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有識者インタビュー8

GM研究の現状

・国の状況:将来、国の根幹に係わる作物をGMで作る場合、他国に特許を押さえられないように基礎研究を行うことは必要。

・消費者の状況:安全性の観点から、不安視することは理解できる。情報公開の維持、拡大により、正確な情報を周知することが必要。GM食品を摂取し続けた場合や、GM作物の栽培が広がった場合、将来的にどうなるのかが分からない(説明もできない)ため、また、今までの国のGM関連以外の情報提供に信頼が置けない部分があったため、
消費者が不安になっているのではないか。

・農薬がかかっていても、トマトはトマトであるが、動物の遺伝子を入れたトマトは、今までのトマトと違う印象を受ける。そのあたりが一般的にGMが不安視される理由ではないか。花は、花の遺伝子を組み込むので、まだ受け入れられやすい。

GM研究の将来

・基本姿勢として、目的を達成するために、GM技術の他に代替技術がなければ仕方がないが、代替技術があるのであれば、そちらを採用すべき。

・GM作物を用いた食品に、その旨表示を義務づけ、使用の可否は消費者の判断に任せるべき。現在の植物油のように、知らないうちにGM作物が使われているのはよくない。

・環境について:よく分からない。

・第3世代GM作物について:アレルゲンがない作物ができたら必要とする人はいる。明るい将来像は見えないが、アレルギー関係では光となる可能性がある。国内栽培には抵抗があるかもしれない。

県の研究および判断

・県の判断について:特に異論はない。ボタンは特産として必要かもしれないが、県が基礎研究のみ行うことは理解できない。最終的に実用化を目指して、基礎研究から始めるのではないか。本当の基礎は国が行えばよい。

・GM技術の及ぼす影響の大きさを十分認識して研究することが必要。


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