• 背景色 
  • 文字サイズ 

三島議員(無)

 

(問)指定管理者制度と県立図書館について

 1.県立図書館が担うべき役割と現状についての所見を伺う。

 2.開かれた図書館作りに向けた自己改革についての所見を伺う。


(答)知事

 1.次に、県立図書館の担うべき役割と現状であります。

 現在の県立図書館は、県内最大の図書館として昭和四十三年十月に建設されました。それ以来、来館者への

 図書貸出や相談サービスをはじめ、図書や資料貸出により市町村図書館等の活動を支援してまいりました。

 もう一点の主要業務として、明治六年の島根県立松江書籍縦覧所以来、県内外に残る島根県に関する古文

 書等の郷土資料の収集・保存・解読をはじめ、市町村立図書館等で対応困難な専門書等、幅広い資料の収

 集・保存に努めてまいりました。こうした研究成果は、例えば、一昨年は収集した古地図の一部を館内で展示

 公開し、来館者の皆さんから好評を得たり、古文書を読む会の活動に活用してまいりました。

 この二つを主な県立図書館の機能として、図書館サービスを提供してまいりましたが、八市全市に図書館が

 設置されることになるなど、県内に三十二の公立図書館が整備される状況になってまいりました。

 今後は、市町村の図書館との機能分担や連携のあり方を整理し、他館とのインターネット検索システムを活

 用した情報提供サービスを拡充するなど、高度で課題解決に役立つ県民サービスの提供ができるよう努めてま

 いります。

 

 

(答)教育長

 2.まず、図書館についてであります。

県立図書館は県内の公立図書館では最も早く設置されておりまして、いわばもっとも老舗の図書館でありま

 す。現在では、公立図書館が三十二館市町村で設置されております。日常的な一般図書の貸し出し機能など

 の多くは、そうした市町村の図書館が担うことになります。

 県立図書館は老舗としての暖簾にふさわしい専門性の高い、いわば高度なサービスを提供することが求め

 られるようになっていると考えております。

 そして、「本を借りよう」という人だけでなく、「図書館で聞いてみよう」「司書に相談してみよう」と思われるよう

 な図書館になる必要があると考えております。そのためのひとつとして現在「ビジネスや就業支援のコーナ

 ー」を設置しております。

 これからはこれに加えまして、子育て支援、高齢者支援などの県民が日常生活で抱く様々な課題解決に役

 立つ情報提供が的確に行えるよう調査相談機能の強化が必要であります。

 ただ今アスベスト工事中でありますが、リニューアルオープン後は、職員のさらなる専門性とスキルを高め、

 より一層、県民の皆様にとって利用のしやすい開かれた図書館を目指して参りたいと考えております。


(問)就業環境の整備について

 1.小学校・中学校・高校を通じたキャリア教育についての所見を伺う。

 

(答)教育長

 1.次に、キャリア教育についてであります。

現代社会において、フリーターやニートの増加が問題となるとともに、個人投資家がインターネット等の株取引により巨額の利益を得ていることが、頭を使うかっこいいビジネスとしてマスコミで盛んに報道されております。

 私としては、学校教育において、児童生徒に対し、自らの体を動かし汗を流して働くことの尊さや仕事とは忍耐を伴うものであることなどを教えていくことが大切であると考えております。

 これまでも、小学校においては、様々な職場見学や、農業や商業の学習などを実施するとともに、中学校及び高等学校では、職場体験あるいはインターンシップや、経営者・技術者による講演等を実施しております。

 また、ふるさと教育でも、小・中学校において様々なものづくり体験が実施されており、こうした取り組みも、キャリア教育の一環であると考えております。

 今後とも、これらの施策を通じて、コミュニケーション能力や、自らの考えをまとめ実行する能力などを養いつつ、勤労観や職業観を育むため、キャリア教育の一層の充実に努めてまいります。

 

 

 


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp