島根県報道発表資料SHIMANE PREFECTURE PRESS RELEASE

1373 澄川喜一先生の訃報について(知事コメント)

 澄川喜一先生のご訃報に接しまして、痛惜の念に堪えないところでございます。
 澄川先生は、1931年に島根県鹿足郡六日市町(現吉賀町)で生を受けられ、東京藝術大学彫刻専攻科を修了された後、戦後の抽象彫刻のパイオニアとして、長年にわたり創作活動を続けてこられました。
 東京藝術大学の学長を経て、2005年4月に島根県芸術文化センターのセンター長に就任されてからは、島根県芸術文化センターが文化・芸術の拠点のみならず地域振興の拠点となるよう、2022年6月の退任まで17年以上にわたりご尽力いただきました。
 また、2006年には東京スカイツリーのデザイン監修を務められ、世界に「彫刻家澄川喜一」の名前を知らしめられました。そのデザインは、澄川先生が故郷の吉賀町で見られた巨木「コウヤマキ」の美しい形からイメージされたと伺い、故郷への深い想いを感じたところであります。
 このように、澄川先生は長年にわたり日本の芸術文化の発展に多大なご尽力をされ、そのご功績により、2020年に文化勲章を受章されましたことは、島根県民の誇りであります。
 さらに、島根県芸術文化センター(県立石見美術館)には、澄川先生から貴重な作品や資料を多数ご寄贈いただきました。
 卓越した知見によるセンターの運営は県民の芸術文化への関心を高め、ご寄贈いただいた数多くの作品は県民に深い感動を与え、島根県の芸術文化の振興に多大なるご貢献をいただきました。
 ここに、澄川喜一先生の長年にわたるご尽力と多大なご功績に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表しますとともに、謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。