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報告第89号

○秋利義務教育課長

 報告第89号島根県教育課程審議会の答申についてご報告する。

 3月9日に教育課程審議会から答申があったところである。背景としては平成18年12月に教育基本法の改正、19年6月に学校教育法の改正、20年1月に中央教育審議会の答申、それを受け3月に幼稚園教育要領、小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領の告示があった。これを受け島根県の教育を推進するということで、島根県らしさ、島根県として特に大切にしたいところはどういうところなのだろうかということを、20年6月12日に島根県教育課程審議会へ諮問した。その中で、今後の望ましい教育課程の編成と実施の在り方について諮問し、その後6月から今年の2月まで教育課程審議会3回、専門調査員会4回にわたって審議を行っていただき、3月9日足立会長から答申をいただいたところである。

 審議会の委員の構成は、審議委員16名、専門調査員22名である。専門調査委員は、教育課程について専門に調査研究してもらい、審議会に報告する組織である。

 答申の骨子であるが、基本的な考え方として、3つの観点を重視するということで、1点目は、島根県の豊かな自然や歴史、文化、教育熱心な人々など恵まれた教育資源を生かす、2点目は、子ども一人一人の感性を基盤とした、確かな学力(知)・豊かな心(徳)・健やかな体(体)をバランスよくはぐくむ、3点目は、多面的・総合的な指導と、教科等の特質に応じた重点的な指導の両面から指導を工夫するということである。

 主な内容であるが、幼稚園について1点目は人とかかわる力ということで、自分の家から初めて集団生活を行う幼稚園児にとって先生や子ども同士の色々なかかわりの中で自分自身の充実感や満足感を味わったり、あるいはそういった生活の基盤をつくっていくということである。

 2点目は、体験活動を通した思考力の芽生えということで、特に幼稚園児は、遊びの中で島根県の豊かな自然等の周囲の環境と積極的にかかわることで、豊かな感性や思考力の芽生えを養うということである。

 3点目は、規範意識の芽生えということで、初めての集団生活の中でよい行動とはどういうことなのか、してはいけない行動というのはどういうことなのかということを体験を重ねて規範意識の芽生えを養うということである。

 小学校・中学校について、1点目は学習意欲・学習習慣をつけようということで、家庭での学習時間が少ないという本県の状況なども加味し、学習意欲や学習習慣をつけていく取組が必要ということである。

 2点目は学校図書館教育ということで、今回新しい学習指導要領の中で、言語の力をはぐくむということが強調されているが、特に学校図書館教育で、読書の楽しさを味わうことや積極的に図書館を活用した教育活動を行うことを大事にしてほしいということである。

 3点目は道徳教育ということで、自他を尊重し、思いやりの心を持って、法やルールの意義や遵守について理解し、主体的に判断し、適切に行動できる人間を育成するということである。

 4点目は、ふるさと教育ということで、ふるさとに愛着と誇りを持ち、コミュニケーション能力や地域の一員としての自覚を身に付けた心豊かな人間性・社会性をもつ子どもをはぐくむということである。

 もう1点、本県と関わりが深い竹島領土問題についての学習を必ず取り入れるようにすることも挙げられている。

 幼・小・中を通して1点目は健やかな心と体ということで、基本的生活習慣の定着を図るため早寝早起き、朝御飯や食育あるいはメディア教育でテレビの視聴時間が長いことも含めて、幼・小・中連携してというところある。

 2点目は、幼・保・小・中の連携ということで生活習慣や教員同士の情報交換や子ども同士の交流を大事にしてほしいということである。

 大切にしたい視点として、各園・各学校において、特色ある教育課程の編成・実施を行う際に、以下の視点について取組を推進することが明示されている。

 1点目は、全国学力・学習状況調査及び島根県学力調査により、自校の状況を把握し、それに向けた重点的な取り組みをしてほしいということである。

 2点目は、多忙、多忙感の解消のための取組を工夫し、特に先進校の取組を自校に生かすことや教職員自身の自己余裕感、達成感を持たせるような取組をしてほしいということである。

 この答申を今後は全教職員に配付し、重点事項についてはダイジェストにして、4月には配りたいと思っている。この答申をもとにして、各学校で特色ある教育課程の編成をされるように指導していきたい。

○石井委員

 24ページの伝統や文化に関する教育の項目の中に、例えばの事例の中に、総合的な学習の時間やクラブ活動において、地域に伝わる神楽や太鼓演奏等の伝統芸能という言葉が出てくるが、宗教的な意味合いのものを公教育の場で使うものの中に用語としてはっきり明記されることについて抵抗を感じる。例えば民謡という用語を使うことが望ましいと思う。

○秋利義務教育課長

 総合的な学習の時間で、地域の特色のある活動として、実際田植え歌などの行事的なこと、地域に伝わる伝統的な行事、神楽や太鼓などを含めて、子どもたちが活動しているので今までやってきた活動を大事にしてほしいという意味合いで書かれたものであると思っている。宗教的な部分で、偏ることにはならないと思っている。なお、この答申をもとにQ&Aを作成するので誤解がないような内容にして教員に説明したい。

○渋川委員

 生きろ生きろと言うだけでなく死について学ばせることも必要だと思う。リセットすればよいと思っている子どもが増えていると思う。

○秋利義務教育課長

 例えば道徳の時間で外部の方に来てもらい、生きることについての話をしてもらい、まさに生と死を見つめる教育を実際にやってきている。具体的に明記はしてないが、現場では対応しているところである。

 


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