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島根県農業試験場研究報告第6号(1963年11月)p79-95

島根県の畑作土壌に関する研究(第1報)

出雲平坦地域の畑地土壌の理化学性について


 


岸井正憲


摘要

 島根県の出雲平坦地域における畑地土壌の理化学的特徴について研究を行ない、次の結果を得た。

 

  • 地質系統と土壌断面の異同で分類を行ない、5土壌地帯13土壌統を設定した。

 

  • 土壌統別に問題点の検討を行ない、火山灰土壌地帯は強酸性で礬土質的性質が強く、他の4地帯の土壌はー般に物理性が不良である。また、第三紀層土壌地帯の丘陵地では水蝕があり、砂丘地では風蝕があることを指摘した。

 

  • 土壌統別に対策を検討し、本地域畑地土壌の物理性改良には土性の改良、深耕、牧草導入、有機物の増施を行ない、火山灰土壌の改良には酸性の矯正、有機物の施用、燐酸の増施が有効であることを明らかにした。

 

  • 土壌統別に導入作物の検討を行ない、第三紀層土壌地帯はナシ、カキ、チヤ、牧草,沖積層地帯は蔬菜、砂丘地帯はブドウ、花崗岩地帯はチヤ、火山灰地帯は根菜を適当とした。
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