宍道湖・中海の湖底貧酸素化現象について
宍道湖・中海には斐伊川等の河川からは淡水が流入し、日本海からは境水道を通じて海水が流入してきます。
したがって、宍道湖は斐伊川の影響を強く受けるため淡水に近く、中海は日本海からの影響を強く受けるため海水
の半分程度の塩分となっています。宍道湖・中海の平均的な塩分は、以下のようになっています。
宍道湖と中海の塩分濃度
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宍道湖 |
中海 |
上層 |
1〜5psu(海水の約1/35〜1/7) |
10〜20psu(海水の約1/4〜1/2) |
下層 |
5〜10psu(海水の約1/7〜1/4) |
30psu(海水の約3/4) |
※psuとは、塩分の単位で1psu=0.1%です。海水の塩分は約35psu(3.5%)です。
このように同じ湖の中でも上層では塩分が薄く、下層では塩分が濃くなっています。
図2中海−大橋川−宍道湖における水塊構造の模式図
(引用:徳岡(2001),LAGUNA,8を一部改変)