島根県立高等学校・特別支援学校における新型コロナウイルス感染症対策について（８月３日更新）

県内の学校における新型コロナウイルス感染症対策の取組に対し、引き続きまして保護者の皆様、関係の皆様に格別のご理解をいただいておりますことに加え、ご家庭での健康管理などにご配慮いただいておりますことに、深く感謝申し上げます。
今年度は、進学や進級から間もない４月中途から島根県立の各学校では、長期間の臨時休業を行いました。この間、授業をはじめ学校での諸活動が行えないことや、児童生徒等が家庭で過ごす時間が増えるなど、ご家族をはじめ関係の皆様には様々なご負担をおかけいたしました。
５月２５日からは、全ての県立学校を再開しました。各学校においては、学校内での諸活動はもとより、登下校等も含めた様々な場面において、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを極力低減し、子どもたちの健やかな学びを保障する、新しい学習様式・活動様式を実践し、定着させる取組を続けております。また、臨時休業に伴う授業の遅れへの対応として、時間割編成の変更や夏期休業の短縮による授業時間の確保にも取り組んでおります。こうした状況に対しましても、格別のご理解とご協力をいただいておりますことに、重ねて御礼申し上げます。

さて、島根県教育委員会では、「新型コロナウイルス感染症に対応した県立学校運営ガイドライン」を策定・公表しておりますが、国の衛生管理マニュアルの改正などを踏まえ適宜、改訂を重ねています。このたび７月３０日付けで、この県立学校運営ガイドラインを改訂しました。このたびの改正点を含め、改めて、ご家庭等でご配慮いただきたい主な項目をご説明します。

（１）まず、学校とご家庭が連携して、健康管理と感染症対策を継続することが不可欠です。ご協力をいただいております毎朝の検温に加え、体温の記録と風邪症状の確認をお願いいたします。また、子どもたちには、学校内で発熱等の風邪症状などにより体調が悪くなった場合には、ためらわず教職員に申し出るよう指導しております。引き続き、手洗いや咳エチケット、マスクの着用、免疫力を高めるための十分な睡眠、適度な運動やバランスの取れた食事などにご配慮をお願いします。

（２）各学校においては、学級担任や養護教諭等を中心に、健康観察や面談などにより、ストレスや様々な不安など心の健康状態にも注意を払っております。また、感染症に関する正しい知識や情報の提供、様々な偏見や差別が生じないような学校環境づくりに努めております。子どもたちの相談窓口としては、「いじめ相談テレフォン」、「２４時間子供ＳＯＳダイヤル」、「しまね子どもＳＮＳ相談」も開設しています。

（３）学校の臨時休業につきましては、本年４月以降、原則として、次の２つのケースに該当する場合に、臨時休業の措置をとることとしています。
・児童生徒等や教職員の感染が確認された場合には、感染判明後の最初の登校日からその学校を臨時休業とします。臨時休業の期間は、感染者の学校内での活動や接触者の状況、感染経路の明否などを総合的に検討して決定します。
・緊急事態宣言の対象区域になった場合や、地域において新規感染者が急増した場合などに、地域全体の活動の自粛を強化する一環として、一定の地域内の学校を一斉に臨時休業とする場合があります。この場合、臨時休業の開始日は、できるだけ臨時休業となる学校に混乱が生じないよう、早期の情報提供に努めてまいります。

新型コロナウイルス感染症の国内での感染者数は、７月末時点の累計で３万人を超え、全国各地で広がりを見せています。感染のリスクを常に意識し、基本的な感染防止策などを、引き続き徹底して行っていく必要があります。社会全体が、長期間にわたりこの感染症と向き合っていかなければならない状況に変わりはありません。
引き続き、この感染症に対する持続的な対策が必要であるという認識を広く共有し、学校における感染・感染拡大のリスクをできるだけ低減した新しい学校での活動様式を定着させていくことが求められています。「感染症のリスクと向き合い、最大限の対策を講じること」と「子どもたちの学びを保障すること」を両立させるために、常に現状を正確に把握し、最適な判断を重ねていく必要があります。また、このような視点で取り組むべき課題は、感染症対策だけではなく、生活指導、学習指導、安全指導、心のケア、感染症に関する偏見や差別を生まないための取組など多岐にわたります。
県立学校で学ぶ皆さん、そしてご家族の皆様、さらには子どもたちの学びを様々な形でご支援いただいております地域の皆様、団体等の皆様にも、格別のご理解を賜りますようお願い申し上げます。