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報告第9号

(秋利義務教育課長)

 報告第9号平成23年度島根県公立学校教員採用候補者選考試験実施についてご報告する。

 既に5月6日に記者発表し、5月7日から実施要項等を配付しているところであるが、教員として優れた資質、能力を備えた人材を確保するために実施する選考試験である。資料3の1の第2で主な改善点として3つ載せている。

 1つ目は(1)で前年度も採用計画を前倒しして、募集人員を30名程度増やしたところだが、引き続き厳しい経済状況、雇用情勢の中で、今年度も採用計画を再度見直して募集人員を前年度並みの人数にした。小学校等で統廃合があるということで、厳しい状況ではあるが、できるだけ募集人員を増やしたいということもあり、そういう形にしたところである。丸1のシニア枠、あるいは丸2、丸3のところの石見・隠岐地域限定採用枠、あるいは身体に障害のある者を対象とした選考を別枠で設けることについては、昨年度と同様に引き続き継続して行う。

 2つ目が(2)でこれが新たなことであるが、中学校について、特別支援教育担当枠を新設する。これは教科担任の外数として、若干名募集するというものである。教科の免許と、盲・ろう・養護学校、特別支援学校教諭のどれか一つの普通免許状を有する者を資格として、特別支援教育の担当として、専門的な知識を有する者を任用したいとしたところである。

 3つ目が(3)で高等学校について、初めて福祉という教科で石見地域限定枠を若干名募集する。現在、県内4校で授業が行われているが、免許状所有者が松江、出雲地区に生活本拠地を置いている者が多いため、石見地域の福祉教育を継続して担っていく人材を確保したいということで設けたものである。

 3の2の第3採用予定者数をご覧いただきたい。22年度と23年度を比較すると、小学校、中学校はそれぞれ80人程度で昨年度と同様であり、Vの小・中学校は内数で5人程度である。VIの高等学校は20人程度、それからVIIが先ほど申し上げた福祉の関係で若干名である。特別支援学校は20人程度、特別支援学校小学部は石見地区限定で若干名ということである。養護教諭は18人程度、栄養教諭は3人程度で全部で合計171人となっている。昨年より8人程度少ないが、若干名というところは昨年度よりも少し多いと考えている。

 第1次試験は7月17日から実施し、結果発表を8月10日に行い、第2次試験は8月29日から1週間かけて行い、結果発表を9月30日に行う予定としている。

(北島委員長)

 若干名とは大体どのくらいを想定しているのか。

(秋利義務教育課長)

 例えば、先ほど申し上げた中学校の特別支援教育担当であれば5人程度ということを考えている。

(安藤委員)

 高校の普通免許状の福祉というのはどういった形で取得できるのか。

(小林高校教育課長)

 福祉という科目が高等学校の教科となったときに、免許保持者がいなかったので、全国で免許の認定講習を行い、島根県でも特に家庭科の先生などがこの講習を受けて免許を取った経緯がある。その時に免許を取ったものが今数名いるが、実際の大学で学んだのではなく、家庭科の教員になってから免許を取ったということである。

 また、最近ではいろいろな福祉系列の学部等、4年生大学で教職課程が設けられており、そこで必要な単位を取って免許状を取得する者が少しずつ増えている。中国地方でも2、3の大学で福祉免許を取れるようである。

 実際に授業を行っているのは、益田翔陽高校、邇摩高校、松江農林高校の総合学科と新しく開校した宍道高校の家政科の4つである。

(安藤委員)

 福祉という授業を行うということか。

(小林高校教育課長)

 英語、数学と同じように福祉という授業である。


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