平成25年度提案
テーマ「島根観光の新たな魅力づくり」
1.検討の趣旨
近年、観光旅行の形態は大きく変化し、団体旅行が減少する中で、家族や友人・知人などと出かける個人や小グループでの旅行が増加しています。
これは、インターネットの普及により観光情報の入手が容易になり、個人の好みや興味・関心にあわせた行動をとりやすくなったことの影響が大きく、これにより観光地はますます個性的な取り組みが求められるようになっています。
一方、島根県では、ゴールデンウイークや夏休みの直後、あるいは冬季などのいわゆる「オフシーズン」の短縮化とともに、宿泊数や観光消費額の増加、再訪(リピート)率の向上が課題となっています。
このような状況のなかで、「島根観光の新たな魅力づくり」について、西日本旅客鉄道株式会社米子支社の若手中堅職員とともに検討を行いました。
2.検討グループメンバー
西日本旅客鉄道株式会社米子支社(6名)
氏名 |
所属、職名 |
---|---|
森雄二 |
総務企画課、主査 |
酒本修昇 |
人事課、主査 |
足立智 |
営業課、課員 |
坪内勇士 |
営業課、課員 |
浦上拓也 |
輸送課、課員 |
前東崇史 |
施設課、課員 |
島根県(6名)
氏名 |
所属、職名 |
---|---|
進藤恵 |
総務部総務事務センター、主任 |
石倉和弘 |
土木部道路建設課、主任技師 |
前田健一 |
地域振興部地域政策課、主任主事 |
三成直和 |
環境生活部文化国際課、主任 |
三成真由美 |
農林水産部食料安全推進課、主任 |
浜浦千尋 |
商工労働部商工政策課、主任 |
3.活動の概要
【検討期間】平成25年7月17日から平成26年3月18日
・知事との初回ミーティング:平成25年7月17日
・知事との中間ミーティング:平成25年10月29日
・知事への報告:平成26年3月18日
4.提案内容
島根観光の新たな魅力づくり政策提案報告書はこちらから→報告書(PDF1208KB)、概要版(PDF303KB)
おもてなし立県の実現!!
「おもてなし立県」の実現のため、「愛着度・自慢度を高める人づくり(愛郷心醸成)」と「おもてなし力向上による観光客の満足度向上」を2つの柱に提案
愛郷心の醸成
県外に向けて島根を自慢できる県民を増やす
・既存の地域学習のさらなる充実
・成果のアウトプットによる島根の魅力発信
・企業を巻き込む仕組みづくり
おもてなし力の向上
小さな気づきを重ねることで、観光客の心を掴む
(ステップ1)おもてなしに関する意識を高める(気づき)
(ステップ2)情報共有と連携でのおもてなし力向上(実践)
(ステップ3)観光事業者以外への広がり(波及)
5.提案の実施状況
若手職員からの政策提案を活用し、以下の事業を実施
◆「ご縁」の浸透
・JR松江駅、出雲市駅などでロゴ入りの看板掲出(H26.5月〜)
・出雲一畑交通が、タクシー車両を「ご縁タクシー」としてラッピング。ナンバーも「11-50(いいご縁)」に。(H26.7月〜)
・島根県観光連盟が、出雲大社と古代出雲歴史博物館の協力を得て、歴博のガイド付き観覧と出雲大社の門内拝礼(神職の解説付き)を組み合わせた旅行会社向け吉企画「縁結びの聖地を歩く」を商品化。(催行:H27.4月〜)
(上記事業はいずれも各団体による取り組み)
テーマ「食育の推進」
1.検討の趣旨
島根県では、平成19年3月に「島根県食育推進計画」を策定し、県内各地での食育推進フォーラムの開催、親子や学生を対象とした料理コンクールの実施、各圏域でのネットワークづくりや食育推進研修の開催など食育に対する意識啓発や実践活動を行っています。
これにより、県民の「食育」に対する意識が高まり、朝食を食べない幼児や児童生徒は減少しています。
しかし、年齢が上がるにつれて朝食を食べない割合が増える傾向にあり、その割合は20歳代で最も多く、若者のアンバランスな食生活による生活習慣病の増加が懸念されています。
また、講演会などへの参加者も固定化される傾向にあり、関心が低く正しい情報を伝えたい人の参加が進まないなど、食育の実践は難しいのが現状です。
このような状況のなかで、今後必要とされる「食育の推進」について、検討を行いました。
2.若手職員検討グループメンバー(6名)
氏名 |
所属、職名 |
---|---|
陶山崇 |
政策企画局秘書課、主任 |
島田雅史 |
土木部用地対策課、主任主事 |
渡部景子 |
総務部総務課、主事 |
小早川珠喜 |
健康福祉部松江保健所、薬剤主任 |
吾郷理紗 |
農林水産部食料安全推進課、主事 |
黒目三冬 |
教育庁高校教育課、主事 |
3.活動概要
【検討期間】平成25年7月17日から平成25年12月20日
・知事との初回ミーティング:平成25年7月17日
・知事との中間ミーティング:平成25年10月8日
・知事への報告:平成25年12月20日
4.提案内容
食育の推進政策提案報告書はこちらから→報告書(PDF1650KB)、概要版(PDF124KB)
「つなぐ」食育
既存の食育をつなぐハブ的存在を「しまね食育ステーション」と名付け、それを中心に施策を展開
しまね食育ステーション
- 県内に多数いる食育の担い手のつながりは希薄
- 既存の様々な活動や情報をつなぎ、広げていける仕組みがない
- 担い手同士の新たな連携を生み出すきっかけをつくり、「つなぐ」食育プロジェクトの実行がよりスムーズに
3つの分野の個別施策
○連携の創出
■食育でつながる・広がる交流会
■スーパーde食育
■しまね縁結びメニュー
○人材の育成と活用
■しまね食育ブースター
■”食材”提供
○広報・啓発の一元化
■食育情報総合サイト「e食しまね」
■しまね食育アプリ
■しまね女子キッチン
5.提案の実施状況
若手職員からの政策提案を活用し、以下の事業を今後実施します。
・しまね食育情報総合サイト(H26:799千円、H27:660千円)
・うすあじレシピ開発事業、うすあじ料理研究事業、うすあじレシピ情報発信事業、これならできる「私のうすあじ生活」達成術大募集(H26:701千円、H27:369千円)
・各地域に伝わる郷土料理の収集と情報発信(H26〜)
・島根県食育・食の安全推進協議会の場を活用し、活動交流や情報交換の実施(H26〜)
お問い合わせ先
政策企画監室
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 島根県 政策企画監室 電話:0852-22-6063 FAX:0852-22-6034 Eメール:seisaku-kikaku@pref.shimane.lg.jp