フグは、猛毒(テトロドトキシン)があり、正しく調理しないと食中毒を起こし、死に至ることがあります。フグを調理するには、正しい知識と技術が必要で、素人調理は絶対に行わないでください。
フグ毒はテトロドトキシンと呼ばれ、麻痺による呼吸困難を引き起こします。
主に、肝臓や卵巣などの内臓にありますが、種類によっては皮や筋肉に含まれているものもあります。
テトロドトキシンは、無色、無味、無臭で水に溶けず、加熱しても冷凍しても毒性は失われません。その強さは、青酸カリの約1000倍以上と言われています。
フグ中毒には特効薬はなく、致死率が極めて高いことが特徴です。
事件数 |
患者数 | 死者数(再掲) | |
---|---|---|---|
平成16年 | 2 | 2 | 1 |
平成17年 | 0 | 0 | 0 |
平成18年 | 1 | 1 | 0 |
平成19年 | 1 | 1 | 0 |
平成20年 | 0 | 0 | 0 |
平成21年 | 1 | 3 | 0 |
平成22年 | 0 | 0 | 0 |
平成23年 | 1 | 1 | 0 |
平成24年 | 0 | 0 | 0 |
平成25年 | 0 | 0 | 0 |
平成26年 | 0 | 0 | 0 |
平成27年 | 2 | 2 | 0 |
平成28年 |
0 | 0 | 0 |
平成29年 | 2 | 2 | 0 |
平成30年 | 1 | 1 | 0 |
平成31年 (令和元年) |
1 | 1 | 0 |
令和2年 | 1 | 1 | 0 |
フグには、種類鑑別の難しさや季節による毒力の変動、個体差などがあり、食用にするためには専門的な知識と技術が必要です。
素人による調理は非常に危険ですので絶対にやめましょう。
フグ中毒のほとんどは、フグを素人が家庭で調理して起こっています。
釣ったフグは、家庭で調理しない、食べない、人にあげないようにしましょう。
万一、フグ中毒の症状(しびれ)が現れた時は、すぐに医療機関を受診しましょう。