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白石議員

(問)県立図書館のミーナの活用状況等について

1.導入後のミーナの利用状況を伺う。

2.専属の職員が配置されているか伺う。

3.ミーナ導入の周知や使い方講習をしているか伺う。

4.ビジネス支援は、ミーナの使用だけでなく、書籍やパンフレットの紹介、図書館での研修等もあると思うが、県立図書館の状況を伺う。

5.商工労働部や商工団体、市中銀行など、ビジネスに関係する部署や機関と連携しているか、また、どのように連携しているか伺う。

6.今後少しずつデータベースを充実させていくことはできないか伺う。

7.ビジネス支援図書館推進協議会の「ビジネスライブラリアン講習会」に参加できる予算をつけられないか伺う。

 

 

(答)教育長

1.市場情報評価ナビ「ミーナ」でありますが、県立図書館では、平成28年5月にミーナの検索端末を設置し、サービスを開始いたしました。その後、しまね産業振興財団や商工団体など産業支援機関との連携などを通じまして、利用は徐々に増加してきております。

 開設当時は月平均3件程度の利用でありましたが、現在、月平均10件程度となっております。

 利用目的につきましては、主に、マーケティングや事業計画書の作成のため、産業支援機関の担当者や起業を考えておられる方々に利用されておりますほか、学生が卒業論文の資料として利用するなど、幅広くご利用いただいております。

 

2.ミーナの利用支援を含めまして、ビジネス支援に関するレファレンスを担当する専任配置として、司書1名と嘱託司書1名の計2名を置いております。

 

3.県立図書館では、産業支援機関との連携を重視しておりまして、ビジネス支援のキーパーソンの役割を担っておられます産業支援機関の担当者の方に、まず実際にミーナを活用してもらいたいという考えから、司書が一緒に端末を操作して使い方を身につけてもらう講習会を県立図書館で行っております。

 このほか、企業向けの周知の方法としては、商工労働部が作成しております「企業支援施策ガイドブック」で紹介してもらっておりますほか、県立図書館が開催するセミナーでの説明や、関係機関の会議に図書館の司書が出掛けて説明を行っております。

 広く県民の皆さま向けの周知といたしましては、「フォトしまね」や「図書館だより」で紹介しておりますほか、県内公立図書館が集まる会議で説明などを行いまして、図書館のネットワークを活用した周知も行ってきております。

 

4.県立図書館では、まずデータベースの検索・閲覧の利用としては、ミーナをはじめとしまして、新聞記事が検索・閲覧できるデータベースや、法律・判例の情報、あるいは官報が検索・閲覧できるものなど五つのデータベースを開設し、利用に供しております。

 これらデータベースに加えまして、一般の図書の書架とは別に「ビジネス・就業支援コーナー」の書架を設け、司書がビジネス支援に役立つ図書や情報を選別し、提供しております。

 また、平成29年9月からは、しまね産業振興財団との共催によりまして「よろず支援拠点相談会」を、県立図書館の中で毎月開催し、図書館の司書と産業振興財団の職員で対応しておりまして、これまでに半年間で12件の経営や起業に関する相談に応じております。

 

5.県立図書館と産業支援機関等が連携することによりまして、相談者に対しまして「入口」から「出口」まで切れ目のない連続的な支援ができると考えております。

 県立図書館としては、県民の皆さまに身近な施設であるという特性を活かしまして、ビジネスに関する情報や相談を求められる多様な方々に対応するという、いわば「ポータル」としての役割を担っております。そうした中で、より専門的な対応を要する案件につきましては、速やかに産業支援機関につないでおります。

こうした連携によりまして、起業を実際にお考えになっておられます方々が、県立図書館のビジネス支援サービスを活用し、産業支援機関からのサポートを得て実際に開業につながったという成果もでてきていると聞いております。

 このような成果が数多く生まれますように、商工労働部や商工会議所、中小企業団体中央会など11団体とともに「ビジネス支援サービス協議会」を設立し、更なる連携強化に取り組んでおります。

 また、金融機関との連携でありますが、今後、ビジネス支援サービスに関する説明会を開催していく予定にしております。

 

6.現在、県立図書館が利用に供しております五つのデータベースがございますが、この現状での評価でございますけれども、実際にビジネス支援のレファレンスを担当している司書からは、県立図書館としては、現在の五つのデータベースが必要十分なレベルではないかとの意見を聞いております。

 なお、今後、新たなデータベースサービスが提供されていく可能性もありますので、現場の司書の意見を聞きながら、都度適切に判断して参りたいと考えております。

 

7.司書の専門性の向上は、図書館運営の根幹に関わる重要な使命であると考えております。

 先ほど議員からご紹介いただきました講習会につきまして、県立図書館に聞いてみましたところ、長年の実績もあり、ビジネス支援スキルの向上が評価されている大変有用な研修であるということでありました。平成30年度当初予算において、この講習会への参加経費を予算化したところだと聞いております。

 


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