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12.栄養診断と対策

3)葉色と無機成分含有率


樹体内の無機成分を瞬時に測定する器具がない現在では,経験的に葉,枝の色,伸び,大きさ,太さなどから推定する場合と新梢を持ち帰って分析する方法とがある。前者は長年の経験を経ないと判断を誤り,的確な処置ができない恐れがある。後者は分析データがでた頃にはすでに処置する時期を逸しており,後手にまわざる得ない。
そこで,瞬時にしてある程度の栄養状態を判定できるかどうか市販の葉色計を用いて試みたのが図12-1である。ブドウの生長に最も関わりのあるのが窒素であり,葉身の葉色値と窒素含有率との間には,無加温ハウス栽培及び加温栽培とも開花20日後において正の相関が認められた。したがって,この時期における葉身の窒素含有率を瞬時にほぼ推定できることから,追肥時期や量を決定する判断が可能と考えられる。このほか,成熟期においても相関が認められたことから礼肥施用の判断ができるものとみられる。

図12葉内窒素含有率と葉色との関係

 

樹相診断

 

 


 


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