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4月26日(土)

 

西ノ島町でまき網漁業、一本釣り、イワガキの養殖に従事されている皆さん、また、Iターンされた方など、多彩な顔ぶれで漁業に関する意見交換を行いました。

昼食をとりながら懇談

参加者の皆さん

隠岐の漁業の状況等について次のような意見が出されました。

・西ノ島町の産業としては「漁業しかない」と、近代的漁業である「まき網」を中心に事業を展開している。

・島前では、まき網船団は現在3社4船団だが、S60年頃は10船団あった。

・運搬船の更新が困難(材料の高騰)、中古での対応をせざるを得ない。

・イワガキは平成4年に人口種苗に成功、その後協議会を結成し本格的に参入した。

・イワガキは隠岐全体では70万個程度、島前では約50万個で主に東京、大阪に向けて、市場経由で出荷している。

・島前湾は自然の良港でまだ余裕がある(過疎化で逆に生活用水などの汚染が少ない)。

・「漁師」になるよりも、「島」に住みたく、Iターンした。当時ふるさと島根定住財団に大変お世話になった。4年経過したが、子供を育てるには大変良い環境である(Iターン後もう一子誕生した)。

・JFでは活イカなど東京、大阪で高く売れるものに注力している。

・漁業者はほとんどが60歳以上、40代、50代は1割程度に過ぎない。

・担い手(後継者)確保も大切。漁場を整備して資源が回復しても漁業をやる人がいなくては意味が無い。

・このため西ノ島町はH7年頃からIターンに積極的に取り組み、現在までに約30人、家族を入れると約70名がIターンし、そのうち約3割が定着している。

・西ノ島町がIターン施策に早くから取組んだのも、子供が少なくIターン者に頼らざるを得ないことが大きな要因である。

知事はこれらの意見に対して、

「西ノ島の漁業を取り巻く状況が理解できた」、また、「今後のポイントは「漁礁の整備」「担い手の確保」「運搬船の更新」だと思う」と感想を述べました。

 


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