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報告第13号

(卜部文化財課長)

 報告第13号石見銀山遺跡保存管理委員会の設置について報告する。

 石見銀山の世界遺産登録前は、島根県としては関係次長会議を庁内に設置し、登録に向けた整備の推進や遺跡に関する総合調整を行っていた。世界遺産登録を受け今後体制を切りかえる必要があり、このたび保存管理委員会を設置し、県と大田市で協力して事務に当たる体制をとることとした。保存管理委員会の事務としては、遺跡の保存管理に関する諸事業の総合調整、そして包括的保存管理計画の進行管理、遺跡の経過観察(モニタリング)を行う。委員は県の関係次長及び市の関係部長、幹事会は県の関係GL及び市の関係課長が構成し、事務局は文化財課で担当させていただくことになる。

 この保存管理委員会の概要だが、遺跡の保存管理に関する諸事業の総合調整に関することとして、遺跡やその周辺地域での実施が予定されている官民の諸事業について、当該事業が遺跡の保存管理に悪影響を及ぼさない適切なものとして行われるように連絡調整を図るものである。また、包括的保存計画の進行管理については、大田市は包括的保存管理計画に従って適切な保存管理を行うとしている。包括的保存管理とは、世界遺産を構成する14の資産、史跡、重要伝統的建造物群等を一体的に文化的景観として管理するための計画で、県と大田市で策定するものである。

 そして、遺跡の経過観察については、遺跡の保存管理や活用の状況を毎年モニタリングし、その内容を6年ごとにユネスコに提出して、遺漏のないことを明らかにするということである。

 構成員は、委員会は11名、内訳は県の関係次長6名、市は関係部長5名、幹事会は23名で、内訳は県がGL10名、市が関係課長13名である。今後の運営としては、年間2回程度会議を開催する予定である。

 この保存管理委員会は今年の5月8日に設置しており、設置要綱は9の2ページをご覧いただきたい。第3条で、委員会に委員長を置くものとして、島根県教育次長の職にある者を充てることとしている。そして、第6条に、事務局は島根県教育庁文化財課に置くこととしている。

 9の3ページにあるように、島根県として、地域振興部、環境生活部、農林水産部、商工労働部、土木部、教育庁の各次長が構成員となっており、大田市は、総務部、産業振興部、建設部、上下水道部、教育委員会事務局の各部長が構成員となっている。この保存管理委員会は、5月29日に初会合を行うこととしている。


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