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総務委員長報告

 

 総務委員長報平成27年6月定例会

 

 総務委員長報告をいたします。

 今定例会で総務委員会に付託された議案の審査結果等について報告いたします。

 

 本委員会に付託された議案は、「平成27年度島根県一般会計補正予算(第1号)」の予算案1件、「島根県個人情報保護条例の一部を改正する条例」など条例案4件、「財産の処分について」など一般事件案3件であります。

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決・承認すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、請願の審査結果について報告いたします。

 このたび新規に提出のありました3件の請願について、慎重に審査いたしました。

 

 まず、新規の請願第2号及び第3号については、「「安全保障法案」を廃案にすることを求める意見書の採択を求める請願」であります。

 この問題は、国が決定すべき事項であり、現在国会で審議中であります。
従って、現時点で、県議会として意見書を提出する状況にないことから、「継続審査」とすべきとの審査結果でありました。

 

 また、新規の請願第5号は、「安全保障法制の慎重審議を求める請願」であります。

 本請願については、慎重審議を求めるとともに、国民の理解なしに法改正を強行することがないよう、島根県議会として意見書を出すべきという意見と、政府も十分に時間を取って審議しており、国会審議のあり方に関し県議会として意見書を出すまでもないとの意見があり、挙手採決の結果、賛成多数で「不採択」とすべきとの審査結果でありました。

 

 次に、報告事項など、所管事項調査における委員からの質疑、意見等のうち主なものについて申し上げます。

 

 まず、総務部から報告のありました「県立大学松江キャンパスについて」は、3学科全てを四年制大学化するとともに、保育学科・総合文化学科は短期大学部を存置することとし、平成30年度の開設を目指すとの説明がありました。これに対して、委員からは、定員の根拠についての質問や、今後も高校生等のニーズを継続的に調査するべきではないかとの提案がありました。また、他県にある同様の大学との競争の中、定住促進のためにも、魅力あるものにしていかなければならないとの意見がありました。

 これに対し、執行部からは、定員は、高校生の進学希望の状況や、県外大学への進学者の状況、在学生の第一志望の状況など、様々な観点から検討したものであること、今後もニーズを把握するとともに、大学の魅力をしっかり発信していくとの回答がありました。

 

 次に、防災部から報告のありました「航空自衛隊美保基地における大型輸送ヘリコプターの配備について」は、松江市及び安来市からの回答を踏まえ、5項目の意見を付して同意したいとの説明がありました。

 委員からは中国四国防衛局への回答については、同意するだけではなく、付した意見に対する回答を文書で求めるべきとの意見があり、執行部からは、文書で回答を求めるとの報告がありました。

 

 最後に、本委員会の調査テーマについてであります。

 本委員会は「地域交通の確保~交通弱者対策を中心として~」を調査テーマに設定いたしました。

 本県においては、人口減少、少子高齢化が進行する中で、地域交通の確保が危ぶまれています。また、国の地方創生「総合戦略」において、地域コミュニティを維持して持続可能な地域づくりを目指すための「小さな拠点」づくりが盛り込まれ、その中でも、地域の交通弱者の移動手段の確保が大きな課題の一つとなっております。

 本県においても、「基幹集落」と各集落との交通手段の確保、「小さな拠点」と都市間交通との接続のあり方など、ローカル交通の確保のあり方が重要な課題と考えられます。これら地域交通の現状と課題、今後の方向性について、県内外における実態調査を行い、本県における地域交通の確保について検討することが必要と判断いたしました。

 今後、このテーマに沿って調査を行い、本委員会としての意見等を集約してまいりたいと考えております。

 

 以上、総務委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 



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