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意見陳述

 

(木村衣月子子どもの人権オンブズパーソン代表)

 子どもの人権オンブズパーソンという市民グループの代表をしている木村衣月子である。

 今日はもしかしたら非公開と思っていたが、記者もおられるので、事案の細部については被害生徒の人権上、余り細かいことは、5分なので言えないと思う。主に手続面での問題性を中心に話したいと思う。

 この事案は、平成18年から19年にかけて、県西部の県立学校高校の最初は教頭、それから校長になったわけであるが、最初、自校の高校1年生の不登校だった女子生徒に対する不適切な行為の事実認定をどのようにしたのかの手続が問題であると思っている。

 被害を受けた生徒は傷を負っていると思うが、本人が話しやすいように事情聴取をして、それが事実確認としてどのように生かされたか、そういう記録がきちんとできていたかということである。その事実確認の書類を審査をして、教育委員に事情聴取の記録ときちんとした書類をもとに丁寧な説明があって、懲戒処分の基準に沿って審議されるべきであったと思うが、情報公開により入手した資料を検討したが、恐ろしくきちんとできていなかった。私は不登校の子どもや色々つらかった子どもと一緒にやっているし、以前からわいせつに関して被害児童生徒や保護者と色々やってきて、今までも数件かかわったが、今回のようにひどいのは初めてである。

 問題なのは、事実確認を丁寧にやったかということである。男性がいると話しにくいと思うが、男性も含めての事情聴取だったと思うので、本当に本人の意思が通った事情聴取の仕方であったか。そして臨床心理士が事情聴取をされているが、あなたの言ったことはこれでよいかという確認をとるのが当たり前のことであるが、それがなされていなかった。したがって、事情聴取の記録を見ると、三論併記で生徒に2回、先生に2回事情聴取されているが、時系列もよくわからないし、まとめ方が教員に対する質問の仕方に焦点を当てたまとめ方になっている。被害生徒に焦点を当てたまとめ方もあったのではないかと思う。

 細かいことであるが、随分質問事項に誤りがある。例えば保護者は熱心に指導してもらったので問題にするつもりはないということが書いてあるが、それだけではなくお母さんは処分をしてほしいとか、お父さんは怒っているということもあったはずである。事実確認を再確認をしてもらいたいと思う。

 今回、教育委員に渡ったペーパーは、A4の1枚であるが、処分案が書いてないのが不思議である。

(書記)

 5分経過しました。

(山根委員長)

 意見陳述の5分間が終了したので、意見陳述を終了してください。

(木村衣月子子どもの人権オンブズパーソン代表)

 それから密室で審議されている。戒告処分ということであったが、懲戒処分の基準に照らしてみると、わいせつ目的であれば、自校の生徒であれば、当然免職である。セクハラを繰り返したとすれば、戒告ではない。その辺もきちんとやりましょうということである。

 

 

 


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