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報告第60号

 

(小林高校教育課長)

 報告第60号平成23年度島根県公立高等学校入学者選抜についてご報告する。

 まず、主な日程についてであるが、学力検査は平成23年3月8日であり、これは既に公表済みである。合格発表日、定時制課程の第2次募集の検査、定時制課程の合格発表については、今回初めて報告させていただく。昨年度はインフルエンザの関係で追検査の日程を入れていたが、今年度は現在のところ、行わない考えであり、例年のスケジュールに合わせている。

 2つ目は各学校の選抜についてである。昨年度から変更があった学校について、4つに分けて入れている。資料8の1の2(1)個人調査報告書、いわゆる内申書であるが、これと学力検査との比率は各学校が定めて、県教育委員会が承認することになっている。出雲高校は理数科を含めて全学科において、従来は50対50であったが、40対60とした。出雲農林高校は50対50を60対40、浜田高校は50対50を40対60に変更するということである。出雲高校、浜田高校については、学習を含めて最後まで粘り強く頑張って欲しいということから、実際に高校生活に適応できるかどうかを判断したいということである。出雲農林高校については、中学時代の状況、意欲を重視したいということでこのように変更している。

 (2)推薦入学の募集定員については3校で変更がある。矢上高校については、従来、産業技術科で推薦入試を行っていたが、新たに普通科においても行うこととし、全学科で推薦入試を実施する。隠岐島前高校については、従来10%であった推薦の割合を20%にするということであり、学校の中でリーダーになるような生徒を求めたいという理由でこのように変更するということである。宍道高校については、本年度の入学者は120名を超えたが、推薦入試の出願者がわずか6名だったので、推薦の割合を30%に落とすということである。

 (3)傾斜配点とは、学力検査で国・英・数・理・社それぞれ100点ずつの500点満点という配点になっているものを、例えばある教科を倍にしてその教科を重視するなどの形を取ることである。本年度入試では松江工業高校の全学科と江津高校の英語科で行っていた。松江工業については、来年度入試は数学を200点としていたものを100点に変えたいということである。これまで傾斜配点をしても最終的な結果があまり変わらず、200点とすると、受検生もやや不安に感じるという状況も踏まえてこのようにしたいということである。

 (4)募集方法について、従来、松江工業高校、情報科学高校、松江商業高校の3校でくくり募集というものをやっていた。1年生は科に分かれず入学し、2年生になる段階で科を決めるというものである。松江工業では、機械科と電子機械科、電気科と電子科と情報技術科、建築都市工学科の3つをくくりとし、2年生になる段階でそれぞれの学科に分けていた。しかし、できるだけ早い段階から専門性を身につける教育を行いたいという考えで、1年生から学科毎の募集としたいということである。

 3のスポーツ特別推薦については、先ほど保健体育課から説明した重点校の指定に連動して変更する。文化特別推薦については、松江東高校の合唱と出雲高校の放送を実施しないということである。

 8の2をご覧いただくと、重点校として県立学校を代表するところでスポーツ特別推薦を実施する学校を掲載している。男女両方があるときは別な種目として考え、指定競技が1つである場合は各校4名以内とする。指定競技が2つ以上である場合は総計で8名以内、ただし1競技では4名までとする。例えば安来高校はフェンシングの男女とバレーボールの男女で4種目あることになるが、その合計は8名以内で、男女別の各競技で最高4名までという意味である。

 8の3は文化特別推薦である。来年度は7校で実施する。7校の内、島根中央高校、浜田高校、浜田商業高校、益田高校と4校が西部の学校となっている。ただし、文化特別推薦については、志願状況が非常に下がっている。現在、教育課程審議会へ入試制度全般について諮問中であり、このことについても何らかの答申があると思うので、それをもとに検討していきたい。

 8の4は来年度入試の学校別の一覧表であり、推薦入試の定員の割合と選抜方法、一般入試の個人調査報告書と学力検査の比率、スポーツ特別推薦及び文化特別推薦の実施校等をまとめている。

 8の5は今後の高校入試に関わるスケジュールである。

(今井教育長)

 文化特別推薦の実施校はどのようにして決めているのか。

(小林高校教育課長)

 学校と高文連で協議して決定している。

(今井教育長)

 推薦基準はどのようなものか。

(小林高校教育課長)

 この推薦入試のねらいは文化系の部活動の活性化を図るとともに、優秀な人材を育成し、表現や技能を向上させ、県内における文化活動を活性化して文化の振興を図るということである。試験は面接を中心としているが、実際には中学校で行っていない部活動などがあり、実績というものがないので、調査書や個人調査報告書に記載してもらうことになる。このため、中学校の先生からはなかなか手を挙げにくいという話もあり、入試のあり方について今後検討が必要と考えている。

 

 


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