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吉田議員

(問)Uターンを進めるためのふるさと教育の充実について
1.いかにふるさとへの誇りと愛着を育むかについては、地方創生の観点からも、学力向上に優先して取り組む課題だと思うが、所見を伺う。
2.ふるさと教育は、どんな方針に基づき、どのような取組みがなされているのか、また、Uターンにつながるような先進的な事例があれば伺う。
3.「しまねのふるまい推進プロジェクト事業」の周知と利用の状況、また、これからの展望について伺う。

 

(答)教育長
1.ふるさと教育は、平成17年度から小中学校を中心に取り組んできました。島根県総合戦略において、「しまねに定着、回帰・流入するひとの流れづくり」を実現する「地域を担うひとづくり」の施策の一つに位置付けられており、子どものときから地元への誇りや愛着を高めることで、定住やUターンにつながる大変重要な取組だと考えております。

 

2.ふるさと教育の基本方針では、学校・地域が相互理解の上、連携して取り組むこととしております。
地域においては、大人も地域の魅力や歴史・文化を学び、再認識することが重要であり、地域の学びの拠点である公民館において、子どもとともに学ぶ取組を支援しております。
学校においては、全ての市町村の小中学校において、小中学校9年間を通した系統的・発展的なふるさと教育に取り組むよう、中学校区ごとに計画を立てて、推進しております。
先進的な事例としては、吉賀町では「ふるさとでの学びや体験をもとに、いつの日かふるさと吉賀町を支える人材の育成」を目標に掲げて、町ぐるみでふるさと教育の取組を進めております。
この取組は、サクラマスが生まれ育った川へやがて帰る生態にちなんで「サクラマスプロジェクト」と呼ばれ、昨年度末に条例を制定し、学校・地域の両方でこれを推進しております。
また、邑南町では、「世界へも羽ばたける力」を育成するための学校・家庭・地域協働プロジェクトを立ち上げられたところです。
年に1回「おおなんドリーム学びの集い」を開催し、小中学校と矢上高校、石見養護学校、自治会代表など地域の子どもから大人までが一堂に会してふるさと教育で学んだ成果を発表したり、町づくりへの提言を行ったりしています。
また、隠岐の島町、海士町、出雲市、津和野町においては、子どもたちがふるさとの宝や課題などについて学んだ成果をもとに「子ども議会」において市長・町長に対して、意見を述べる場を設けています。
ふるさと教育は、県内全ての市町村において工夫をこらした特色ある取組が展開されているところです。

 

3.島根県では、「ふるまいはしまねの宝!」をスローガンに、平成22年度から「しまねのふるまい推進プロジェクト」を始めており、ポスター、テレビ、ラジオなどにより事業の周知を図っております。
学校や地域では、「ふるまい」を定着するために様々な活動に取り組んでおります。
しまねのふるまい推進指導員派遣事業では、教育現場の経験者などの「しまねのふるまい推進指導員」を、PTAや公民館などでの研修に派遣し、講演やワークショップを行っております。
今年度は既に県内100か所以上に派遣し、3,000人を超える方が参加されております。
地域における取組としては、参加者が交流しながら、親としての役割や子どもとの関わり方について学ぶ親学、親が学ぶ「親学プログラム」を島根県で独自に作成しております。
この中にも「ふるまい」について考えるものがあり、「親学プログラム」を活用した学びの場が、平成26年度は170回持たれ、延べ5,000人近くが参加しました。
今年度も、公民館、PTA、職場など、県内各地に広まり、地域ぐるみで実践されております。
今後も、引き続き「しまねのふるまい推進プロジェクト」の周知を行うとともに、学校・家庭・地域と連携し、県全体での「しまねのふるまい」の定着に向けて事業を推進してまいります。


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