県民のみなさまに、多くの水鳥や水生生物が生息する中海・宍道湖の水辺により関心と親しみをもってもらい、ラムサール条約の柱である保全再生・賢明な利用・交流学習について理解を深めるためのシンポジウムを開催しました。
今年度は、水鳥をテーマの中心として基調講演や活動発表、パネルディスカッションなどを行いました。
平成29年12月9日(土)13時30分から17時00分
松江テルサ(島根県松江市朝日町478ー18)
主催:島根県、鳥取県
共催:斐伊川水系生態系ネットワークによる大型水鳥類と共に生きる流域づくり検討協議会(国土交通省出雲河川事務所事務局)
中海・宍道湖・大山圏域市長会
『鳥がもたらす経済効果〜バードウォッチングツアーの現場から〜』
山本幸正氏(株式会社ワイバード代表取締役)
山陰地方の観光の現状や中海・宍道湖の水鳥を観光の資源として地域振興に活用するためのお話をいただきました。
地元の鳥好きを増やすことや、鳥だけでなく地域に精通したガイドを育成することが必要であることなど、ステージを移動しながら、ユーモアを交えた楽しい講演をいただきました。
○活動発表1
『コウノトリと共生するまちづくり〜ラムサール条約湿地「円山川下流域・周辺水田」の取組〜』
井上浩二氏(兵庫県豊岡市役所コウノトリ共生課主査)
コウノトリの生息環境を保全し経済活動にも繋げるための取組として、「コウノトリ育む農法」による米づくりなど、コウノトリと共生するための取組が好循環し、地域振興にも良い影響をあたえていることを発表いただきました。
○活動発表2
中海・宍道湖、豊岡で活動する子どもたちの活動発表
コウノトリKIDSクラブ(兵庫県豊岡市)、こどもラムサール探偵団(宍道湖グリーンパーク)
ジュニアレンジャークラブ・子どもラムサールクラブ(米子水鳥公園)
(左)「コウノトリKIDSクラブ」の子どもたち、(中)「宍道湖グリーンパーク」の子どもたち、(右)「米子水鳥公園」の子どもたち
○活動発表3
中海での自然再生の取組とアジア湿地シンポジウムの報告
國井秀伸氏(中海自然再生協議会会長)
『斐伊川水系における大型水鳥と共に生きる地域づくり』
「斐伊川水系生態系ネットワークによる大型水鳥類と共に生きる流域づくり検討協議会」との共催で開催しました。
農業や観光による地域振興や水鳥の生息環境など、宍道湖・中海を含む斐伊川流域の今後の取組について議論が行われました。
コーディネーター
舟越幹洋((株)山陰中央新報社出雲総局長)
パネリスト
佐藤仁志((公財)日本野鳥の会副会長)
神谷要(米子水鳥公園館長)
田邊達也(出雲観光協会副会長神門通り甦りの会代表)
奥森隆夫(未来守りネットワーク理事長)
山本幸正((株)ワイバード代表取締役)
中海・宍道湖・大山圏域市長会が実施した水鳥の写真コンテストの作品を展示しました。
斐伊川水系生態系ネットワークによる大型水鳥類と共に生きる流域づくり検討協議会のパネル展示を行いました。