「大万木山きのこ観察会」を開催しました

令和8年10月13日(火)

朝夕の気温が低くなり、秋の深まりを感じるようになりました。

10月3日(土)第8回目の県民の森ふれあい講座「大万木山きのこ観察会」を開催し、24名の皆さまにご参加いただきました。

山頂でのきのこ鑑定会の様子

講師は、当センターできのこに関する試験研究に携わる宮崎惠子さん。県内各地で開催されるきのこ観察会では、「きのこアドバイザー」として活躍されています。

遊歩道をきのこを探しながら歩く参加者の画像

昨年度より1か月時期を早めての開催でしたが、天候にも恵まれ、ゆっくりと大万木山を歩きながら、ブナ林で見られるきのこを観察できました。

地蔵尊下駐車場から、すぐブナ林へ

大万木山(標高1,218m)中腹にある「地蔵尊下駐車場」までバスで移動し、出発しました。

講座あいさつの様子

標高900m近い地点で、バスから降りると朝の冷え込みで肌寒かったです。

きのこを見つけ、先生の解説を聞く参加者の様子

遊歩道を歩きはじめると、きのこが見つかるたび、「先生~!」「先生~!」とあちこちから呼び出しがかかり、先生は大忙しでした。

カレエダタケの画像

きのこ好きな人や、熱心に写真・メモをとられる参加者も多く、皆さんの「きのこ熱」を感じました。

道中でみつけたきのこをいくつかご紹介します。

 

ナラタケ

ナラタケの画像

昨年10月中旬に開催した、大万木山登山でもみかけたナラタケ。同じ切り株から生えていました。(食・注意)

 

マイタケ

マイタケを採取する画像

地表に出ている木の根付近から生えていた天然のマイタケです(食)

天然のマイタケは肉がしっかりとして歯ごたえが良く、香りも強いです。

 

クロハツとヤグラタケ

クロハツの画像

これは、きのこに寄生するきのこで、「クロハツ」の老菌に「ヤグラタケ」という白いきのこが生えて、先生が「良いサンプル!」といわれたものです。しかし肝心のヤグラタケがクロハツの影に隠れて写っておりませんでした・・。

白いきのこが脇から生えていたのですが、外れてほかのきのこと混ざってしまったようで、山頂での鑑定会でもヤグラタケを見つけられませんでした。

 

ヌメリツバタケ

ヌメリツバタケの画像

ブナ科の枯木に生える白いきのこです。柄にツバがあるのが見えるでしょうか?!(食)

 

山頂タコブナのツキヨタケ

山頂には12時過ぎに到着。そのまま、タコブナへ移動し、鑑定会のために「ツキヨタケ」を採取しました。

山頂タコブナの画像

ツキヨタケ

ツキヨタケの画像

食べられるきのこと間違われやすく、中毒例の多いきのこです。(毒)

山頂広場できのこ鑑定会

昼食後、参加者それぞれ採取したきのこを並べ、「きのこ鑑定会」が始まりました。

採取したきのこを並べる様子

並べてみると、こんなにたくさんあったんだと驚きます。

鑑定しやすいように、先生が大まかな分類に分けてサササッと並べなおされるのですが、その素早さも凄かったです。

 

名前に併せ、そのきのこがどのようにして発生するかも解説していただきました。自然の中できのこが動物や植物、それらをとりまく環境とも深く関わりあっていることについて、思いを巡らせてみることができました。

 

また「きのこ観察会」では、きのこの誤食を防ぐという目的もあり、特に中毒例の多い「ツキヨタケ」「クサウラベニタケ」については、繰り返し特徴を説明されました。

ツキヨタケの説明の画像

縦に裂くとシミがある「ツキヨタケ」の説明

個体によっては、このシミが薄かったりみえなかったりするのもあるということで、注意が必要なのだそうです。

また、食・毒の判定については、研究が進み、古い図鑑と最新の図鑑で表記が違うこともあるそうです。


山頂で鑑定用紙に記入したきのこは38種類ありました。その中から、いくつかご紹介します。

 

ヤマドリタケモドキ

ヤマドリタケモドキの画像

ヤマドリタケモドキは「おいしい!」という先生のメモつきでした。(食)

隣の黒いきのこは、「オニイグチモドキ」(食)

 

ナガエノスギタケ

ナガエノスギタケの画像

広葉樹林の地下にあるもぐらの巣のトイレから発生するそうです。(食・注意)

そのように聞くと、地中の様子も想像してしまいますね。

 

モエギタケ

モエギタケの画像

昨年度のきのこ観察会でも山頂付近で見られた、緑色のきのこです。

昨年は雨に濡れて、薄黄色を帯びた色でしたが、今年はしっかりとした青緑色でした(食毒不明)

 

スッポンタケ(幼菌)

スッポンタケの幼菌の画像

割る前の画像を写し忘れてしまいましたが、白いブヨブヨした球の形でした。

先生がナイフで割ってみせると、成長前のきのこの様子がよくわかり、盛り上がりました。

下山途中に、参加者がスッポンタケを採取されたので、撮影させてもらいました。

スッポンタケの画像

先端の黒いところから臭いのある粘液が出て、虫を呼び胞子を運んでもらうそうです。

 

サナギタケ

サナギタケの画像

山頂近くで参加者が見つけられた「サナギタケ」(食毒不明)

幼虫に寄生し、このような色鮮やかなきのこが発生するそうです。葉で包まれた中に宿主のサナギがあるようです。

サナギタケを採取する様子

採取の様子・・・地中のサナギも切れないように、慎重に掘り起こされていました。

「やった!」と大喜びされていた様子が印象的でした。

講座アンケートにお寄せいただいた感想をご紹介します
  • 初めて見るきのこが沢山あり、説明も丁寧でとても有意義な講座でした。また参加したいです。
  • 大勢でたくさんのきのこを見れて良かった。マイタケ・ヤマドリタケモドキを自分も取って食べたかった。
  • 自然の中を歩く事が出来てとてもリフレッシュできました!!きのこについても少し詳しくなって良かったです。またよろしくお願いいたします。
  • とても楽しく講座に参加させていただきました。また次回もよろしくお願いします。
  • 天候に恵まれ、大変充実した観察会でした。講師の先生から、特徴、分類、危険性について的確に教えていただきました。参加者の中には、きのこ採取に慣れている子どもさんもおられて、感心しました。また機会があれば行ってみたいと思います。
  • きのこ好きの子どもを連れて参加しましたが、年齢問わず楽しめる企画でした。座学と山登りの両方が体験でき、きのこの知識習得と日頃の運動不足解消が実現できました。とても充実した1日でした。
  • 採取した実際のきのこの詳しい説明で理解が深まった。帰路の最終分岐点で、はじめての人でも迷わない掲示があると良いと感じた。
  • きのこの説明がとてもわかりやすくて良かったです。面白かったです。

県有林管理スタッフ(電話:0854-76-2302)

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