飯南町は、平成１７年１月に旧頓原町、旧赤来町が合併し、新たな町の基本理念として「生命地域」宣言を行いました。

　懇談では、「生命地域（飯南町）での暮らし方」をテーマに、住民の皆さん、飯南高校生の皆さん意見交換しました。

　住民の皆さんは、他町から嫁いで来たり、Ｉターン・Ｕターンした女性で、豊かな自然、安全な食材、子育てしやすい環境などを評価される一方、地元住民がその良さに気づいていないなどの意見を述べられました。

　高校生は、生徒会として清掃活動や身だしなみに力を入れていること、将来については、いちど町外へ出て、いずれ町へ帰ってきて学んだことを活かしたいと考えていることなどを話されました。

　知事は、「昔はチャンスや刺激を求めて都会に出たものですが、その流れが少し変わってきています。いったん都会へ出て、都会と地方の違いを見て戻ってくるのも一つの道ですね。飯南町にはいい資源がたくさんあり、それをいかに活用していくかが課題です。県も産業振興、観光振興などの面から支援していきます。」と述べました。

　また助言者として懇談会に参加された国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問末吉竹二郎氏は、「今の世の中はものの価値基準が変わり始めています。工業を最重視したまちづくりではなく、人間中心のまちづくりの動きが起きています。その意味で飯南町にはたくさんの財産があります。自然、お金、子育て環境など全てがそろっている所はどこにもないので、今ある素晴らしいものをさらに良くしていくことが大切ですね。」と話されました。

（写真左から：岸みのりさん、岸上真紀さん、安部亜裕子さん、溝口知事、藤原輝樹さん、田部漠さん、高橋穂菜美さん、末吉竹二郎氏）