はじめに

 宍道湖は島根県東部に位置し、また、中海は島根県と鳥取県にまたがる形で位置し、両湖とも代表的な汽水湖として知られており、その豊かな自然と優れた景観は漁業や観光・レクリエーションなどに利用されています。
しかしながら、周辺流域の社会経済活動の発展や生活様式の変化等に伴い、両湖の水環境を取り巻く状況は厳しく、その水質保全は重要な課題となっています。
このため県では、両湖の水質を保全するため、平成元年1月に湖沼水質保全特別措置法に基づく指定湖沼の指定を受け、平成2年3月に第1期の「湖沼水質保全計画」を策定し、以降、平成7年3月と平成12年2月にそれぞれ第2期と第3期の「湖沼水質全計画」を策定し、各種の水質浄化対策を総合的に推進してきています。
これらの施策推進により、流域からの汚濁負荷量は着実に減少してきたものの、両湖の水質はほぼ横ばいで推移しています。宍道湖・中海の湖沼環境をよくしていくためには、両湖の現状を知り、もっと身近に感じることで、私たち一人一人が自分でできる水質保全活動に取り組むことが大切です。
この冊子を通して、多くの方々に宍道湖・中海の湖沼環境に関する現状を知っていただき、親しみのある湖沼環境を創り出すための取組にご協力いただければ幸いです。
島根県環境生活部
平成13年3月

 


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