島根県報道発表資料SHIMANE PREFECTURE PRESS RELEASE

2848 ミニ企画「まぼろしの意東焼」の開催について

 「意東焼」は、かつて松江市東出雲町下意東で製造されていた染付(そめつけ)*1の磁器。文化年間(1804~1818)に操業がはじまったといわれ、天保3年(1832)には松江藩の官営事業として操業しました。しかし経営はおもわしくなく、同13年(1842)に休窯、弘化元年(1844)に廃止されました。短期間の操業ながらも、様々な磁器が製作されました。
 今回は当館が収蔵する、意東焼の優品*2および、かつて窯跡から見つかった磁器の数々を紹介します。

     *1 染付 白地に青の釉薬(呉須釉(ごすゆう))で文様を描き、透明な釉薬を
        かけて焼成した磁器。
     *2 元東出雲町文化財専門委員 故・周藤國實(すどうくにみ)氏(松江市東出雲 
        町)のコレクションより。周藤氏は幻の磁器・意東焼ほか数々の資料を独力
        で蒐集、後生に伝えることに尽力され、平成14年(2002)には多数のコレ
        クションを島根県に寄贈された。

                    記

1 展示期間  3月13日(水)~5月20日(月)
        *会期中の休館日:4月2日・23日、5月7日(いずれも火曜日)

2 開館時間  9:00~18:00(最終入館17:30)

3 会  場  島根県立古代出雲歴史博物館 常設展示室

4 料  金  常設展の入場料金でご覧いただけます。(追加料金はかかりません。)
          (一般620円、大学生410円、小中高生200円)

5 主な展示品 (別添 報道発表資料に写真を掲載しています。)

 ① 菊霊亀図朝顔形大鉢(きくれいきずあさがおなりおおばち)
   手水鉢。外側には意匠化された菊を、見込み(内側)には霊亀(れいき)を大胆に描い
  た大作。高台(こうだい)内側に「天保年製 雲陽長歳山(うんようちょうさいざん) 月漢
  (げっかん)画」の銘がある。意東焼を代表する作品。

 ② 船通山大川図盃(せんつうざんおおかわずさかずき)
   見込みには船通山がそびえ、山々の中を大川(おおかわ)(斐伊川)が蛇行しつつ流れる
  さまを、外側には、大川の本流とともに天保3年(1832)に治水対策により開削された
  新川(しんかわ)(出雲市斐川町)も描く。高台内側に「長歳山(ちょうさいざん)天保製」
  の銘あり。