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山根議員

(問)ふるさと教育について

1.ふるさと教育の効果や、より良い在り方について、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.ふるさと教育の効果や、より良い在り方についてのご質問にお答えいたします。

 議員から「すり込み」との表現もありましたが、すり込もうと意図しても、島根の子どもたちが心の底からふるさとへの愛着と誇りを実感しない限り上滑りになってしまいます。この難しい課題に挑戦してきたのが、島根県のふるさと教育であります。

 ふるさと教育は、地域の教育資源であります「ひと・もの・こと」を活用しながら、テストの点数だけでは測りきれない子どもたちの本物の「生きる力」を伸ばそうという理念に立った教育の方法論であり、体験活動や言語活動が重視されている現行の学習指導要領が公表された平成19年度より2年も早く、平成17年度から全国に先駆けて着手した先駆的かつ実験的な取組であります。

 これは、郷土の歴史、文化、伝統等の「知識」の習得だけを図ろうとするものではなく、「生きる力」の重要な要素と考えられております「思考力・判断力・表現力」や「主体的に学習に向かう意欲・態度」をバランスよく育んでいくために、学校教育と社会教育が連携して、教育の新しい方法論を、試行錯誤の中から練り上げていこうという狙いを持った事業であります。

 そして、事業開始から13年を経過し、現在は、「教育の魅力化」の理念のもとで、ふるさと教育とキャリア教育とを一体的・系統的に進めることで、社会の一員としての自らの役割を見い出し、それぞれの個性を最大限発揮しながら自立して生きていくことができるような資質・能力を育成しようという考え方で事業を進めております。

 13年積み重ねてきておりますが、まだまだ試行錯誤の挑戦が必要であります。今後も、ふるさと教育の原点や理念を大切にしながら、より良い教育の方法論をめざして更なる試行錯誤を重ねていく中で、議員からご指摘がありましたように「島根で活躍したい」、「島根の将来を支えていきたい」という本物の志が島根の子どもたちに一層備わっていくよう、現場の積極的な取組を激励していきたいと考えております。以上であります。

 


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