• 背景色 
  • 文字サイズ 

島根県農業試験場研究報告第13号(1975年12月)p93-110

島根県海岸砂丘地におけるデラウエアブドウの栄養診断に関する研究第3報

生育、果実品質、葉内無機成分および土壌特性相互間の相関関係について

 


 

 


竹下修、倉中将光、澤田真之輔、村上英行


摘要

 海岸砂地地帯にある25のデラウエアブドウ園で、2か年にわたり調査された各種のデータから124項目の数値を選び、各項目相互間15,129組合せの相関係数を計算し検討した。

 

  • 果実の品質は一般に年次変動が少なかった。糖度や着色は土壌の埋化学性や一部の葉内成分との相関が高いのに対し、遊離酸は枝葉の生長との相関が高く、とくに結果枝が遅伸びすると酸が増えた。

 

  • 収量は両年の変動がはなはだしく、10a当着房数を除きその他の項目との間に安定した相関はみられなかった。粒重は開花期の葉の大きさと高い正の相関があった。

 

  • 枝葉の生長は、開花期においては両年の間の相関は極めて高かった。遅伸びする園は翌年もその傾向があった。結果枝の伸長は土壌の酸度に関連する項目との相関が高く、Y1と正、pHや石灰飽和度と負の関係があった。

 

  • 葉内無機成分では、マンガンや亜鉛が注目された。マンガンは糖度と正、亜鉛は着色と正、遊離酸と負の関係があった。そしてマンガンは土壌腐植、有効リン酸、塩基置換容量などと正、葉内カルシウム、窒素、マグネシウムなどと負の相関があった。
    back

お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
  <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方>
  迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。
   以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。
  @pref.shimane.lg.jp