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デング熱について

 

渡航時はデング熱に注意

 デング熱は、日本国内で持続した流行はありませんが、2014年夏期に東京都内の公園を中心として、渡航者のデング熱患者から始まった発生が見られました。現在も全国で渡航者のデング熱患者は報告されています(島根県感染症情報センター)

 海外渡航の予定のある方は、蚊に刺されないように注意し、デング熱の感染を予防してください。

 また、身の回りの蚊の発生に注意し、国内に持ち込まれたデング熱ウイルスの拡散を防止しましょう。

 

症状

 蚊に刺されてから2~15日(多くは3~7日)の潜伏期間の後、発熱(38℃以上)、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などを呈します。
予後は比較的良好ですが、ごくまれに重症化することがあります。感染しても発症しないこともみられます。

 デング熱に対する特有の薬はなく、対症療法で治療します。

 

感染経路

 蚊を媒介して感染する疾患です。

 蚊がウイルスに感染した患者を吸血すると、蚊の体内で一定期間内にウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。

 

世界の流行地

 デング熱は世界の熱帯、亜熱帯の全地域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の発生が多く、その他アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生しています。

 日本においては、近年、海外の流行地で感染して発症する事例が年間200例程度報告されています。

 島根県においても2016年に海外渡航歴のある患者が1例報告されています。

 

感染を媒介する蚊

 主たる媒介蚊はネッタイシマカですが、日本には常在していません。

 日本国内では、ほとんどの地域(青森県以南)でみられるヒトスジシマカ(いわゆるヤブ蚊)が媒介します。

 全ての蚊がデングウイルスを保有している訳ではありませんので、蚊にさされたことだけで過分に心配する必要はありません。

 

予防方法

 流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。

 ・長袖、長ズボンを着用し、肌を露出しない

 ・虫除け剤を使用する

 

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お問い合わせ先

感染症対策室