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三島議員

(問)生きる力を持った人づくりについて
1.今後の学校図書館活用教育の充実について、決意を伺う。
2.「子ども読書県しまね」の取り組みを通して、どのような人づくりを目指したいのか、所見を伺う。
3.県立図書館について感じていることを述べたが、所感があれば伺う。

 

(答)教育長
1.まず、今後の学校図書館活用教育についてです。
国は学校教育において「どのように学ぶか」という、学びの質や深まりを重視し、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習、いわゆる「アクティブ・ラーニング」とよばれておりますけれども、そのアクティブラーニングや、そのための指導方法等を今後充実させていくとしております。
この流れは、県が学校図書館活用教育で展開している、自ら課題を設定し、分析・整理しながらまとめて発表するという課題解決型の学習と方向を同じくするものと考えております。
また、第2期しまね教育ビジョン21に示す、知識・技能などの「学んだ力」と学習意欲など「学ぶ力」を相互に作用させながら、主体的に学んでいこうとする子供を育成することとも重なります。
今後とも、知識・技能の定着、また学習意欲の向上を実現するとともに、課題の解決に向けて主体的・協働的に学んでいく方法を身に付けさせるよう、学校図書館活用教育の充実を図ってまいります。
 

(答)知事
2.この取り組みによりまして、県内の学校で、人のいる学校図書館が実現をし、子供たちにとって居心地のよい図書館ができ、たくさんの子供たちが訪れるようになったというふうにみております。
図書館は、外の世界に開いた窓のようなものでありまして、子供たちの未知なるものへの関心を引き起こし、自分の世界、あるいは物の見方を拡げてくれるわけでございまして、これは子供たちの心の成長にとって大変大事なことだというふうに考えております。
子供たちは、読書を通しまして自分の世界を広げ、自分たちの周りでなく、いろんな世界があるんだなあと、あるいはいろんな人がいるんだなあと、そういう感覚を身に付けておくということが大事なことだろうというふうに思っております。
子供たちがそうした本に出会う環境を作ることが、我々大人の仕事でございまして、これからも、そういう方向で努力をしていきたいというふうに思います。
他方で、本の世界だけではいけませんのでありまして、実際の世界との関わりも行う必要がありますし、心の成長と同時に身体の成長も大事なわけでございまして、そういう意味で本の世界だけでなく、その周辺にある世界にも子供たちが足を踏み入れる、関心をもつ、そういう複雑、難しいことでございますけれども幅広い活動ができる子供たちを育てていくということが必要だろうというふうに思います。

 

(答)知事
3.先ず、県立図書館が「日本建築家協会25周年賞」を受賞することができましたのは、利用者の一人として、心から喜んでおります。
県立図書館は、周囲の緑豊かな環境と調和した、美しいモダンな建物であり、私もいいところだなと思っているところでございます。
また、県立図書館には、図書資料の収集・保存・貸出、市町村立図書館や学校図書館の支援に留まらず、県民一人ひとりが持たれる関心に応えたり、県民が抱える課題解決を支援することを通じまして、地域社会を活性化するような役割を期待をしております。
そのためには、県立図書館は、県民の暮らしに役立つよう、積極的に情報提供ができる力を付けていくことが必要だというふうに考えております。
今後とも、図書館のあり方につきましては、県民の皆様のご意見などもお聞きしながら、充実に努めてまいります。

 

(答)教育長
3.次に、県立図書館のあり方についての所感を、ということですが、県立図書館は、昭和43年に建築され、開館当初は17万冊の収容能力でした。築46年が経過していますが、この間、図書の貸し出しはもとより、幅広い分野の本や郷土資料の収集・保存、ビジネス・医療・法律等に関する資料の情報提供など、来館者の声や県全域の利用者の要望に応えるよう努めてきたため、蔵書や資料が年々増加してきております。
そのため、昭和58年に新館の増築や地下に書庫を設置し、収容能力を30万冊に増やしてきました。その後も、書棚の増設、収容能力の高い可動式の書棚の導入、元々吹き抜けであったホールに書棚を新たに設けるなどの対応を行うことにより、現在は65万冊の収容能力となりましたが、逆に、少し窮屈な印象を与えることとなったかもしれません。
今後とも、議員からご指摘いただいたさまざまな課題について、検討を進めるとともに、地域社会の活性化に寄与するため、図書館機能の一層の充実に努めます。そして、利用する人の心が安らぐような空間となるよう、努力してまいります。

 

 

 

 

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