山陰道(2)
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このガイドブックでは、山陰道のうち松江から江津までの間を案内します。この道は、宍道湖・日本海の南岸を通って、ほぼ東から西へ進みます。出雲では「石州街道」、石見では「出雲街道」と呼んでいました。いまの行政区分でいいますと、松江市・斐川町・出雲市・大田市・江津市の5市町を通ります。この区間の山陰道は、藩主たちの参勤交代や、銀、銅、鉄などの主要物産が運ばれる道ではありませんでした。それらは、陰陽連絡道や海路が利用されていたのです。しかし、信仰の旅人や歌詠みの人々が上り下りする大切な道でした。この間の山陰道については、正徳2年(1712)上り方向の旅をした六十六部下見吉十郎や、文政3年(1820)下り方向の旅をした安芸の藩士で儒学者の頼杏坪ら、いろいろなひとが旅の記録を残しています。ただ、久手から温泉津までは、大田・久利・大森・西田を経由する道を通った旅びとも多かったようです。私たちは、本来の山陰道を通り、久手・静間・仁摩・温泉津と海岸に沿いながら、いまのJR山陰線・国道9号にほぼ平行するように歩きます。寄せては返す波の洗う海辺や険しい山中の坂道、生活の匂いのする町並、そして一里塚跡や道しるべ、地蔵像などが送り迎えしてくれる道を、これからたどっていきましょう。 |
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1.サンダル、スカートなどの軽装は控えましょう。 2.道路や線路などの横断には充分注意しましょう。 3.公道や民家などに駐車しないようにしましょう。 |
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文化財課
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