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報告第47号

(河原高校教育課長)

 報告第47号水産練習船「わかしまね」の衝突事故について御報告する。

4の1ページをご覧いただきたい。マスコミ報道等で御存じだと思うが、水産練習船「わかしまね」が衝突事故を起こした。10月8日水曜日の夕方、隠岐の中型まき網漁船「事代丸」と境水道入り口で衝突し、19時半ごろ沈没した。

 隠岐水産高校の海洋システム科2年生13名が9月29日から日本海でのイカ釣り実習を実施しており、それを終え水揚げのため境港に入港予定だったところで起きた事故である。

 船には生徒以外に教員2名、船員10名、あわせて25名が乗船していた。衝突後、浸水したため救命ボートに乗り、最初に生徒が「事代丸」へ移り、その後2便で船員が「事代丸」に救助され、全員、命には異常がなかった。

 なお、生徒1名、船員1名がそれぞれ打撲を負った。救急車で近くの病院へ行ったが、ほんの軽い打撲であり、病院ではほとんど治療することはなく、帰ってきたということである。その後、美保関町内の旅館に宿泊し、昨日、生徒は隠岐へ帰った。

 事故に対する対応であるが、事故原因については、現在、境海上保安部で調査中である。したがって、事故原因は正式な形ではまだ出ていない。

 なお、燃料が流出したため海上保安部及び「事代丸」等で除去作業を行っており、昨日の夕方にはごく薄い油膜程度まで落ちついたと聞いている。

 なお、「わかしまね」が沈没した位置は水深10メートルと非常に浅く、他の船舶の運航に支障になっているため、早期の撤去が必要になっている。現在、鋭意調整中である。

 本年度はまだイカ釣り実習を予定していたため、延期ないし他の方法等を考えないといけない。これについて鳥取県知事及び教育長から、鳥取県の練習船「若鳥丸」の貸し出しの申し出があり、それらの利用等も含め、生徒の資格取得に影響が出ないように現在検討している。

 保護者に対しては学校から直ちに連絡し、生徒13名のうち9名はフェリーで昨日の朝帰島した。本土出身者が4名いたので、こちらは七類港から帰宅した。なお、私も昨日の朝、現地に行き生徒たちを見たが、いずれも元気な様子であった。

 なお、在校生に対しては昨日、全校朝礼で状況説明をしている。校長がこちらに来て事故に遭った生徒等の対応をしていたので、全校朝礼は教頭が対応した。また、生徒のメンタル面等の問題があるので、スクールカウンセラーが昨日、2名体制で対応している。スクールカウンセラーは普段は常駐でないが、今後、引き続き対応させるよう手配している。

 それから、昨日19時から保護者を対象とした説明会を開催し、約50名の保護者が出席された。質問等は特になかったようである。あわせて、校長の説明だけでなく、カウンセラーから子どもたちへのケアの仕方等について説明もあった。

 なお、該当の生徒は9月29日から実習に出ており土日を間に挟んでいたため、本日は振替休業で休んでいる。連休明けの14日から出校予定である。

 4の2ページをご覧いただきたい。今回非常に大きな事故だったわけだが、入港直前で生徒全員がデッキに出ていたため避難がしやすかったという点、また、入港直前ということで救命胴衣を着用させていたことから、生徒及び乗組員全員の人命が無事であったことが不幸中の幸いと考えている。校長も、第一報が入ったときに、とにかく全員無事だということで、その点は非常に安堵したと言っていた。今後こういったことがないように、安全管理、事故防止に努めていきたい。

 4番は参考にイカ釣り実習の日程について載せている。

(七五三委員)

 全員の人命が無事だったということがまことに不幸中の幸いであった。教育長以下、深夜の対応に敬意を表する。今後の対応として、生徒の資格取得に影響が出ないよう十分配慮をお願いする。また、このことが原因となって水産高校や実業高校の存立問題が軽々しく語られることのないようにしなければならない。今後の責任問題や沈没船の引き揚げ及びその後の対応については、遺漏のないよう措置をお願いする。

(山根委員)

 鳥取県はいち早く船を貸し出すという申し出をしてきた。資格取得に支障がないという説明であったが、島根県も具体的なプランができれば、それをもっと積極的にメッセージとして出すべきではないか。

(河原高校教育課長)

 具体的な方法についてはまだ検討中であるが、資格取得に影響が出ることが絶対にないような形をとりたいと考えている。

(北島委員長)

 生徒、乗組員とも大きな怪我がなかったのが何よりである。それはやはり迅速な対応を船長が指揮された結果だと思うが、今朝の報道では双方見張りを怠っていたと報じられている。もしそれが事実ならば、生徒の命を預かっている以上、その責任は十分感じてもらわないといけない。しっかり見張りをしていれば事故を避けることができたのであれば、やはり命に問題がなかったからよかったでは済まないものがあろうかと思う。今後、怠りのないように、どうか注意して欲しい。

(山根委員)

 見張りを怠っていたとしても、10人も甲板に出ていて誰も危険に気付かなかったことがどうも解せないのだが、その辺りどうなのか。

(河原高校教育課長)

 衝突部と反対側が着岸の際の出口になっており、生徒はすべてそちら側にいたということは聞いている。それ以上はわからない状況である。

(藤原教育長)

 海上保安部がまだ調査状況を明らかにしていないので、我々も事故の状況が正確にわかっていない。情報収集に努める。

 


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