野生鳥獣の肉や豚レバーなどの食品は十分加熱してから食べましょう
我が国では平成15年4月の兵庫県における野生シカ肉の生食を原因とするE型肝炎ウイルス食中毒事例が、特定の食品の摂食とE型急性肝炎発症との間の直接的な因果関係を確認した最初の事例となりました。
また、平成25年度野生鳥獣肉(ジビエ)の安全性に関する厚生労働省研究班の調査で、
中国地方で捕獲されたイノシシの30%~42%にE型肝炎ウイルス(HEV)の感染歴があることがわかりました。
このことから、次のことに注意してください。
豚レバーやシカ及びイノシシなどの野生鳥獣の肉を安全に喫食するための注意点について、下記にとりまとめましたのでご参考としていただきますようお願いします。
なお、厚生労働省及び島根県では、腸管出血性大腸菌食中毒予防の観点から子ども、高齢者のほか抵抗力の弱い方については、生肉等を食べないよう従来から注意喚起を行っています。
E型肝炎は、感染症法で4類感染症に位置づけられていますので、E型肝炎と診断した医師は、直ちに最寄りの保健所に届け出てください。
飲食店においては、野生鳥獣の肉を生で提供することは避けるとともに、十分に加熱してから提供してください。
また、十分に加熱して食べるよう、呼びかけてください。平成27年から豚の肉や内蔵を生食用として販売、提供することは禁止されています。
また、施設内で使用する器具類は、肉用、魚用、野菜用など使い分けをお願いします。