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和田議員(民主県民)

 

(問)食育について

1.学校における食育の取組状況及び課題と展望について伺う。

2.学校給食で旬の魚を提供することについて現状と課題、今後の取組について伺う。

3.子どもたちの健康でたくましい体づくりを進め、島根らしい教育を実現するために「食」そのものをどう位置付け、学校給食に地域の食材をどのように活用していくのか、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.食育は大変大切なことと考えており、現在、教育活動全体で取り組んでいるところである。

 各学校における食育を推進するためには、全県で六十名配置している栄養教諭の指導を受けながら、学校全体で取り組む必要がある。

 このため、各学校においては、「食育担当者」を置き、児童生徒への指導計画を作成すること等により、取組を進めている。

 また、今年度から、六月と十一月を「ふるさと給食月間」と定めており、郷土食や行事に伴う献立を提供したり、地元の生産者の皆さんと一緒になって、収穫した野菜をその日の給食で使い会食、地元の調理師から、魚のさばき方と料理法を学ぶといった取組が進められている。

 学校給食の目標は、子どもたちに安全で新鮮な食材を提供すること、あるいは、子どもたちの住む地域の自然や文化、産業への理解を深め、「食」への感謝の念をはぐくむといったことである。

 そのためには、学校給食にできるだけ多くの地域の食材を取り入れることが大切である。

 学校給食への地場産物の活用は年々向上しているものの、価格や量の確保等の課題を抱えている。

 今後、こうした課題に対応し、学校給食に地場産物の活用が一層進むよう、市町村教育委員会や関係部局と連携して取り組む。

 

2.魚離れが日本全体で進んでいるが、各学校では、学校給食の献立作成にあたって、メニューの偏りがないよう配慮する中で、魚についても、調理法に工夫を加えながら、積極的に使うよう努めている。

 ただ、口の中で骨をより分けられるような形での魚料理の提供は難しいところである。

 生の魚を調理し提供していくためには、衛生面と手間、調理時間の制約があるため困難であり、また、県産の魚の活用については、価格、量の確保等様々な課題もあり、実際には県外産のものや加工品が使われており、なかなか難しいという現状もある。

 議員御指摘のとおり、島根の子どもたちに、県内産の新鮮な魚を味わわせることは、島根の食文化のみならず、ふるまい向上運動の中の「はしの正しい持ち方」など、日本の文化を守るという観点でも大変意義のあることである。

 今後、課題が一つでも解決するよう、市町村の学校給食関係者や生産者、農林水産部とも連携し、できるだけ県産の魚が提供できるよう努めてまいりたい。

 

(答)知事

3.島根の子どもたちが、生涯にわたって健康でたくましく生きていくためには、望ましい食習慣を身に付けることが大変大事なことである。

 現在も、学校、家庭、地域を対象とした様々な食育推進活動を展開しているところである。

 栄養の偏りや食習慣の乱れといった大きな問題を解決するためにも、学校で「食」の大切さを教えることが大事ではないかと思う。

教育委員会でも色々な活動が展開されている。

 学校給食は、栄養のバランスのとれた理想的な食事であるとともに、「食」について学ぶのに良い「教材」となる。

 例えば、食文化として、地域地域の郷土食や行事の際の食事を、給食を通じて学んでいる。

 具体的には、「うずめめし」「笹巻き」「しじみ汁」「さざえごはん」「イカ飯」などを給食でも経験できる。

 学校給食において、地域食材を活用することは大変よいことで、その活用割合は全国平均より高い。全国二十六%程度、島根県四十%ぐらいと高く、米百%、牛乳百%、卵七十三%、野菜四十%といった状況である。

豊かな自然とおいしい食材に恵まれた島根の子どもたちが、今後とも、地域の食材を十分に味わえる学校給食となるよう、市町村と一緒になって充実に努めてまいりたい。

 

 

 

 


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