのかって、町村の中でどこに避難するのかというとこまでを大体決めるのが大枠というんじゃないですか。

 

○溝口知事

 いや、そこは明確にはしてませんが、いずれにしても、大体どこら辺に行くことになるかということがわからなきゃいかんわけですよね、いろんな準備がありますから。

 

○山陰中央新報

 何回かそれを聞いてるんですが、島根原発が稼働させてくださいって国が言われたときに、島根県の、いざ事故が起こったときに県民がどのぐらいのとこまで避難のイメージができてるかどうかということを考えるときに、今の段階の部分では、まだ不十分だと。

 

○溝口知事

 さらに詰めていかなきゃいけませんね。

 

○山陰中央新報

 それは、さっきの質問と関連するんですけど、この前の発表が大枠ということではない、今まで大枠、大枠と、知事の方から大枠って言われてたんで......。

 

○溝口知事

 いや、大枠の一部ですよ、要するに町村ごとになりますから。そこは、どこに行くのかわからんというんじゃ、もう当然いかんわけです。

 

○山陰中央新報

 いや、もちろんもちろん。だから、そういう意味ではもちろん一歩前進で進展だと思いますけど、年度末に避難の大概の大枠を決めたいと言われた大枠、知事のそのときにイメージされとった大枠までは、まだ至ってないということでいいんですかね。そこをはっきりさせたいんですけど。

 

○溝口知事

 どこまでかというのは、そこはまだまだ十分でないでしょうね。

 

○山陰中央新報

 そこで、ちょっと大枠の定義が、ちょっとこの段階で揺るぐと、ちょっとあれなんで......。

 

○溝口知事

 いや、緩んではないですよ。

 

○NHK

 その意味において、その定義されていた大枠というものが年度内というのを知事、ある程度指標として示されていたんですが、私の認識で、今の話の過程の中では、それがずれ込むんだという認識ととらえたんですが、そういう、その認識で正しいんでしょうかということなんですけど。要は4月以降になっちゃうと、当初考えていたものがと。

 

○溝口知事

 いや、そこは明確にはしてませんね。

 

○山陰中央新報

 そこはちょっと明確に、はっきり......。

 

○溝口知事

 そこは大きな枠組みと、こう言っておりまして、大きな枠組みにはいろいろなレベルがあるだろうということは、いろいろ申し上げ

ておりますけど。

 

○山陰中央新報

 そうすると、質問を変えます。年度内にやるべきことは十分できたんですか、できてないんですかという聞き方をすれば、見通しとしてはどうなんでしょう、描いておられた。まだ、だから課題があるということ、今おっしゃったように30キロ圏内でも、いわゆる松江市以外の周辺の自治体についてはもう少し詰める部分があって、大枠でこういうことに年度内になりましたという、当初描いとった部分はずれ込むという意味でよろしいんでしょうか。

 

○溝口知事

 まだまだ市町村の状況、市の状況も十分報告を受けていませんから。

 今、概略は、現時点の段階で大体こんな状況ですよというのは報告を受けてますけどもね。

 

○山陰中央新報

 でも、この松江市の方が何々市に行くという、何々町に行くということは決まったということですよね。決まったというか、そういう方針の......。

 

○溝口知事

 例えば松江市の中では、そういう、松江市の中でこういう場所だという作業が進んでるということは聞いておると。それで、各ほかの市においてもそういうことを、組み合わせをいろいろやっておられるというのは聞いておりますからね。

 

○山陰中央新報

 どこに住んでる人がどこに逃げたらいいかというところは、各市町村の方からもそういう公表というか、発表等もないわけでして......。

 

○溝口知事

 まだそこまで至ってないということですね。

 

○山陰中央新報

 となると、先ほど知事がおっしゃったように、どこに逃げるかがわからないといけないというふうな疑問......。

 

○溝口知事

 大きな枠組みは大体わかりますよ、この市の領域はできてますから。

 

○山陰中央新報

 いや、市町村では出ておりますが、ただ、市町村、松江市であっても複数の市町村が候補地として出ておるわけでして、何市町村かということすら、まだ松江市のどの人がどこに行くかということ自体、不明なわけでして、これはまだ知事のおっしゃる大枠というにはちょっとほど遠いのかなという印象なんですが。

 

○溝口知事

 そこは明確にどうだということまで申し上げておりませんから、いろんな考えがあると思いますが、大枠の第一歩は踏み出しているというふうには理解してますけどね。それがないと作業が進みませんから。

 

○山陰中央新報

 またちょっと原発の再稼働議論の前提条件のところで、知事、今の議会の施政方針のところでおっしゃってたかと思うんですが、その電力需給、避難体制等にあわせて、福島の事故の原因分析という言い方をされておられたかと思うんですが、これは、さっきの政府のわかった範囲でという言葉にも通じますが、最終的に究明まで至らなくても、その原因分析段階でも、国が安全基準等を示せば、それは傾聴に値するという意味なのか、徹底的な原因、事故原因の究明までは至らなくてもというふうな可能性はあるのかという......。

 

○溝口知事

 それはやっぱり国の事情をよく聞かないと申し上げられませんね。国の考え方を。

 

○山陰中央新報

 やっぱり事故原因の徹底究明には至らないんだけども、国が現段階わかる範囲でこうだというものを示したと、そういう......。

 

○溝口知事

 そういう仮定の話はできませんが、国の考えをよく聞く必要があるというふうに思います。

 

○山陰中央新報

 だから事故原因が究明できなくても、国が安全だと出してくれば、それが検討材料になるか、俎上にのるかというとこなんですが。

 

○溝口知事

 そこは国の説明をよく聞かないといけませんね。

 

○朝日新聞

 先ほどのに関連して、県庁の移転機能のお話なんですが、当初たしか、去年伺った時点では年度内、年度末ごろにある程度のめどをつけたいとおっしゃってたというふうに記憶してるんですが、今、民間企業の方がBCP、事業継続プランをつくっていく上で、やっぱり県庁がどこへ行くかというのは非常に大きなファクターで、米子の方へ行くという企業さんもあれば、やっぱり県庁がどこへ行くかによって、合わせていかなきゃいけないという企業もどうも多いようなんですけども、せめていつごろにはある程度めどを立てたい、もしくは示したいというような、何かスケジュール的なあたりというのはいかがでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、もう分散しますから、指揮をとるところはオフサイトセンターなどが可能なところとかになるでしょうし、そうでないところはどうなるということになりますから、そこはちょっと、今、時期を示すのは難しいですね。

 

○朝日新聞

 難しいというのは、地元の意向だったり、思惑がいろいろこう、思いというか......。

 

○溝口知事

 やっぱり利用可能な施設がどこにあるかとかですね。

 


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